10話を観た後、しばらく間があいておりました。
確認すると、半年くらいあいてますね。
それもこれもレンタルのタイミングが悪すぎるせいなんだよね。
やっぱり名作の名高い人気作品なので、借りてく人も多いの。
あー、今日はないや、と思って借りた他のドラマにはまっちゃったりして、
結局こういうことになってしまいました。
久しぶりに観てみると、
ハン・ジウン、めちゃめちゃ美人ですね~。
完璧なシンメトリー。
それでいて、自然な美しさ。
ほ~っとため息が出ますね。小柄でキュートだし。
もちろんヨンジェもすっごくかわいい。
子どもみたいな笑顔がステキなの。
すぐ涙ぐんじゃうし。
行きつ戻りつの脚本でもいいわ。
ふたりを長く観ていたいからって気分になりました。
〈あらすじ〉
「あなたの元へ行きたい」といったへウォン。
「あの人を好きになってもいい?」というジウン。
ヨンジェの心はゆれる。
朝食の席で、ヨンジェはジウンにこう言った。
「そういえば、自分は一度もジウンにごちそうしたことなんかない。
いつもすっぽかしてばかりで……
ハン・ジウン、兄貴を好きになってもいいぞ。
心までは契約してない。
お前の心は、お前のものだ」
ジウンはミニョクと会ってファストフードを食べながら、
自分の心を告白する。
彼は自分をいじめてばかり。
そのうえ他の人が好きで……。
彼のことを大嫌いだけど、一緒にいるとしあわせな気持ちになるんです。
おかしいでしょ?
ぽろりと涙が一粒こぼれた。
ヨンジェは掃除をしながらジウンの帰りを待っている。
なかなか帰ってこないジウンを首を長くして待っている。
やっと帰ったジウンにうれしさを隠して、冷たいふり。
「兄貴と会ったのか?あのこと、言ったのか?」
ジウンが本当にミニョクのことを好きになるんだろうか?
オーケーしたんだろうか?
「言ったわよ。彼の返事?ありがとうに決まってるでしょ!
これからは彼とつきあうから、私のことはほっといて!」
嘘をついたジウンはイライラ。
ヨンジェも、ミニョクとつきあうと宣言したジウンにムカムカ。
どうしてもお互い素直になれないふたり。
ジウンは脚本の仕事で忙しく、家事もおろそかにして机に向かっている。
ヨンジェは自分を無視されてないがしろにされてどうにもつまらない。
「おい!ハン・ジウン!お前が忙しいのはわかるけど、
俺だって契約書を書き直したりしていろいろ協力したろ!
なにか理由があるんだろうが……
こ、これからは、俺が家事をするよ。炊事も掃除もやってやる。
だって妻が働いていて忙しいんだもんな」
突然態度が豹変したジウンはびっくり。
不思議に思っていると、ヨンジェの叫び声がした。
「ゆ、指を切り落としちゃったよ~!病院に行くから探せ!」
「え?!たいへん!指なんてないわよ~どうしよう~」
「お前が家事をしないからだぞ!なーんてな!嘘でした!」
指の怪我はヨンジェの狂言。
結局ジウンが昼食を作ることに……。
「お前反抗の周期とかあるのかよ?」
「炊飯器って言われるのが嫌なだけよ」
「何言ってんだ、炊飯器がなかったらメシが食えなくて死んじゃうんだぞ。
炊飯器は大事だ!」
ジウンはヨンジェにたずねる。
「ねぇ、私がミニョクさんに会うって言っても何も感じない?」
「お?おお。当たり前だろ。全く何も感じない」
ヨンジェの答えに、ふと寂しそうなジウン。
言った本人は、それが真意じゃないとわかっているのだけれど。
「いつ終わるんだ?初シナリオを祝ってパーティーしてやるよ」
「……パーティーなんかダサい」
そうはいっても、少しうれしい。
「出かけてくる」
「どこに行くの?遅くなる」
