いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

花ざかりの君たちへ *12

2015年09月24日 | 花ざかりの君たちへ
なにかってーと、奉仕活動が出てくる韓国ドラマ。
罰金刑とかの代わりに奉仕活動で許してもらう、とかありますもんね。
キリスト教の精神なのかなー。

《あらすじ》

ウンギョルは、自分の心を再確認してとうとうジェヒに告白した。
「ク・ジェヒ。お前が好きだ。冗談なんかじゃない。
お前が好きなんだ」

突然の告白に戸惑うジェヒ。
そこへテジュンが声をかけて、その場はそれきりになった。
ふたりが何を話していたのかテジュンは知りたがるが、
話せるわけがない。
「ハンナとは何もない。そんな関係じゃないんだ」
テジュンの言葉にほっとするジェヒと、
告白した事実に悶々とするウンギョル。
そしてふたりの話がどうしても気になるテジュンだった。

それでも今は、ジェヒがそばにいてくれることが嬉しい。テジュンの調子は上々だ。
逆に、ライバルであるスンジェは記録が伸びず、あせっていた。
次の大会でテジュンに勝てなければ、スポンサー契約が流れてしまう。
もがけばもがくほど、先が見えなかった。

ジェヒは、病院のハンナを励ましに行った。
「努力は奇跡の別名」
テジュンがくれた言葉を、ハンナにも贈る。
「絶対に体操をあきらめないでね。
体操をしている時が一番輝いてる」
彼女のためにも、テジュンへの恋心は封印しなければならない。
ウンギョルにあんな告白をさせてしまって、嘘をついていることがつらい。
そろそろアメリカに帰る潮時なのかもしれなかった。

ウンギョルは、ジェヒに告白したことをテジュンに告げた。
「男とか女とか、関係ない。行くところまでいくさ。
最後が見えないけど」
晴れ晴れとした彼の表情に、テジュンの顔は曇った。

ミヌ先生は、ジェヒから相談を受けて渋い顔だ。
それでも、学校からジェヒを連れ出してやろうと週末の奉仕作業を企画した。
田舎の農作業や、ボランティア診療を手伝う日々は、
少しばかりの息抜きになるだろう。

ところが、テジュンとウンギョルがついて行くといいだした。
いまだぎこちない雰囲気のジェヒとウンギョルだったが、
「自分に正直でいたいんだ。難しいかもしれないけど、
前みたいに気楽に接してくれよ」
そう言われて、ジェヒも考えた。
アメリカに帰るにしても、今を楽しく過ごさなきゃ。元気にやろう!

テジュンは、ジェヒがアメリカへ帰る準備をしているのではないかと心配だ。
ウンギョルと仲が良すぎるのも気になる。
ウンギョルの方も、テジュンがジェヒを特別に思っているような気がして
なんだかモヤモヤする。
テジュンにはっきり聞いても、はぐらかされてしまうばかりだし。

夜、屋外トイレに付き合わされて、テジュンはいい機会だと、
ジェヒにたずねてみた。
「アメリカへ帰るつもりか?航空券を調べてただろ」
「うん、どうしていいかわからない。
お前が跳ぶ姿を見に来て、お前は懸命にがんばってる。
もう僕は必要ないよな。とにかく悩んでる。このままじゃいけないしね」
「わかった、よく考えろよ」
このままここにいたらジェヒは自由に生きられない。
それはテジュンも、よくわかっている。

ウンギョルはひとりで星を見ているジェヒに話しかけた。
「悩みがあるなら俺に言え。王様の耳はロバの耳って童話知ってるか?
俺はお前の井戸だ。さあ、話してみな」
「そうだな、じゃあ……チャ・ウンギョルは大バカだ!」
「なんだよ!じゃあ俺も……ク・ジェヒは大バカ!」
子どものようにふざけ合うふたりを、テジュンはそっと眺めていた。

翌日、畑作業をしているウンギョルのもとへ、朗報が届いた。
怪我をした選手の代わりに、ウンギョルが繰り上げで韓国代表に選ばれたのだ。
抱き合って喜ぶジェヒとウンギョルに、テジュンは渋い顔。
そういえば、前からふたりは特別に仲が良かったじゃないか。
そのウンギョルが告白したら、ジェヒだって悪い気はしないはず……。

