いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

雪の女王 12

2016年01月30日 | 雪の女王
各地でどっかどっかと雪が降り、
北海道雪祭りも安心な日本列島ですが、
ふだん雪とは縁の無い地方のみなさまにはおつらいことでしょう。

うちは毎回ふるふる言われていますが、まったくふりません。
幸いなのか、ちょっぴり残念なのか。

近所のスーパーに毎週特設される、大型スコップコーナーの
売れ行きが心配でアリマス。
発注担当者さん!あんたは悪くない!
備えあれば憂い無し!

じゃあ、ドキドキの12話行きますよ。
雪の季節に「雪の女王」視聴。
いい感じいい感じ。やっぱり観るタイミングも大事だな~。

〈あらすじ〉

「いつまで?いつまでボラさんに隠せると?」
ゴヌの追求に、テウンは言った。
「隠し通そうと思ってる。協力して欲しい」
「なぜぼくが?」
ゴヌは鼻白む。
「ボラを愛しているんだろ?
彼女が傷つかないように、助けてほしい」
テウンの目は、優しかった。

ところが、秘密は伝わってしまう。
テウンとジヘが病院で会っているところを、ボラが見てしまうのだ。
テウン、と呼びかけられて返事をしている、ドックの姿を。

ほころびは、大きくなり始めていた。
チュンシクは、実はテウンが頭が良いのだと知って、劣等感を抱く。
「いつか、お前にも話すよ……」
機嫌を直してニコニコと笑っているチュンシクに、今はまだ話せない。
まだ、終わっていないから。

そこへ、ボラから電話がかかってくる。
ひとり、ホテルのバーで飲みすぎてしまったのだ。
迎えに行ったテウンは、ボラが真実を知ったことがわかり、愕然とする。
ただ、彼女は思いのほか冷静だった。
「ハン・テウン。お兄ちゃんの親友だった人。
お兄ちゃんを死に追いやった人。今日、その人を見たわ」
それっきり黙ってしまったボラを、家まで送り届けた。

ボラは、これまでのテウンの行動の意味を知り、涙を流すのだった。
そして、テウンもまた。

翌日、ボラはテウンを呼びだした。
一緒に兄の通った科学高校を見て回りたい、と。
テウンの心に、あの頃の思い出がよみがえる。
ジョンギュが死んだ、あの日。
ふたりで音楽をわけあった、あの日。

「ハン・テウン。その人がお兄ちゃんの親友だったときいて、嬉しかった。
会ってみたかったわ。どんな人か、お兄ちゃんのこと、忘れないでいるか。
会ってみたかったけど、会わなければよかった。
その人が何を言ったんだろう?なんでお兄ちゃんは死んだんだろう?
死のうとしたとき、どうして止めなかったんだろう?
どうしてかわかる?友達だったあんたならわかるでしょう?
どうして死んじゃったの?なんて言ったの?
……言いたくなければ、いわなくていい」
ボラの言葉が、心に刺さった。

テウンはすべてを話した。
「俺は言ったんだ。お前なんか友達じゃないって。
その日、親友は死んだ。俺はそれを忘れたくて、ドックとして生きてきた。
そしてある人と出会い、好きになった。
彼女に会ううち、しあわせになりたいと初めて思った。
手を握りたかったし、そばにいたかった。
笑顔が好きだって、好きだっていいたかった。でも……でも……
彼女は親友の妹だったんだ。真実を知られたくなかった。
できれば死ぬまで知られたくなかった。
だからあんなに傷つけたのに、結局知られてしまった」

「彼女にどうしてほしい?どうしたらいい?」
「憎んで欲しい。俺を憎んでいいから、傷つかずに、
俺のせいで苦しんだりせずに生きてほしい。そして……」
「もういい!もう聞きたくない!」
席を立ったボラを、テウンは後ろから抱きしめた。
「俺を憎め。苦しまないで、俺を憎め」
ボラはテウンの抱擁をふりほどいて叫んだ。
「憎むわ!あんたを憎み続けるわ!」
そういいながら、彼女は泣いているのだった。

ボラは、テウンに会ったことを父に話した。
ひどく非難されたが、言わずにはいられなかった。
テウンは、かわいそうだった。
学校もやめ、たったひとりの母も捨て、8年間罪悪感に苦しめられて……。
しかし、父は認めなかった。
死んでしまったジョンギュの方がかわいそうだと。

