いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

快刀ホン・ギルドン 4 恋の始まり

2013年08月29日 | 快刀ホン・ギルドン
《あらすじ》

水の中でギルドンにキスされたイノクは、てれてれ。
「ただの人工呼吸だ。忘れろ。
ただ、俺が二度も命を救ってやったことは忘れるなよ」
ギルドンのほうはあっさりしたものだ。

ギルドンは、幼い頃は父に認めてもらおうと、勉学に武芸に励んだが、
父に認めてもらうことはできなかった。
育ててくれたおばさんが、死に際に母の墓を教えてくれたその時に、
はっきり身の程を知ったのだ。
墓碑もなく、ただ原野に盛られただけの土まんじゅう。それが自分の母の墓だ。

母の墓前で泣くギルドンに運命を感じたヘミョン和尚は、彼を弟子にと望んだ。
師匠のなみなみならぬ武芸の技を見たギルドンは、即座に弟子入り。
それから3年はひたすらこき使われ、苦しい日々だった。
師匠との修行生活で、すっかりひねくれ、羞恥心までなくしてしまったというギルドン。
ヘミョン和尚は徳を持ってギルドンを導いたつもりらしいけれど。

ギルドンはイノクを助手にして、獣狩りにはげむ。
狐に熊にあげくは虎。
毛皮もなにもいい金になり、清国への旅費は十分だ。

ギルドンが清国へ行くという噂をきいて、異母兄イニョンは母親と計画を練る。
科挙の結果を金で買いたいが、親父殿が金を出さない。
それなら泥棒を雇って、金を盗ませよう。
そして罪はギルドンに着せればいい。
逃亡奴隷は殺される決まりなのだから。

ソ・ウネは、街中で雨宿りしているギルドンを見かけて声をかける。
ギルドンは彼女を新入りのキーセンだと勘違いしていて、親切にしてやった。
様子を見ていたイノクは複雑だ。
「あの人誰?きれいだね。親しいの?私より?なんで一緒に行ったの?」
「きれいだから」
「そっか……きれいだから雨の中一緒に行ったんだ……」
この気持ちってなんだろう?
「嫉妬か?」
「そんなわけないでしょ!」

チャンフィは、ノ尚君に守られ、どん底で必死に生き抜いた日々を忘れない。
尚君は宴を催し、左議政と史曹判書らをはじめ、政府高官をもてなした。
その席で、清の大商人の息子と紹介されるチャンフィ。
「朝鮮には四寅剣という宝剣があるそうですね」
剣の話題に不愉快になり、席を立つ判書。
おそらく宝剣は、彼の屋敷に……。

娼館で食事するギルドンのもとへ、見知った顔が次々に現れる。
党首の伝言を届け、無事に逃がしてやった盗賊一味だ。
「党首を殺したのは誰だ?」
敵討ちを願う彼らに、何も教えないギルドン。
「わかったよ。遺体はどこにある?せめて葬ってやりたい」
ギルドンは彼らを麻谷寺に案内し、かたきの名を教えてやった。
ヨンウン商団の刺客に、彼らが勝てるとは思えない。
それでも彼らは行くと言う。
死ぬかもしれないが、それでも義理を通す。
自分たちを救ってくれたのは、他でもない、死んだ党首だったから。
「盗人が義理を語るなよ……」
潔くかたき討ちに出かけていく三人を見て、ギルドンはひとりつぶやいた。

宮廷では離宮の建設が始まっていた。
手にかけた人々の亡霊に悩まされる王が、安らぐ場所がほしいと、無理矢理はじめた事業だ。
民の困窮、迫る科挙試験、そんな場合ではないという部下の進言に、王は耳を貸そうとしない。
その事業に乗じて、武器を搬入し、謀反の準備を着々と進めるチャンフィ一派。

ギルドンは、清船到来の話をきき、今度こそは!と気合い十分。
天気が良ければ明日にでも出航だ!
そんなギルドンの決意に水を差すように、ぶつぶつ言ってしまうイノク。
「俺に行くなってか?」
「うん」
「なんで?」
「行かないとだめ?」
「なんで?」
「私はただ……清に行かずにここにいて欲しい」
つまらなそうにそうつぶやくイノクに、少し驚いたようなギルドンだが、
そりゃもちろん、清国にはいくつもりだ。
行くつもりだけど……。
「ワンさん、次の船はいつ出るんだ?」
「まさか行かない気か?!」
「そ、そんなわけないだろ!」