「へウォンに会うだけだから……」
出て行くヨンジェをじっと見送るジウン。
ヨンジェはへウォンに会い、結婚契約が3年になったと告げた。
「正直3年は長すぎると思うわ。
でも、あなたはもっと長い間、私をまっていたんだものね。
ふたりがそれぞれに本当の居場所を見つけた方がいいと思うけれど」
へウォンの言葉を聞いて、ためらいがちにヨンジェは言う。
「へウォン、今いるところが、ジウンの居場所だ」
「彼女が身を引けばいいと思ってるわけじゃないわ。本当よ。
これだけは約束して。彼女の気持ちを大切にするのと同じように、
私の気持ちも大切にして。約束よ」
「約束するよ」
ジウンは仕事中にハルモニに呼ばれて実家へ出かけた。
そこには、お土産を持って立ち寄ったへウォンがいた。
お父さん、お母さん、ハルモニも、みんなニコニコしていて楽しそうだ。
ふぅ、と小さく息をついて、ジウンはみんなのために果物をむいている。
へウォンは喫茶店でジウンと話をした。
「ヨンジェがわたしと付き合うって。もう二度と彼を離さないわ。
ジウンさんには悪いけど感謝してる。あなただから奪う勇気が出たの」
「私は彼より先に別れを切り出せないわ」
「せかす気はないの。ふたりに愛がないなら、ただの契約でしょ?気にしないわ」
ジウンはひとり、薬指に光る指輪を見つめてため息をついた。
家に帰ったジウンは態度が豹変。
ヨンジェにご飯を作ってやり、面白い話をしてやり、
どんなわがままもきいてやる。
「おい、ハン・ジウン!気味悪いだろ!いったいどうしたんだよ?」
「んー、こうして家事してあげるのも後少しだなーって思ったから」
「な、なんだよ、どこか行くのか?」
「何よ、一生私と暮らせるとでも思ってた?」
ヨンジェは不安になる。
「お?なんだ、指輪してないじゃないか!
あれすっごく高いんだぞ。ま、金はいいとして、あれは俺たちの約束だろ」
ヨンジェはサインペンを持って来て、ジウンの指に指輪を描いてやった。
「ほら、俺には時計かいて。かっこいいやつ」
指輪をなくしたから後ろめたくて優しくしてたんだな。
原因がわかって?ヨンジェは安堵。
ジウンもしあわせな気分になった。
ジウンのシナリオはようやく完成。
「やったー!」
喜びの中、ジウンはヨンジェに告げる。
「今日はXデーよ。どこにもいかないでね」
シナリオはミニョクにも一定の評価をされ、ジウンも一安心。
「お祝いパーティーをしましょうね」
その頃ヨンジェは、一生懸命パーティーの準備をしていた。
風船を飾って、キャンドルを用意して……。
あいつ、おせえなぁ……。
ジウンはミニョクと食事をしに出かけた。
ヨンジェが待っているのはわかっているけど、
「遅くなるから、ご飯は先に食べといて」
「早く帰ってこいよ、見せたいものがあるんだ」
そんなこと知らないわ。
いつもいつも自分が待ってばかりだったから、今日は待たせてやるつもり。
これは彼への罰だ。
たまには私の気持ちを味わってみればいいのよ。
ミニョクは、ジウンと食事をしながら彼女への想いを語る。
「以前、僕はヨンジェに言ったんです。
お前はへウォンに何もしてやれないだろう、黙ってみているだけにしろと。
今は僕がそんな気分だ。僕はあなたに何もしてあげられない」
「いいえ、あなたはよくしてくれるわ。困った時にはかけつけてくれるし、
おいしい食事もごちそうしてくれる。
あなたのこと、少しは好きなのよ」
「じゃあ僕にも少しはチャンスがあるのかな?」
「そうですよ。がんばって」
ミニョクに送ってもらって、遅く帰ったジウン。
家は灯りが消えていて、ヨンジェは待っていないみたい。
