いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

ミセン 未生 第十四局

2025年03月08日 | ミセン 未生
韓国の苗字って数が少ないですよね。
朴(ぱく)さん、金(キム)さんあたりが多いのかなぁ。
種類としては、全部で300弱くらいだそうです。
会社が舞台のドラマは苗字呼びがほとんどだから、
ときどきわけがわからなくなっちゃう。
役職の優劣はこうだね。
社長>専務>部長>次長>課長>代理>平社員>契約社員

【あらすじ】

クリスマス休暇もあけ、いよいよ年末年始です。
契約更新の時期が近づき、グレ君は自分が契約社員だということを
ますます意識させられる毎日を過ごしています。

不安なグレ君は、とうとうオ次長に
「普段通りにがんばっていれば、正社員になれますよね?」と
尋ねました。
ところが、オ次長から返ってきた言葉は、厳しいものでした。

落ち込むグレ君をみかねて、チョン課長がお酒に誘ってくれました。
チョン課長は、きびしい会社員生活をなんとかやり過ごすために、
長年お酒に助けを求めていたといいます。
でも、もうお酒はやめようと思っているのだそうです。
久しぶりに、仕事でワクワクする気持ちを思い出したから……。

年末年始には、正社員には会社からハムのお歳暮が配られます。
契約社員には、食用油です。
こんなところにも、微妙な差がつけられていて、グレ君は元気が出ません。
食用油の袋を見つめているグレ君に、オ次長が声をかけました。
「欲を出すな」

いつもは素直にうなずくグレ君ですが、今日はそんな気分になれませんでした。
「欲を出すにも許可がいるんですか?
正社員とか契約社員とか関係ないです。僕はただ、仕事がしたいんです。
次長や課長、そして代理と、僕たちでずっと、一緒に」

お正月は、グレ君の家にも親戚がやってきます。
お母さんは、「外出しておいで」と言ってくれました。
囲碁をやめたとき、親戚中から非難されたグレ君をかばってくれたお母さん。
今回も親戚の心無い言葉から、グレ君を守ってくれるつもりでしょう。

でも、囲碁ばかりしてきて友達もいないグレ君は、行くところがありません。
手持無沙汰で会社に出社してみましたが、他部署の人に
「契約社員なんだから無理しなくていいよ」と親切に言われてしまいました。

寂しく会社をあとにしたグレ君は、ハッと気づきます。
僕はやっぱりお母さんをひとり残して出てきてはいけなかった!
いつまでもお母さんを矢面に立たせるわけにはいきません。

息せききって家に戻ると、お母さんはグレ君の自慢話をしていました。
会社で頼りにされているのか、毎晩帰りが遅いうちのグレ。
国でも5本の指に入るほどの大きな商社に勤めてがんばっているグレ。
囲碁をあきらめて落ち込んでいるかと心配している私に、笑顔を返してくれたグレ。

お母さんは、泣いています。
物陰で、こっそりお母さんの話をきいていたグレ君は、
胸がいっぱいになりました。
僕は不出来な息子じゃない。お母さんの誇りなんだ。

グレ君は、すっかりいつもの元気を取り戻したようです。

逆に、落ち込んでいるのはオ次長です。
グレ君の言葉で、昔のことを思い出したのです。

事故で亡くなった元契約社員のイ・ウンジさんは、
オ次長の部下でした。
当時、オ次長はまだ代理の立場でした。
今は専務になっているチェ次長の部下として営業3課で働いていました。

イ・ウンジさんは、グレ君と同じ高卒の契約社員でした。
がんばりやさんで、賢い子でした。
オ次長は「正社員になれますよね?」というウンジさんを励ましました。
夜間大学へ行け、夢を持て、と。

しかし、当時の営業3課が推し進めていた事業でほころびが出て、
イ・ウンジさんは責任を負って契約を切られてしまったのです。
ウンジさんは不正を働いたわけではありませんし、
亡くなったのも会社を辞めてからの事故が原因です。

ただ、オ次長は大きな罪悪感を抱えています。
無責任に彼女を応援しなければ、
自分が事業失敗の責任を取る、と言っていれば、
彼女は死なずにすんだのではないか、と思っているのです。

チェ専務は、当時のことをよく覚えていないようです。
あの事業の失敗で辞めたのは、イ・ウンジさんただひとりです。
「イ・ウンジか、さもなければ君が責任を取るか?」と
オ次長に言ったのもチェ専務です。

「チェ専務はウンジを忘れている!
あの事件で、自分が渦中にいたことすら覚えていない。
本能的に記憶を失くしているんだ。怖い人だ」

オ次長は屋上で、同期の営業1課次長ソン・ジヨンに動揺しながら
胸中を訴えました。
ソン次長は、オ次長を励まします。
「私は、そんな激励も言ってあげられない社会こそ、恐ろしいと思うわ。
たとえ無責任な励ましだって、力になる人もいるわ」

グレ君は、偶然屋上に出ていて、ふたりの会話を聞いてしまいました。
オ次長がいつになく自分に厳しかった理由が、やっとわかりました。

つづく


ご、ごめんね、グレ君……

なんか、グレ君の気持ちわかってなかったよ。
契約社員でも次年度再契約すればいいじゃん、とか気楽に思っててごめん。

今回は、グレ君がすごくさびしく、やるせなく、ひとりぼっちな気分で
過ごしていたことがよくわかりました……。

ハムと食用油、て。
ちょ、こんなところで差をつける必要ある?
キム代理の「ハムだー(能天気)」ってセリフを聞いて、
わたしもめちゃくちゃ寂しくなりました。

こんな心をえぐる「ハムだー」聞いたことないわ(涙)

待遇や給料の差だとか、問題じゃないのね。
グレ君は「私たちの会社」って思ってるのに、
簡単にそうじゃなくなっちゃう契約社員の現実がつらいのよね。
営業3課のみんなと働くのがとても楽しくて、
やっと手に入れた自分の居場所だと思っているのに、
ずっと一緒にはいられないのが哀しいし、つらい。

でも、オ次長の事情を知ってしまったグレ君。
お母さんから元気をもらったけど、これからどうなるんでしょう?