ウンギョルは、一足先にソウルへ帰ることになった。
「本当にお前のおかげだよ、じゃあな」
告白するために代表になろうと必死にがんばったんだから、
この結果もジェヒのおかげだと本気で思った。

夜食をとろうとして台所へたったジェヒを手伝うテジュン。
「お前に話がある」
そこへ、携帯を間違って持って出てしまったウンギョルが帰ってきた。
「お~い!ク・ジェヒ!どこにいるんだ?ぷよぷよ?」
呼び声に答えて出て行こうとしたジェヒを、テジュンが止めた。
「行くな」
「だってウンギョルが」
「俺といるときはウンギョルのことは考えるな。
アメリカには行くな。そばにいろ」
意外なテジュンの言葉に、ジェヒは驚いて、声も出ない。

(つづく)

うっふっふっふっふっふっふ、

王、道!

うんうん、いいんじゃないか?
いいんじゃないか、この恋愛ものの王道的展開は!

これまで、にんじんちゃんやジョ兄さんやソル・ハンナといった、
様々な外的要因が絡んでは離れ、絡んでは離れしてまいりましたが、
ようやくメインキャスト2名および二番手くんが
がっぷり四つになって土俵へあがるという、
メインイベントに突入した感じ。

メインになると、途端に描写はゆったりペースになり、
それぞれの視点が交錯しつつ、
恋愛モノには欠かせない叙情的シーンが続いて参りますね。

ウンギョルと顔を合わせづらいジェヒのために、
先生が週末奉仕作業に誘ってくれましたが、逆効果~。
ついてきちゃうもんね。

でも田舎の野外で過ごす時間はのびのびして楽しそう。
逃げても問題は解決しないし、一緒に過ごす荒療治のおかげで
ぐじぐじしていたジェヒもすっかり以前のペースに戻りました。

告白したせいで避けられるウンギョルがすごくつらそうで、
わたしも心を痛めていたのよ~。
もうほんとに良かったわ~。
めげずにジェヒと過ごそうとするウンギョルの健気さがいとおしい。
これがウンギョルじゃなかったら、ただのうっとおしい奴なんですけど……。

でもいいの!
ウンギョルだから!
そして変にいじけず、まっすぐなウンギョルだから、
ジェヒもふっきって仲良くできるんだと思うの!

一番助けてくれたウンギョルを傷つけたくない。
そんなジェヒの気持ちはよくわかるわ。
彼のこと、友達として大事に思うから余計だよね。
でも女だって告白することもできないし……。
今は残された日々を、ウンギョルと仲良く過ごすしかないんだよね。

はぁ~、男同士じゃなくても、こういうのって微妙だと思うわ~。
あの仲良しの関係が壊れるかもしれない、ってリスクを承知で告白したウンギョルは偉い。
告白しなきゃいられないほど、
ジェヒを好きだっていう気持ちが大きくなってたんだわね-。


さぐりを入れてくるテジュンに対してこの表情。
ん?って、何かを感じてます。この子、実は賢いよ、絶対。


ここまできてあらためて思うのですが、
このドラマ、二番手のウンギョルについても本当に丁寧に描かれていますよね。
一時、本編と切り離されたように見えたウンギョルの葛藤は、
クライマックスにつながる必要な分離だったわけですよ。
テジュンとジェヒとジョニーが本編ですったもんだしている間、
ウンギョルは裏で一皮むけとかなきゃいけなかったんだと思うのね。
ラスボスとして、テジュンとジェヒの前に現れるために。

ラスボスっていうと響きが悪いけれども、最後にして最大の障壁ね。
なんてっても、ジェヒにとっては一番つらい時期に支えてくれた友人なわけで。
テジュンにとっても、彼女と一番仲の良い男友達で。
観ているこっちは、テジュンとジェヒの間を邪魔できるものは無い、と
わかっているのですが、
本人同士はまだわかってないからね~。
ここを乗り越えてはじめてふたりは、お互いの愛情を知るっていう過程が
必要なんですね~。
だからこそ、ウンギョルの心の成長や揺れも丁寧に描いていくことが大事なのね。
うう、そう考えれば考えるほどウンギョルが不憫……。
絶対報われないってわかってるのにここまで引っ張られて……。

でもウンギョルファンとしては最後まで彼を見ていたいし、
またジェヒとわちゃわちゃしてるのが可愛くて嬉しいし、複雑。


抱き合って大喜び。楽しそう~。

「俺はジェヒに告白した」ってテジュンに言う彼の顔がすごくいい。
誰にも何にも引け目を感じることなく、
「あいつ男だよ?」って言われても全然気にならないほど、
ジェヒのことが好き。
そういう自分の気持ちを自信持って堂々と言える。
男らしいっ!ていうか、男の子らしいぞっウンギョラ!