「なんだ、待ってないみたい。私はいつもあそこで待ってたんですよ。
罰ゲームのつもりだったのにな」
家へ入ると、ソファで眠り込んでいるヨンジェが見えた。
そしてパソコンには「初シナリオおめでとう」の文字と、赤いバラ。
飾られた風船に、しつらえられたテーブル。
雨に濡れたキャンドルたち……。
ジウンはヨンジェの心づくしを感じ、ふと微笑んだ。
そっと彼に毛布をかけてやり、寝顔を優しく見つめる。
「ヨンジェさん、起きて。私を待たずに寝てたのね?」
「違うよ……考え事してたから……。
あっ!こんな時間じゃないか!遅すぎるぞ!」
「電話して先に食べてっていったじゃない。見せたいものって何?」
「え?……もうない。なくなった」
拗ねているヨンジェを見てにっこりするジウン。
キャンドルに火を灯し、ヨンジェにケーキを運んでもらう。
クラッカーを鳴らして、お祝い。
「あなたもやってよ、私のためのパーティーでしょ?」
「知るかよ!こんな遅く帰ってきて。俺に悪いと思わないのか」
「ぜんぜん。遅いのはわざとだもん」
「何?」
「私にいつも待ちぼうけをくわせた罰よ」
「何だよ」
「ね、今日はXデーだと言ったでしょう?」
ジウンは、はずしていた指輪を取り出す。
「これ返すわ。私たち、離婚しましょう」
「何だって?お前急に何を言い出すんだよ」
ジウンは、慰謝料を払うから離婚をしようと言い出した。
ヨンジェの顔色が変わる。
「おい!そんなことしたらフルハウスは戻らないんだぞ?」
「そうね、でも3年もへウォンさんを待たせるの?」
「何?」
「このへんで仲良く別れましょう」
落ち着いたジウンとは逆に、ヨンジェは声を荒げる。
「離婚なんてイヤだ」
「え?なぜよ?」
「理由なんていいだろ!俺の勝手だ!」
「私の気持ちは?」
「オヤジやお袋、ばあちゃんだって……家族が悲しむぞ、いいのか?」
「大丈夫よ。みんなへウォンさんが大好きだから」
「ええ?」
「離婚しましょう」
「お前、反抗してるんだろ?炊事がイヤなのか?」
「違うわ。これ以上、あなたと暮らせない」
ふたりとも、目に涙が浮かんでいる。
「なぜだ。ミニョク兄貴がそうしろといったのか?兄貴のためかよ!
そうか、そうならもういい、勝手にしろ!
お前の好きなように兄貴に会え!でも、離婚はダメだ。悪いけど」
爆発したヨンジェを見て、ジウンはとうとう本当の気持ちを告白する。
「違うわ。違うの。そうじゃない。私、あなたが好きなの。
私、本当にあなたが好きなの。好きなのよ」
突然の告白に、ヨンジェは戸惑いを隠せない。
「はは、これも面白い話なのか?」
「違うわ!わたしを見て。こんなに苦しんでる。
だから、お願い。終わりにしましょう」
苦しそうなジウンを見ているヨンジェも、言葉に詰まる。
「バカだな……好きだなんて言うなよ……
それを言われたら、お前と一緒にいられないだろ」
「わかってる。だから、離婚しましょう。離婚して、へウォンさんのところへいって。
別れましょう、わたしたち」
「ごめんな、ハン・ジウン。これ以上、お前といられない……」
(つづく)
どーしてなのかなー。
なんかずーっと泣いちゃうんだよねぇ、このドラマ観ると。
もうなんでかわかんないけど、
ヨンジェが今までのことをすごく後悔するドラマ冒頭でうるうる。
そしてラストの、「離婚なんてイヤだ!」って言っちゃうとこでもうるうる。
だいたいなんで涙ぐんじゃうの、ヨンジェや。
離婚できたら晴れてへウォンと一緒になれて万々歳でしょや。
それを泣きそうになりながらイヤだって突っぱねて……。
それはジウンを好きだからでしょ?