その夜、イニョンの命令で、トゥクチェ一味がホン家に押し入る。
ギルドンの仕業に見せかけて、金を盗み出す算段だ。
と、そこへチャンフィたちが宝剣を探しに現れて、鉢合わせしてしまった。
チャンフィはトゥクチェに刺されて怪我を負ってしまう。
一方のトゥクチェ一味のひとりも斬られ、屋敷には死体がひとつ転がされることになった。
宝剣は価値を知らぬ賊の手にわたり、
チャンフィ一派は王子を置いてその後を追う。

イニョンの付き人に呼び出されていたギルドンは現場にたどり着き、
わけもわからず犯人にされてしまった。
見覚えのある死体から、トゥクチェ一味のしわざだと知ったギルドンは、
彼らの隠れ家に行くのだが、時すでに遅し。
宝剣を追ったチャンフィの部下に、皆殺しにされた後だった。
そこへ現れた官軍は、ギルドンを捕らえようと抱囲する。

一方、大けがを負ったチャンフィは、必死の思いで屋敷を抜け出した。
街中でイノクの姿を見つけ、助けを求める。
自分の目の前で血を流し気を失った若君を見て、大慌てのイノク。

ギルドンは包囲網を抜け出せるのか?
はたしてチャンフィは助かるのか?

(つづく)

なんかもー、チャンフィを支えるノ尚君の執念に恐れ入ります。


えらく美人だが母性も感じさせる女性。女主人役ピッタリ。

雨の中、泣きながら待っている王子。
尚君は必死で走ってきますが、追ってきた男たちに袋だたきにされます。
「泥棒め!」
泥にまみれても、懐のものをけして出さない尚君。
気が済んだのか、諦めたのか、男たちはうずくまる彼女を置いて立ち去ります。
彼女が盗んだものは、ふかしたじゃがいも。
皮をむいて王子に差し出すノ尚君。
「もう泣いてはなりませぬ。王子の正当な地位を取り戻すまでは」
涙をこらえて、いもをかじる王子と、彼を見つめるノ尚君。

すごいよね~。
私だったら、もう何もかも忘れて貧しくても幸せに暮らそう、とか思っちゃうかも。
だって上を目指し続ける生活って過酷よ?(ヘタレ発言)
でも、炎の中で息子のために死んでいった母を目にしていたら、そうともいえないかも。
そこまでした王妃の遺言でもあるわけですからね。

意図したわけじゃないだろうけど、雨の中、尚君の化粧が白く浮いて見えるんですよ。
それが、飯炊きをしながら飯場の男たちに体を売って生活しているんじゃないか、という
想像につながるのよ。
そこまでして必死に盗んできたものは、ふかしたじゃがいも。
きっと彼女は食べないし。
そんな生活を堪え忍んだ王子は、尚君のためにも、貧しい人々のためにも、
必ずや王にならなければ……。
チャンフィの「後がない感」がよくわかりました。

すごく大事な目的を抱えている王子なので、無表情で全然笑いませんけども、実は優しい人。
だから、イノクを無視したのも理由があってのことなんですよ~。
「かかわらないほうがあの娘にとってもいいのだ」
そう、絶対にやばい立場なんですから、へたになれ合っては彼女にも害が及ぶかもしれない。
実はイノクを思いやっての「知らぬ」だったわけなんですよね~。
そんなことに思い及ばない側近のチスは、「王子、あのものは……」と解説しちゃってます。
お、お前!自分の王子がアホ王子だと思ってるのか?!
ちゃんとわかっとるわ!

このドラマ、それぞれの回に邦題がついていますが、
もともとは「第1話」「第2話」と、そっけないんですよね。
でもなんだか、タイトルがついてたほうが後から思い出しやすいかな、と
今回の記事にも、タイトルを書くようにしてみました。
(ネタバレっぽくなるのもイヤなんですけど、まぁ許容範囲かな、と)

で、この回は「恋の始まり」

おほほほほほ、どうなんでしょうねー。
もちろんイノクが、ギルドンに恋をしていく感じなんですけど、
チャンフィもイノクが気になっていくんじゃないでしょうか?
どうなのかしら?
それがメインじゃないけど、やっぱり恋愛模様があると楽しいですよね。

イノクは、ギルドンが気になって気になってしょうがないわけですよ。
狐とか、熊とか、一緒に倒せる強い相棒。
はじめてのキスだったのに、人工呼吸だから気にするな、と、
さらっと言っちゃう女の扱いにも慣れてる男。
そうかと思うと、清国に行きたい理由の裏には寂しさが隠れている。
いやいや、気になる男ですよー。

