いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

雪の女王 7

2016年01月12日 | 雪の女王
ヒョンビンのビジュアルが神すぎる今日この頃。
いいですねー。
シークレット・ガーデンでは痩せすぎてて……。
別人の役なんだしかまわないんですが。
キム・サムスンのころはまだ青々としすぎていて、
このドラマが一番素敵だわ~と思います。

〈あらすじ〉

ボラはゴヌの病院で治療を受けた。
「もう、手術より痛かったわ!」というボラに、
「何か僕に言わなきゃいけないこと、ない?」と聞いてみる。
何もないというボラに、ゴヌは自分の昔の恋愛を告白しだした。
「なぜ急にそんなこと話すのよ」
「僕は君が好きだ。今まであった誰よりも、初恋の人よりも、君が好きだよ」
人前で臆面もなく言うゴヌに、恥ずかしくてすっかりご立腹のボラ。
「わたしはそんなこと絶対言わないからね」
「でも僕のこと好きなんだよね?」
「好きじゃなかったら付き合ったりしないわ」
すねたように言うボラに、少し安心したゴヌだった。
でも、嘘かもしれないじゃないか。初恋の人に未練があるくせに。

ボラは学年末の試験準備で忙しい。
なんとしてでもパパに卒業証書をプレゼントしたいから。
テウンの魅力?も総動員して、試験にむけてがんばってみる。
テウンは、ボラに対する自分の気持ちに戸惑っている。
俺は何を考えているんだ?
夜遅い図書館にボラを置いてきたが、迎えに来たゴヌを見て
ほっとしたような、胸がモヤモヤするような。
その夜は初雪が降り、テウンは初めて母の家に泊まった。

母の家の押し入れには、テウンの高校時代のノートや、
数学オリンピックのメダルが大事に取っておかれていた。
「ごめんよ、母さん、期待に応えられなくて」
「いいんだよ、お前の人生なんだから」
「勉強、やり直すよ。一生懸命やる。母さんの言うとおり、好きなことをあきらめない」
テウンの決意に、母はこっそりと涙した。

ボラの試験が終わった日、スンリはジムにボラを連れてくるよう、テウンに頼んだ。
その日はキムジャンで、スンリはひとりで大量の白菜を漬け込まなくてはならない。
ジムの男どもをうまく使うためには、かわいい女の子が来てくれないと……。
スンリの口説き文句にボラはちょっといい気分。
結局夜遅くまでみんなでわいわいキムチを漬けることになった。
これまで友達のいなかったボラには、楽しい体験だった。
「俺が友達になってやろうか?」とテウンは言う。
「いいけどあんたが損しない?私より3つも年上なのに。ドックオッパ」
「なんだ、最近よくそう呼ぶな。成長したな」
「今日は楽しかった。また行ってもいい?
退屈なとき、行き場のないとき、憂鬱なとき、また行ってもいい?」
「いいよ、腹が減ったときもな」
テウンはほほえんだ。

雪が降ってきて、ボラは初雪だ!とはしゃぐ。
無邪気に笑うボラを見て、テウンは今までのあれこれを思い出していた。
「願い事をしなきゃ」
目をつむったボラに、思わずキスしてしまうテウン。
ボラは驚いて、ピシャリとテウンの頬を叩いた。
ものも言わず、家に帰り、ベッドで転々と眠れず過ごす。
テウンもまた、ひとり後悔していた。

翌朝ボラを迎えにいったテウンは謝るが、ボラの怒りは消えない。
「パパ、運転手を変えて」
会長は事情を聞かず、娘の言うとおりにしてやった。
「そのうち機嫌もなおるだろう。明日からわたしの運転手を頼むよ」
テウンはどうしてもボラに許してもらいたくておいかけたが、病院の前できびしく言われてしまった。
「あんたは他の男とは違うと思ってた。本当の兄さんのように思えて、安心できたし、
信頼してたの。だから許せない。悪いと思うなら消えて。二度と会いたくない」

がっくりとうなだれたテウンに、ホン・ジヘが声をかけた。
インターンとして病院へ来ていた女性だ。
「ハン・テウン?」
テウンは、彼女とお茶を飲んで請われるままに連絡先を教えた。
ハン・テウンは、彼女の初恋の人でもあった。
「テウン、ジョンギュはあなたのせいで死んだのではないわ。絶対に違う。
だから、苦しまないで。あなたに会ったら必ず伝えたいと思っていたの」
テウンは礼を言い、寂しそうに笑った。