視聴者には、まるっとすべてお見通しなヨンジェの感情ですが、
ジウンはわかってないんでしょうかねー。
「離婚しよう」と言ったら、涙目になってそれを拒む男。
指輪をなくしたことを責めずに、サインペンで書いてくれる男。
お祝いパーティーの準備をして、夜遅くまで自分を待っていてくれる男。
どう考えても自分に好意を持っているとわかりそうなものなんですが……。
「彼は他の女性を好きなんです」とミニョクさんに言ってるし、やはりわかっていないんでしょうかねぇ。
「ヨンジェは私とつきあうといってくれた」というヘウォンの言葉が大きいんだな。
でもヨンジェははっきりそう言ってたっけ?
へウォンの心も大切にする、と約束しただけじゃん。拡大解釈か?
「あなたを好きになってしまったから、もう一緒にはいられない」というジウン。
「お前が俺を好きだなんていうから、もう一緒にはいられない」というヨンジェ。
ジウンの心は決まっていて、ヨンジェが好きだけど、あきらめようとしてるんだね。
でもなかなかあきらめられないから、一緒にいるのは苦しい。
しかもヨンジェは別の人を好きなんだから。
一方、ヨンジェはどうなのか。
彼がジウンが好きだ!といってしまえば一気に解決なんだけどなー。
好き同士が一緒にいるんだから、問題ないじゃないか。
へウォンのこと、やっぱり好きなの?
それとも、いまさらもういいやって言えなくなっちゃったの?
自分の気持ちが自分でもわかんなくて、悩んでいるのかねぇ。
ヨンジェはね、子どもみたいで自己中心的だし、こうなっちゃうのもわからなくはないのね。
女性の気持ちってよくわかってないようだし。
一方ジウンはね、もう少し、まわりの人をよく見ようよ……って思っちゃうんだなー。
だってヨンジェのあの反応ですよ?
離婚するっていったら泣きそうなんですよ?
ジウンは小説家というか物書き志望でしょう?
人の心の機微にそんなに鈍感でどうすんだー!
確かに最初の方で、ミニョクに指摘されてましたけどねぇ。
人間観察の薄っぺらさというか、経験の浅さというか……。
この人たち、お互いのことを見ているようで見ていないから気持ちが通じ合わないのよ。
ふつー、こんだけ好き合ってたらなんか気配でわかるって。
それなのに自分のことばっかり見つめてるから、ウダウダなっちゃうんだな。
前回からずいぶん間をあけて視聴しているせいか、
そんなウダウダも気になりませんけどね。
ヨンジェが本心を隠して、兄貴を好きになってもいいぞっていうとことか、
へウォンに対して、ジウンを擁護するとことか、
寝起きで拗ねちゃってるとことか、
兄貴と会ってもいいから、離婚だけは絶対ヤダ!っていうとことか、
全部好きだ!
わたし、アーティストとしての彼ってぜんぜん知らないんですけど、
役者としての彼は本当に好き。
たぶんどの役も、基本的にはお茶目で軽快な青年像がベースにあって、
そこにいろんな設定とか要素が組み合わさっているんだと思うのね。
感情がない役とか、悪そのものの役とかはしてないでしょ。
あて書きかもしれないけど、彼の魅力がいっぱい発揮できるいい役もらってるなぁと思います。
ジウンも健気だよね。
自分の命より大事なフルハウスを手放してもいいから、
ヨンジェを好きな女性と一緒にさせてやりたい。(自分もはやく楽になりたい)
でもそんなジウンの気持ちをヨンジェは勘違いして、
ミニョク兄貴と付き合いたいからだろう?って思っているの。
この勘違いだけはジウンも我慢できずに告白しちゃうんだよねー。
受け入れてもらえない、とわかっているのに告白するのって惨め。
それでも言っちゃったジウンを褒めてあげたい。
そして、朝になったらまた顔を合わせなきゃならない相手にこの告白……。
翌朝、マジで気まずいよね、これ。
このまま離婚、成立しちゃうのかな?
