中国対ポーランド

先週土曜日は、CCTV5でポーランド対中国戦、TBSでオランダ対日本を観戦した。フルセット2試合観戦はさすがに疲れた。

POL 3-2 CHN (16-25, 21-25, 25-21, 25-16, 15-10)

一言で言えば、ポドレツ凄すぎ、という試合。ポドレツしか打ってこないとわかっても、ブロックにもかからないし、レシーバーが正面に入っていてもとれない。往時のバーバラを思い出させるような凄まじい破壊力である。最初は中国の一方的なペースだった試合を、ポドレツが打ちまくって流れを変えて、中国相手に大逆転の金星を挙げた。
第1セットは中国の一方的展開。今回のポーランドはもともとレフト線が非力なところ、スコブロニスカも中国のブロックに捕まり、レシーブが少しでも乱れると点数がとれない。ポーランドのレフト線はロスネルとドロタ・シュヴェニヴィチ、ドロタはいったん一線引退していたところをボニッタ監督が呼び戻した。
第2セットはドロタのところにポドレツを入れた。サイドにスコブロニスカとポドレツが同居するのはレシーブに無理がある。やはりセットを落とした。しかし、ポドレツが快調にアタックを決めているしブロックでも効いている。そのプラスのほうがレシーブでのマイナスよりも大きい。
第3セット、この日今ひとつのスコブロニスカを外してポドレツをスーパーエース起用にした。この日はこれが大当たりだった。
第3,4セットはほとんどポドレツ一人舞台。これで勢いのついたポーランドチームは最終セットも止まらず、要所要所でブロックが出て勝利をおさめた。

よいときのポドレツの攻撃力と高さはグリンカ以上ではないか。ひいき目は入っているだろうが、この先ポーランドのスーパーエースたり得る選手はポドレツ以外にはいないと思う（グリンカ復帰は別として）。フラトチャクもよくわからないし、スコブロニスカはもともとセンターだからスーパーエース起用は無理があると思う。昨年のだめだめのチームでも、ポドレツのライト（またはバックライト）攻撃は安定して得点をとれていた。
Statsを見ると、初戦のアメリカ戦は全くだめだったようで、好不調の差は大きいのだろう。それでも、ポーランドはグランプリも含め国際大会の機会が多いから、少々調子が悪くても1大会くらい通しでポドレツをスーパーエース固定で使えばいいと思う。
ポーランドは、グリンカは復帰しないとしても、アタッカーのコマはそれなりにあるだけに、調子が悪いとすぐに選手を入れ替えてしまう。その結果かえってチームの形ができないような気がする。