翌日から、テウンは会長の運転手としてよく働いた。
早朝から運転をこなし、時間があれば先輩のスパーリングにつきあう。夜は勉強だ。
ボラの姿を見ることは、なかった。
教授に誘われて見学にいった教室で、ジョンギュの好きだった曲を聴いた。
バッハのゴールドベルグ変奏曲。
テウンは我知らず、涙を流す。
「君が大学へいかなかった理由はわからない。何か事情があったんだろう。
しかし、こうして戻ってきた理由ならわかる。数学が好きだから。
好きな気持ちはどうしようもない。止められても、心はそこへ向かうようになっているんだ。
それが人でも、数学であってもだ」

ボラは、テウンを首にしたことでイライラが募っていた。
些細なことでもすぐにカッとなり、昔のわがままな彼女に戻ったかのようだ。
ゴヌと食事にいったレストランで、母親の姿を見つけ、そっと店を出ようとしたが、
気づかれてしまった。
連れていたのは彼女の新しい家庭で生まれた娘。ボラの妹。
そう紹介されて、ボラの怒りは爆発した。
「ああ、子どもを捨てて夫の部下と逃げた人ね。言いたいことがあるなら言いなさいよ」
「もうやめて、ボラ。強がっていても、心は傷ついているのね。ママにはわかる、わかるのよ」
「どうしてわかるの!わたしを育ててもないくせに!」
兄さんが死んだ日、母が生きていると知らされた。
兄さんのかわりに、あんたが死ねばよかった。
兄さんを生きて戻してくれない限り、あんたを許さない。
母は泣いた。許して欲しいわけではない。これ以上娘が苦しんで生きるのを見ていられない。
もうやめて、ごめんね、ごめんね、ボラ。

すべてを見ていたゴヌは、ボラを追いかけて叱った。
「お母さんに謝るんだ!いくら憎くても、あれはないだろ。
君のうちのことは前から知ってたよ。でももう君は大人だろ?
わかってあげられるさ」
「わたしは素直じゃないし、ひねくれてるの。
あなたもこんなわたしなんか、嫌いになったでしょ」
ボラは泣きながら、ひとり歩き出す。

テウンは、夜になるまでぼんやりと大学構内のバスケットコートにたたずんでいたが、
ボラが行方不明になったときいて、彼女の姿を捜して街を走る。
もしかして、とジムへ戻ると、ボラがひとり座り込んでいた。

雪の女王は、カイに言ったんだ。
人々は私を憎んでいるし、誰も友達になってくれない。
なぜお前は私と友達になってあげると言ってくれたんだい?
カイはすぐには答えられなかった。いや、答えることなんてできなかったんだ。
雪の女王は、もう一度カイにきいた。
なぜ、友達になってあげると言ったんだい?

「ボラ、バカだな、こんなところで何してるんだ。
みんな心配してるんだぞ。電話にも出ないで……」
ボラは、目に涙をいっぱいためて、テウンに言った。
「オッパ……」

なぜ友達になってあげると言ったんだい?
カイはようやく答えた。
愛しているから。君を、愛しているから……。

テウンは、そっとボラを抱きしめた。

(つづく)


ボラがすっかりいい子になって、
ああん、かわゆすね、かーらーのー、再び攻殻機動隊状態。
彼女の心は、またガッチガチに固まっちゃったのね……と思いきや、
「オッパ……」とシャリ感の残るみぞれアイス的な雰囲気。

テウンとの出会いも過ごした日々も、スンリとのあれこれも
無駄じゃーなかったんだねぇ、と感慨深いものがあります。

かわいそうなのは、すべてを知っていて見守っていたゴヌくんですが。
この人、やさしいし、誠実だし、正義感もあるし、
たぶん庶民派で、すっごく正論なよい人なんだけど。

むくわれないんだわー。

甘やかされて育ったわがまま娘に見えるけど、
ボラに必要なのはああいう正論の説教じゃなくて、
まずは黙って受け入れてあげることだと思うのよねー。
ボラの方がまだ心を開いていないから難しいんでしょうけど……。

わたしもゴヌくんのこと、とっても好きですけど、
「お母さんを許してあげなきゃ。君も大人だろう」って言われた時には
正直かちんときたね。

黙れ!おまえに何がわかる!
わしだってそうできたらどんなに楽か!
自分の心が思い通りにならんのじゃー!