確認すると、半年くらいあいてますね。
それもこれもレンタルのタイミングが悪すぎるせいなんだよね。
やっぱり名作の名高い人気作品なので、借りてく人も多いの。
あー、今日はないや、と思って借りた他のドラマにはまっちゃったりして、
結局こういうことになってしまいました。
久しぶりに観てみると、
ハン・ジウン、めちゃめちゃ美人ですね~。
完璧なシンメトリー。
それでいて、自然な美しさ。
ほ~っとため息が出ますね。小柄でキュートだし。
もちろんヨンジェもすっごくかわいい。
子どもみたいな笑顔がステキなの。
すぐ涙ぐんじゃうし。
行きつ戻りつの脚本でもいいわ。
ふたりを長く観ていたいからって気分になりました。
〈あらすじ〉
「あなたの元へ行きたい」といったへウォン。
「あの人を好きになってもいい?」というジウン。
ヨンジェの心はゆれる。
朝食の席で、ヨンジェはジウンにこう言った。
「そういえば、自分は一度もジウンにごちそうしたことなんかない。
いつもすっぽかしてばかりで……
ハン・ジウン、兄貴を好きになってもいいぞ。
心までは契約してない。
お前の心は、お前のものだ」
ジウンはミニョクと会ってファストフードを食べながら、
自分の心を告白する。
彼は自分をいじめてばかり。
そのうえ他の人が好きで……。
彼のことを大嫌いだけど、一緒にいるとしあわせな気持ちになるんです。
おかしいでしょ?
ぽろりと涙が一粒こぼれた。
ヨンジェは掃除をしながらジウンの帰りを待っている。
なかなか帰ってこないジウンを首を長くして待っている。
やっと帰ったジウンにうれしさを隠して、冷たいふり。
「兄貴と会ったのか?あのこと、言ったのか?」
ジウンが本当にミニョクのことを好きになるんだろうか?
オーケーしたんだろうか?
「言ったわよ。彼の返事?ありがとうに決まってるでしょ!
これからは彼とつきあうから、私のことはほっといて!」
嘘をついたジウンはイライラ。
ヨンジェも、ミニョクとつきあうと宣言したジウンにムカムカ。
どうしてもお互い素直になれないふたり。
ジウンは脚本の仕事で忙しく、家事もおろそかにして机に向かっている。
ヨンジェは自分を無視されてないがしろにされてどうにもつまらない。
「おい!ハン・ジウン!お前が忙しいのはわかるけど、
俺だって契約書を書き直したりしていろいろ協力したろ!
なにか理由があるんだろうが……
こ、これからは、俺が家事をするよ。炊事も掃除もやってやる。
だって妻が働いていて忙しいんだもんな」
突然態度が豹変したジウンはびっくり。
不思議に思っていると、ヨンジェの叫び声がした。
「ゆ、指を切り落としちゃったよ~!病院に行くから探せ!」
「え?!たいへん!指なんてないわよ~どうしよう~」
「お前が家事をしないからだぞ!なーんてな!嘘でした!」
指の怪我はヨンジェの狂言。
結局ジウンが昼食を作ることに……。
「お前反抗の周期とかあるのかよ?」
「炊飯器って言われるのが嫌なだけよ」
「何言ってんだ、炊飯器がなかったらメシが食えなくて死んじゃうんだぞ。
炊飯器は大事だ!」
ジウンはヨンジェにたずねる。
「ねぇ、私がミニョクさんに会うって言っても何も感じない?」
「お?おお。当たり前だろ。全く何も感じない」
ヨンジェの答えに、ふと寂しそうなジウン。
言った本人は、それが真意じゃないとわかっているのだけれど。
「いつ終わるんだ?初シナリオを祝ってパーティーしてやるよ」
「……パーティーなんかダサい」
そうはいっても、少しうれしい。
「出かけてくる」
「どこに行くの?遅くなる」
「へウォンに会うだけだから……」