彼のことを好きだな~って思うのは、
やっぱりピュアで天然だから。
鶏鍋をつついて、俺たちいいコンビだな!っていう時、
ぜんぜん嫌みじゃないでしょ?
まぁ、テジュンがジェヒを好きだって知らないから当たり前だけど、
とにかくまっすぐジェヒに向かってるところが好き。

ひるがえってテジュンの方は、意外と悶々としてる。
ふたりが仲良くしてるのを見て、モヤ~っとしちゃう。
そのくせ、ジェヒをどう思ってるんだ?と聞かれても、答えられない。

しょうがないんですけどねー。
彼の中で、検証がすんでないから。

俺は、ジェヒが女だとわかっているから、こんな気持ちになるのかな?
ウンギョルのように、あいつが男だと思ったままでも、
あいつを好きになっていただろうか?

別にテジュンは口に出して言ったりしないんですけど、
そういう葛藤が心の中にあると思うんですよ。
ジェヒを男だとわかっていても、
「そんなの関係なく、ジェヒが好きだ」というウンギョル。
あまつさえ、本人に告白までしてしまったというウンギョル。
そんな彼のまっすぐさが眩しくて、
そんな彼とジェヒが仲良くしているのを見てもやっとする自分がイヤで、
最後、とうとうあんなことを言ってしまったんじゃないかしら。

「俺といるときは、あいつのことは忘れろ。
アメリカに行くな。そばにいろ」

ギャ~!赤面!

しかも形を変えた壁ドン状態ですから~。


ジェヒが可愛すぎるもんね。ホントがまんするの大変ね。

一時期とっても流行った壁ドンって、
結局、「愛する人から受ける束縛」なんだと思うんですよ。
キスされそうな距離感っていう物理的束縛もあるんですけど、
大事なのは、男性側の征服欲が感じられるか否か、じゃないのかなっと。

このシーンの場合は、直接的な壁ドンではないですけれど、
開けようとした扉を閉められ、
言葉として表現されたテジュンくんの征服欲というか独占欲というかがですね、
壁ドンとイコールだと思うんですよね~。

ジェヒの方は、とにかく自分の恋心を必死で自己否定している状態。
なんでそこまで否定するのかな、と思っていたのですが、
それは、自分のメチャクチャな行動にかけた縛りだったみたいです。

男に化けて男子校へ入学・入寮するというメチャクチャさは、自分でもよくわかってる。
そこに恋愛感情なんて入り込むとしたら、それはあまりにも不純すぎるから、
ジェヒは自分の「女の子」の感情を全否定するんです。

でもそうね、そうじゃなきゃ観てる方もハァ?って気になるわね~。
もちろんソル・ハンナも納得いかないわな。

アメリカへ帰る気持ちを固めていたク・ジェヒは、
テジュンの告白?を聞いていったいどうするのでしょうか?

心揺れちゃうだろうなー。

【追記】

傷心のソル・ハンナが飛び降り自殺するかと勘違いして、
スンニ先輩はハンナの肘鉄をくらってしまいます。
そして盲腸の手術跡が開いちゃって再手術。
あ~かわいそうに、と思う反面、これでカップル成立フラグは確定、と一安心。
一時はウンギョルとどうにかなるのかと思ったけど、
視聴者の意向が反映されたのかしら~。

先生同士の恋愛問題もちょこちょこ描写が進みます。
かみつき犬がイ先生を好きなのはバレバレだけど、
イ先生の方はどうなの~?
肝心のミヌ先生がなんの興味も示してないっていうね。
彼女いない歴8年だけど、もうどうでもいいのね、この人。


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