グレ君ひとりだけなんで契約社員?と思ったけど、
やっぱり学歴の差は大きいわよね。
そして商社で働く人々の語学力の高さよ!
アンさんはロシア語が堪能、
チャン・ベッキはドイツ語が堪能(発音指導されてるけど)
のほほんとしているキム代理は、なんと日本語が話せます!

キム代理の日本語セリフは多少ぎこちなく、
音だけ覚えてセリフ言ってる感じがしないでもないが……。

グレ君は囲碁、すごいんですけどねぇ。
商社では役に立ちませんかねぇ。

ちょっと脱線しますけど、わたし「リボーンの棋士」って漫画が好きで。
これは将棋のお話で、奨励会4段までいったけど年齢制限で
プロ棋士になれなかった主人公が、アマチュアから再度プロを目指す、
という胸アツな物語なんです。

囲碁と将棋、世界は違えど、プロ目前まで行きながらプロになれなかった
青年の姿がなんかグレ君とかぶっちゃって。
また読みたくなってしまいました。

さて、グレ君はちょっと元気を取り戻したようですが、
心配なのはオ次長です。

専務とオ次長の確執というか、よそよそしい壁は、
こういう過去があったからなんですね。
オ次長が不正をしたわけではないし、イ・ウンジさんも悪いことはしていない。
相手の会社に不備があることは薄々わかっていたのに
強引に事業をすすめて、結果破綻してしまった案件。

こういう場合は、チームの一番偉い人が責任を取るべきじゃないの?
すなわち、専務は専務になってる場合じゃないんじゃない?

あなたが責任を取るべきだったのでは?

「君が責任を取ると言ったんだっけな?
いや、取らないといったんだっけ?」

こ、怖っ!

本気で忘れてるなら怖いし、
忘れたフリしてるならもっと怖い。

チョン課長、あなた崖っぷち歩いていますよ。
お酒で気を紛らわさなければやっていけなかったのもうなずける。
さっさと専務から離れて、人間らしい生活を送ってくださいね。

いつもなら、むさいおっさんなのにカッコよく見えちゃうオ次長が、
ブルブル震えながら目を見開いた絶望の表情を……。
彼がこんな顔するなんて。

しかしイ・ソンミンさんは本当によい俳優さんですね。

グレ君に心を奪われていてあらすじには書き込めませんでしたが、
なにげにアンさんも心配です。
語学力はもちろん、先を見越した準備力が評価され、
どんどん仕事を任されていくアンさん。
ムカつくマ部長のお小言もちゃんと聞き、うまくいくかと思ったら……。

ライバル社のシン課長との仲を勘ぐられ、顔が真っ青に。
思わずピシャーンとマ部長に言い返してしまったため、
また心証を悪くしてしまいました。

アツアツのコーヒーをぶっかけられそうになりましたが、
かばってくれたのはチャン・ベッキ。

だからワイシャツの下に下着を着なさいって言ったでしょ!

あれ?言ってなかったっけ?
わたし常々思っていたわよ。
なんでみんな下着着ないの?透けてカッコ悪いから?
ムチムチでピタピタのワイシャツのほうがイヤじゃない?
脇汗とか出るし……。

グレ君とハン君は着てそう。

チャン・ベッキは内心アンさんとシン課長の仲も気になるのよね。
ハン君のおかげでアンさんへの好意はバレバレなんだから、
デートに誘っちゃえばいいのに。

アンさん、やっぱりお父さんの借金のことじゃなくて、
あることないこと噂されてシン課長に申し訳ないから前の会社辞めちゃったのかな。
若い女性(しかも美人)は仕事ができてもできなくても
文句を言われますよね。なんとかならないのか、この風潮は。

おちゃらけハン君は、今回もいいとこなしです。
仕事を押し付けてくる先輩にひとあわ吹かせようとしたけれど、
先輩は上司に「ダメじゃないかぁ~」とゆる~く注意されて終了。

社内の掲示板に匿名で先輩の悪口を書き込んだけれど、
「私の新人教育が行き届かなくで申し訳ありません」と先輩が降臨して、
逆にハン君の評価が下がってしまいました。

先輩は、あの態度でも長年会社で働けてた人ですから、
よほど立ち回りのうまい人なんでしょう。
一筋縄ではいきませんね。無能のように見えて、なかなかの強敵です。
一応仕事の指示は出せてるし……。

1年目のピヨピヨ君では味方も少ないし、勝てないねぇ。

チャン・ベッキは裸の付き合いが功をそうしたのか、
以前はまったく指導してくれなかったカン代理が細かく口出ししてきてます。
それはそれでウザイと思ってるチャン・ベッキ。
うまくいきませんね……。
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