出て行くヨンジェをじっと見送るジウン。
ヨンジェはへウォンに会い、結婚契約が3年になったと告げた。
「正直3年は長すぎると思うわ。
でも、あなたはもっと長い間、私をまっていたんだものね。
ふたりがそれぞれに本当の居場所を見つけた方がいいと思うけれど」
へウォンの言葉を聞いて、ためらいがちにヨンジェは言う。
「へウォン、今いるところが、ジウンの居場所だ」
「彼女が身を引けばいいと思ってるわけじゃないわ。本当よ。
これだけは約束して。彼女の気持ちを大切にするのと同じように、
私の気持ちも大切にして。約束よ」
「約束するよ」
ジウンは仕事中にハルモニに呼ばれて実家へ出かけた。
そこには、お土産を持って立ち寄ったへウォンがいた。
お父さん、お母さん、ハルモニも、みんなニコニコしていて楽しそうだ。
ふぅ、と小さく息をついて、ジウンはみんなのために果物をむいている。
へウォンは喫茶店でジウンと話をした。
「ヨンジェがわたしと付き合うって。もう二度と彼を離さないわ。
ジウンさんには悪いけど感謝してる。あなただから奪う勇気が出たの」
「私は彼より先に別れを切り出せないわ」
「せかす気はないの。ふたりに愛がないなら、ただの契約でしょ?気にしないわ」
ジウンはひとり、薬指に光る指輪を見つめてため息をついた。
家に帰ったジウンは態度が豹変。
ヨンジェにご飯を作ってやり、面白い話をしてやり、
どんなわがままもきいてやる。
「おい、ハン・ジウン!気味悪いだろ!いったいどうしたんだよ?」
「んー、こうして家事してあげるのも後少しだなーって思ったから」
「な、なんだよ、どこか行くのか?」
「何よ、一生私と暮らせるとでも思ってた?」
ヨンジェは不安になる。
「お?なんだ、指輪してないじゃないか!
あれすっごく高いんだぞ。ま、金はいいとして、あれは俺たちの約束だろ」
ヨンジェはサインペンを持って来て、ジウンの指に指輪を描いてやった。
「ほら、俺には時計かいて。かっこいいやつ」
指輪をなくしたから後ろめたくて優しくしてたんだな。
原因がわかって?ヨンジェは安堵。
ジウンもしあわせな気分になった。
ジウンのシナリオはようやく完成。
「やったー!」
喜びの中、ジウンはヨンジェに告げる。
「今日はXデーよ。どこにもいかないでね」
シナリオはミニョクにも一定の評価をされ、ジウンも一安心。
「お祝いパーティーをしましょうね」
その頃ヨンジェは、一生懸命パーティーの準備をしていた。
風船を飾って、キャンドルを用意して……。
あいつ、おせえなぁ……。
ジウンはミニョクと食事をしに出かけた。
ヨンジェが待っているのはわかっているけど、
「遅くなるから、ご飯は先に食べといて」
「早く帰ってこいよ、見せたいものがあるんだ」
そんなこと知らないわ。
いつもいつも自分が待ってばかりだったから、今日は待たせてやるつもり。
これは彼への罰だ。
たまには私の気持ちを味わってみればいいのよ。
ミニョクは、ジウンと食事をしながら彼女への想いを語る。
「以前、僕はヨンジェに言ったんです。
お前はへウォンに何もしてやれないだろう、黙ってみているだけにしろと。
今は僕がそんな気分だ。僕はあなたに何もしてあげられない」
「いいえ、あなたはよくしてくれるわ。困った時にはかけつけてくれるし、
おいしい食事もごちそうしてくれる。
あなたのこと、少しは好きなのよ」
「じゃあ僕にも少しはチャンスがあるのかな?」
「そうですよ。がんばって」
ミニョクに送ってもらって、遅く帰ったジウン。
家は灯りが消えていて、ヨンジェは待っていないみたい。