と、非ボラ的言葉づかいで怒り狂いました。

ゴヌくん……悪い人じゃないんですけどね……。
まったく正しいことを言っているとわかるんですけどね。
わかるからこそ、むかつくんですよね。

なんでわたしばっかり責められなきゃいけないの!
ひどいことしたのはあっちの方でしょー!
今はしあわせになってるくせにー!
と、自分だって心から笑ったり、楽しんだりしている時間があるというのに、
そこは棚上げして怒っちゃうんですよ。

テウンとあんなことがあったばっかりで、
ボラもいらいらしている矢先でしたからね。
せっかく丸くなってたのに、デパートの店員に当たり散らして
昔の彼女に戻っちゃったみたい。

兄のように信頼して心を許していたのに、裏切られた。
というのはボラの言い分ですが、
きっとほかの理由もあったと思うのよね~。

自分はゴヌと付き合おうと思って、
初恋を忘れようと思ってたのに、
どうして今になってそんなことをするんだ、と。
わたしの心を乱さないで、と動揺したんじゃないかと思うんですよ。
本当はテウンを好きすぎて、そうなっちゃったんじゃないかな。
自分でも気づいていないだろうと思うんですけどねぇ。

初恋の人がテウンだったと、ゴヌくんに言えないのはやはり
そういうことなんじゃないかなぁ、と。

そもそもテウンがウブすぎるっていうかさー。
スンリの気持ちに気づくくらいの感度はあるのに、
ぼーっとして思わずキスしちゃうなんて童貞か!
いや、童貞ならそんな状況じゃただみてるだけか。
あれか、自然体の童貞か。
無我の境地にゆきつくと童貞はこうなるのか。

注※けして差別的な意図はありません。

そのあと、謝ろうと思って「ボラや~」と話しかけるテウンを
ぴしゃりとはねつけるボラ。
彼女の複雑な胸の内はわかっているものの、
叱られた犬みたいなテウンを見て、ちょっとざまーみろ、と思いました。
だってズルだもん!
ファーストキスなのに!
ゴヌくん、紳士だからまだだったのに!

でもまぁ、なんだかんだ言っても
心が痛いとき、さびしいとき、泣きたいとき、
ボラがたどり着くのはテウンのところだったわけで……。

最後、ボラの言った「オッパ」もそうですけど、
テウンのことをよく「オッパ」と呼んでいたのは、
やはり死んだ兄さんのことを投影していたからなんでしょうなぁ。

今回はスンリが相変わらずかわいくて、
白菜キムチを漬けるのにボラを呼び出して、
ジムの男たちを操縦するなんて頭がいいですね。
この子はやっぱり根が素直な良い子で、
病気でわがままで友達いないボラのことを、気にかけてくれてるんですね。
あのわがまま女を呼んでうまく使ってやるか、みたいに言いつつ、
ドックオッパといちゃいちゃしてけん制してやろう、と思いつつ、
世話を焼いてしまうんでしょう。
男手ひとつで育てられて、小さいころからジムの練習生の世話もさせられて、
彼女も同性の友人なんかいなさそうですもんね。

テウンの過去を知る女性も登場しました。
彼女、高校時代にテウンをかばってくれたあの子だったんだね!
「ヨンギュが死んだのはあなたのせいじゃない!」
テウンがそう思える日はいつなのでしょうか?
永遠にそんな日は来ないかもしれませんね。

親友が死んだのは自分のせいだ。
しかしだからといって、
自分が夢をあきらめて抜け殻のように生きている理由にはならない、と
いつか気づいてほしいと思います。

そろそろわかっているとは思うけどさ。
もっともそれもボラに再会できたからこそなんですが、
実際彼女がジョンギュの妹だとわかったらどうなることか。
また落ち込むんだろうな~。

こんな調子で浮き沈みを繰り返しつつ、最終話までもつれこむんでしょうか。
それがドラマの定石とはいえ……あと10話もあるんですよ!
難病設定やら、自分を捨てた母やら、いろいろネタは仕込んであるので
あきることはないでしょうが……。

あらっいやだわ、わたしったら。
こんな冷めた目でドラマを観てるなんて嫌な視聴者ですね。

ゴヌ君の「君が好きだ」発言はすっごいさわやかで、ぽ~っとなっちゃうし、
テウンがうっかりボラにキスするときも、
彼女が本当にすっごくすっごくかわいいんですよね。
みんな良い人ばかりの恋愛ドラマって、本当に観ていてしあわせ。
好きな気持ちはどうしようもないんだ、っていう教授の言葉は含蓄があるわ……。
テウンも良い師に巡り会いましたね。
このまま、みーんなしあわせになれたらいいのに……。


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