父も苦しんでいる。
それはボラにもわかっていた。
だが、どうしてもテウンを憎むことはできなかった。

テウンは、ボラのことで心が乱れていたが、教授の後押しもあり、
大学の学生たちの前で自分の論文について講義をした。
数学の世界に没頭し、彼らと議論を交わすのは楽しかった。
「共に学ぶというのは楽しいだろう?
どんな天才でも、真理の追究はひとりではできない。
もちろん、いつも一緒にはいられない。
真理への道はひとそれぞれなんだよ。
しかし、我々はいつも一緒に歩んでいる。
あるときはひとりで、あるときは共にな」

教授の言葉が、胸に染みた。
あるときはひとりで、あるときは共に。
いつも一緒じゃなくてもいいんだ。

チュンシクは、戸惑い、傷つき、怒っていた。
偶然ながら、テウンが学生に講義しているのを聞いてしまったからだ。
テウンは数学の天才なんだって。
訳なんか聞きたくない。
親友の俺に、嘘をついていたあいつのはなしなんか。

酒を飲んでイラついていたチュンシクは、
ジムを訪ねてきた会長に、ドックの本名がハン・テウンだと教えてしまった。
それが、何を意味することなのか、知らないまま。

テウンは大学のバスケットコートにいた。
ボラと一緒に、ゲームをしたっけ。
彼女のことを考えていると、ボラがコートに現れた。

(つづく)


結局、秘密がバレる時ってのは一瞬で。

あっちにはバレたけど、こっちには隠しおおせた、という
ことはなくて、
どんなに孤独な人間でも、
人がひとりでは生きていけない以上、
いつかはバレるということで……。

結論としては、

秘密は壺に吐け!

いや、壺に吐いても王様の耳はロバの耳だってことは
知れ渡ってしまったわけで……。

山奥で隠遁して、ウサギや鹿と暮らすしかないってことですかね……。

LINEでつながるとかもってのほかだよ!(別件)

みんな苦しくて、みんなつらい。
許すとか、許されるとか、簡単じゃなくて。

「ごめんね」「いーよ」で仲直りできる幼児の世界は桃源郷だ。
たとえ「ごめんね」が不満まじりの言葉であったとしても、
「いーよ」が泣きながらぐずぐずの返事だったとしても、
簡単に忘れることのできる彼らの脳みそはすごい。

けじめっていうのは、そういうことなのかもしれない。

一度だけ、しっかりと終わらせる。

ずっと逃げてちゃ、
けっして終わりはこないんだな……。

そんなことを思った12話です。

スンリはえらいなぁ。
「過去を知っていたら、もっと仲良くなれるの?
今のドックさんを知っていれば、それでいいじゃない」

チュンシクはつらいなぁ。
「親友にも言えないってなんなんだよ?!」

たぶん知ってしまったら、チュンシクも泣くと思うんだよね。

でも人間は、やっぱり自分がかわいいの。
まずは自分なの。
それは仕方が無いの。
会長だってそうなんだよね。

その自分を置いても、相手を思う気持ちが「愛」なのかもしれないねぇ。

テウンは自分の愛を犠牲にしても、
ボラにしあわせになってほしいと願っている。

でもそんなに簡単にはいかないよなー。

人を好きになる気持ちって、思うようにならないんだよ……。
そんな簡単に、憎めないよ。
だって今までの蓄積があるじゃない。
パッと出会ってすぐ好きになったわけじゃない。
何度もぶつかって、何度も受け止めてもらって、
迷いに迷って、彼のことを好きなんだってわかったんだもん。
それこそ、ゴヌ先生の愛を退けてでもさ。

うう……みんないい人で、みんなつらいよ。

ただ、テウンは教授の言葉で救われたようです。
いつも一緒じゃなくていい。
ジョンギュへの思いを共有して、
ふたりは別々の場所で生きる……ことになるのか?

いえ、なりません!

ここは断言しときますよ。

へっ、こちとらダテに何本も恋愛ドラマ観てるわけじゃねぇんだよ。

実生活ではお寒い恋愛沙汰も、
ドラマ上ではいくつも経験してきたぜ!

注※一般的には「疑似体験」と言われる行為です。

このままでいいわけないでしょ~。

バレてよかったよね、って言える関係になってほしいのよ!
秘密がなくなってよかったね、って!

いや、だから!ベッキー不倫騒動とかそういうんじゃなくて!

テウンの重荷がひとつ無くなった、って思いたいの……。

うう~と唸りながら、次回へつづくっ。



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