「なんだ、待ってないみたい。私はいつもあそこで待ってたんですよ。
罰ゲームのつもりだったのにな」
家へ入ると、ソファで眠り込んでいるヨンジェが見えた。
そしてパソコンには「初シナリオおめでとう」の文字と、赤いバラ。
飾られた風船に、しつらえられたテーブル。
雨に濡れたキャンドルたち……。
ジウンはヨンジェの心づくしを感じ、ふと微笑んだ。
そっと彼に毛布をかけてやり、寝顔を優しく見つめる。
「ヨンジェさん、起きて。私を待たずに寝てたのね?」
「違うよ……考え事してたから……。
あっ!こんな時間じゃないか!遅すぎるぞ!」
「電話して先に食べてっていったじゃない。見せたいものって何?」
「え?……もうない。なくなった」
拗ねているヨンジェを見てにっこりするジウン。
キャンドルに火を灯し、ヨンジェにケーキを運んでもらう。
クラッカーを鳴らして、お祝い。
「あなたもやってよ、私のためのパーティーでしょ?」
「知るかよ!こんな遅く帰ってきて。俺に悪いと思わないのか」
「ぜんぜん。遅いのはわざとだもん」
「何?」
「私にいつも待ちぼうけをくわせた罰よ」
「何だよ」
「ね、今日はXデーだと言ったでしょう?」
ジウンは、はずしていた指輪を取り出す。
「これ返すわ。私たち、離婚しましょう」
「何だって?お前急に何を言い出すんだよ」
ジウンは、慰謝料を払うから離婚をしようと言い出した。
ヨンジェの顔色が変わる。
「おい!そんなことしたらフルハウスは戻らないんだぞ?」
「そうね、でも3年もへウォンさんを待たせるの?」
「何?」
「このへんで仲良く別れましょう」
落ち着いたジウンとは逆に、ヨンジェは声を荒げる。
「離婚なんてイヤだ」
「え?なぜよ?」
「理由なんていいだろ!俺の勝手だ!」
「私の気持ちは?」
「オヤジやお袋、ばあちゃんだって……家族が悲しむぞ、いいのか?」
「大丈夫よ。みんなへウォンさんが大好きだから」
「ええ?」
「離婚しましょう」
「お前、反抗してるんだろ?炊事がイヤなのか?」
「違うわ。これ以上、あなたと暮らせない」
ふたりとも、目に涙が浮かんでいる。
「なぜだ。ミニョク兄貴がそうしろといったのか?兄貴のためかよ!
そうか、そうならもういい、勝手にしろ!
お前の好きなように兄貴に会え!でも、離婚はダメだ。悪いけど」
爆発したヨンジェを見て、ジウンはとうとう本当の気持ちを告白する。
「違うわ。違うの。そうじゃない。私、あなたが好きなの。
私、本当にあなたが好きなの。好きなのよ」
突然の告白に、ヨンジェは戸惑いを隠せない。
「はは、これも面白い話なのか?」
「違うわ!わたしを見て。こんなに苦しんでる。
だから、お願い。終わりにしましょう」
苦しそうなジウンを見ているヨンジェも、言葉に詰まる。
「バカだな……好きだなんて言うなよ……
それを言われたら、お前と一緒にいられないだろ」
「わかってる。だから、離婚しましょう。離婚して、へウォンさんのところへいって。
別れましょう、わたしたち」
「ごめんな、ハン・ジウン。これ以上、お前といられない……」
(つづく)
どーしてなのかなー。
なんかずーっと泣いちゃうんだよねぇ、このドラマ観ると。
もうなんでかわかんないけど、
ヨンジェが今までのことをすごく後悔するドラマ冒頭でうるうる。
そしてラストの、「離婚なんてイヤだ!」って言っちゃうとこでもうるうる。
だいたいなんで涙ぐんじゃうの、ヨンジェや。
離婚できたら晴れてへウォンと一緒になれて万々歳でしょや。
それを泣きそうになりながらイヤだって突っぱねて……。
それはジウンを好きだからでしょ?
