休日は靴を磨いた。
ヨレヨレの革靴は持主同様に
くたびれた姿をしている。
毎日を支えてくれる靴を
あらためて眺めていた。
裏返すと踵の箇所が左右とも
穴が空いているのに驚嘆!
こんなところに力が入って
いたのか。そろそろ替え時だ
とそっと揃えて置いた…。
発表した法人企業統計で
企業が蓄えた内部留保が過去最高
と更新した記事を以前目にしたが、
これまで内部留保(利益剰余金)
に関しては
「配当金を増やして株主に還元
しろ」や「もっと設備投資に
回せ」とか「社員に還元されて
いるのか」など批判的な意見
が多かった。
が、COVID-19 が蔓延した
今日では一転して内部留保の
重要性に焦点が当たっている。
業績悪化の際に頼りになるのは
これまで蓄えてきた内部留保だ。
業績悪化を辿る企業は内部留保
を崩しながら立て直しを図る
時間が必要だ。純資産が貧弱
であると忽ち債務超過に陥る
可能性が高い。
債務超過になると銀行は
先ず融資を受けてくれない。
最近ある地銀の支店長から
聞いた話だがプロパーの融資
は増えていないそうだ。
増えていないというより
増やしていないという表現が
正しいだろう。
財務責任者は経営者と同様に
事業の継続ありきという視点
で資金繰りに取り組んでいる。
中小企業は自己資本の充実と
引当金をしっかり計上したい
ものだ。