彼女がまたかわいいんだわよ。
行かないでほしいって素直に言うんだよね。
でも、なぜなのかが自分でもよくわからないから、
「あなたが好きだから行かないで」とは言えない。
そこのモヤモヤ感が、ギルドンを惹きつけちゃうのではないでしょうか。
あんなに行きたがってたのに、次の船の予定なんかきいちゃうし、迷いが生じてますよ。
「好きだ!」ってはっきり言われたら、「バカ言うな!お前なんかに惚れるか!」って
即答して終了しそうなんだけど、モヤモヤがね、いいわけよ。

見送りに来てくれたり、再会を喜んでくれたり、
自分をもとめてくれた初めての人が、イノクなんじゃないかしら?
ギルドン、ホントはさびしんぼうだしさ。

ほんとにかわいいなぁ、ふたりとも。
雨の中、きれいなお嬢さんと一緒に行っちゃうギルドンを見送るイノクの寂しさ。
「きれいだから一緒に行ったんだぁ……」ってがっかりするイノクがほんとにいとおしい。
ギルドンは余裕があるんだよね。
あのお嬢さんのこと、ぜんぜん好きでもなんでもないからさ。
だから、イノクがちょっとジェラシっているのを見て、悪い気はしない。
お互い好意を持っているが、はっきり確認し合っていないふたり。
このあたりのモヤモヤ感が一番楽しいなあ。


こもをかぶってても、かわいい。

さて、そもそもこのドラマの始まりは、えらい人の宴に潜り込んで成敗しちゃうホン・ギルドンたちの
映像であったわけです。
その数年前のおはなしを、私たちは今見ているわけよね。
今回またもや現れた、盗賊一味。
彼らとギルドン、イノクが一緒にいて、義賊みたいなことをしていたわけでしょ。

そうなると、党首のかたきをうちに行く、という盗賊一味を、ギルドンは捨てておけない展開になるはず。
もちろん清国には行かないで、イノクも仲間になるはず。
じゃ王子はどうなるの?
あのシーンがドラマのラストシーンなの?
そうじゃなくて、あのシーンまでたどり着いたら、まだその先続きがあるの?

そのあたりがまだわからないまま、ドキドキしながら見ています。
一体どうなるのかなー。
義賊になってヘアスタイルもすっきりさっぱりしたギルドンもかっこいいけど、
今のくるくるヘアのギルドンもかわいいんだもん。
なるべく長く見ていたいわー。

ギルドン父は、やっぱり基本的にいい人のようです。
のお母さんを殺したのは、ギルドン父じゃなくて、ギルドン父の妻、イニョンの母なんだってさ。
「だから殺したんだろう?」
「ええ、殺しましたとも!」
殺伐とした夫婦関係ですね……。
良家なので、きっと親の決めた結婚だったのね。
奥さんのほうは、もともと性格悪そうだし、いい家に嫁いで楽できればいいや、って人っぽいけど、
父のほうは真面目だし、賢そうだし、きっとギルドン母に本気で恋しちゃったのね。
きっと逃げるのも見逃してあげたんだよ。
でも奥さんが嫉妬とかプライドとかで殺しちゃったんだよ。
ギルドンもそのこと知ってくれればいいのに。

ギルドン母を殺したように、憎いギルドンも殺してやろう、という悪い妻の策略。
異母兄にも疎まれて、バカにされ、ギルドンほんとにかわいそうよ。
悪童だけど、自分の身分を知ってるから、奥様やイニョンにはちゃんと敬語だし、
反抗したりしないじゃん。(科挙の場所取りは断ったけど)
妻も、まさか旦那のとろこにあんな大事な剣があるなんて知らないし、
きっとすごくたいへんなことになっちゃうんだわー。
てか、すでになってるか。
チャンフィたちと泥棒が鉢合わせしてるし、チャンフィ刺されてるし。

てかね、ギルドンパパ、大事なものなら

もっとちゃんと隠さないと!

あとねー、言っとくよ、チス!
そもそもチャンフィがいなきゃ話にならないんだから、

もっとちゃんと守らないと!

いくら本人に言われたからって怪我している王子をひとりでほっとくなんて。
ノ尚君に聞かれたとき、正直居場所わかんなかったでしょ?
イノクがいなかったらヤバかったよ?

まだまだあと20話もあるんだね
いろんな事件が起こるし、面白いぞ!
物語の展開上、どちらも助かると思うけど、次回楽しみです!


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