視聴者には、まるっとすべてお見通しなヨンジェの感情ですが、
ジウンはわかってないんでしょうかねー。
「離婚しよう」と言ったら、涙目になってそれを拒む男。
指輪をなくしたことを責めずに、サインペンで書いてくれる男。
お祝いパーティーの準備をして、夜遅くまで自分を待っていてくれる男。
どう考えても自分に好意を持っているとわかりそうなものなんですが……。
「彼は他の女性を好きなんです」とミニョクさんに言ってるし、やはりわかっていないんでしょうかねぇ。
「ヨンジェは私とつきあうといってくれた」というヘウォンの言葉が大きいんだな。
でもヨンジェははっきりそう言ってたっけ?
へウォンの心も大切にする、と約束しただけじゃん。拡大解釈か?
「あなたを好きになってしまったから、もう一緒にはいられない」というジウン。
「お前が俺を好きだなんていうから、もう一緒にはいられない」というヨンジェ。
ジウンの心は決まっていて、ヨンジェが好きだけど、あきらめようとしてるんだね。
でもなかなかあきらめられないから、一緒にいるのは苦しい。
しかもヨンジェは別の人を好きなんだから。
一方、ヨンジェはどうなのか。
彼がジウンが好きだ!といってしまえば一気に解決なんだけどなー。
好き同士が一緒にいるんだから、問題ないじゃないか。
へウォンのこと、やっぱり好きなの?
それとも、いまさらもういいやって言えなくなっちゃったの?
自分の気持ちが自分でもわかんなくて、悩んでいるのかねぇ。
ヨンジェはね、子どもみたいで自己中心的だし、こうなっちゃうのもわからなくはないのね。
女性の気持ちってよくわかってないようだし。
一方ジウンはね、もう少し、まわりの人をよく見ようよ……って思っちゃうんだなー。
だってヨンジェのあの反応ですよ?
離婚するっていったら泣きそうなんですよ?
ジウンは小説家というか物書き志望でしょう?
人の心の機微にそんなに鈍感でどうすんだー!
確かに最初の方で、ミニョクに指摘されてましたけどねぇ。
人間観察の薄っぺらさというか、経験の浅さというか……。
この人たち、お互いのことを見ているようで見ていないから気持ちが通じ合わないのよ。
ふつー、こんだけ好き合ってたらなんか気配でわかるって。
それなのに自分のことばっかり見つめてるから、ウダウダなっちゃうんだな。
前回からずいぶん間をあけて視聴しているせいか、
そんなウダウダも気になりませんけどね。
ヨンジェが本心を隠して、兄貴を好きになってもいいぞっていうとことか、
へウォンに対して、ジウンを擁護するとことか、
寝起きで拗ねちゃってるとことか、
兄貴と会ってもいいから、離婚だけは絶対ヤダ!っていうとことか、
全部好きだ!
わたし、アーティストとしての彼ってぜんぜん知らないんですけど、
役者としての彼は本当に好き。
たぶんどの役も、基本的にはお茶目で軽快な青年像がベースにあって、
そこにいろんな設定とか要素が組み合わさっているんだと思うのね。
感情がない役とか、悪そのものの役とかはしてないでしょ。
あて書きかもしれないけど、彼の魅力がいっぱい発揮できるいい役もらってるなぁと思います。
ジウンも健気だよね。
自分の命より大事なフルハウスを手放してもいいから、
ヨンジェを好きな女性と一緒にさせてやりたい。(自分もはやく楽になりたい)
でもそんなジウンの気持ちをヨンジェは勘違いして、
ミニョク兄貴と付き合いたいからだろう?って思っているの。
この勘違いだけはジウンも我慢できずに告白しちゃうんだよねー。
受け入れてもらえない、とわかっているのに告白するのって惨め。
それでも言っちゃったジウンを褒めてあげたい。
そして、朝になったらまた顔を合わせなきゃならない相手にこの告白……。
翌朝、マジで気まずいよね、これ。
このまま離婚、成立しちゃうのかな?
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