世間では10連休のようですが、我が家はこれまで特にどこにも出かけずでした。
就職・進学で別居している娘たちが帰宅していましたが、5日にはそれぞれの家へ帰り、再び妻と息子の3人の生活に戻りました。
去年は息子を連れて高千穂峰に登ったこともあり、今年もどこか登山を・・・と考えていましたが、天候がなかなかよくありません。
ましてや激しい黄砂の影響もあり、せっかく登っても・・・という気持ちがあったことは確かですが、息子にはどこかに登ろうと打診していました。
そして決まったのが指宿市にある開聞岳。
この写真は今年の「いぶすき菜の花マラソン」翌日に撮影したものです。
天候がいいと見上げても絶景、頂上から見下ろしても絶景という山です。
そもそもは「海門岳」と言われていたようで、なるほど南海上から薩摩半島に接近してくると、まるで出迎えるかのように感じられる独立峰です。
逆に、薩摩半島側から南海上に向かうと、陸地とサヨナラを語りかけているような感じもします。しかるに、戦時中には知覧の特攻基地から飛び立った神風特攻隊の方々は、開聞岳の近くで旋回をしたりして別れを惜しんだという話を聞いたこともあります。
いずれにしても、神秘性というか畏敬の念を感じさせる美しい山です。
自宅を出発して2時間。麓の登山者用駐車場に着きました。
いよいよ登山です。
登山口から5合目辺りまではうっそうとした森の中を歩きます。
かつての噴火で積もった火山礫がごろごろとしており、油断するとずるっとすべってしまいます。
また、昨夜の雨のため、森の中は気温はそう高くないにもかかわらず、すさまじい湿気。すぐに汗がだくだくと出始めました。
少しでも風が吹いてくれればと期待していましたが、残念。無風も無風。
6合目辺りから足元の石は岩になり、岩と岩の間にたまった泥が靴のグリップを奪います。
途中には、ロープを頼りに登る場所あり・・・
8合目辺りからは勾配がさらに厳しくなりました。
山肌の角度が60~70度もあり、麓が真下に見えるような場所にへばりつくように進んだり、高度感のある岩場にかけられたはしごを登ったり・・・
息子いわく「高千穂峰より難しかった。アスレティックみたいにいろんな登り方があったから」と。高千穂峰1574m、開聞岳922mです。標高だけでは語れない登山の面白さを息子は感じていました。
灌木があるおかげで安心して登れますが、高千穂峰のように灌木がなければ、とてもじゃありませんが、登山なんてできません。
そうして到達した頂上!
頂上もほとんど風がなく、汗でびっしょりになったTシャツの私は助かりました。
どうです、岩場だらけの頂上とはるか彼方に見える麓の景色との高度感。分かるでしょうか。
今回の楽しみの一つは、頂上から私の住んでいる集落のある山が見えるかということでした。直線距離で約50㎞弱あります。
天気がよければ、私の自宅の近くから開聞岳の8合目辺りより高い部分が見えています。ですから、当然、その反対を期待しましたが、残念ながら桜島すら雲の中に隠れていました。
頂上に到達する2時間半前に、道の駅いぶすきにトイレ休憩で立ち寄った時にははっきりと見えていたので期待していたのですが・・・
それにしても、九州最南端の佐多岬や薩摩半島南部の景色はしっかりと見ることができました。
すぐ北側には九州最大の湖・池田湖も見えました。
池田湖の左側に見えている道路は菜の花マラソンのコースです。写真には写ってはいませんが、開聞岳東部の川尻から山川へと抜けていくコースもしっかりと見えました。
菜の花マラソンの時には、この道路が2万人近くのランナーで埋め尽くされるわけですが、開聞岳頂上からそれがどのように見えるのかと想像をたくましくしてみました。
昼食は、息子が私の分まで食べるという姿に頼もしさを覚えました。
さて、下山です。
おびただしい汗をかいたので、当然ながら楽しみは温泉!
頂上から見えていたので「これからあそこに行くよ」と教えていたのが、山川の砂蒸し温泉。
「指宿というと砂蒸し温泉」「砂蒸し温泉というと指宿」というくらい有名です。
ただ、砂蒸し温泉は指宿市には2ヶ所あります。一つは指宿温泉街にある古くからの砂蒸し温泉。そして、山川の竹山の麓にある砂蒸し温泉。
私は山川の砂蒸し温泉の方が好きです。
理由は佐多岬や開聞岳、種子島が見えるというロケーションの素晴らしさもありますが、なんと言っても、外海に面しているため、こちらの方が波の音を味わえるのがいいですね。
ちょっと風があると、ワイルドな感じがします。
そうして、一日の汗を流し、指宿駅近くの私の実家へ。
妹とは入れ違いになりましたが、母に顔出しをしてきました。
質素な遠出になりました。
息子も少したくましくなったようです。
就職・進学で別居している娘たちが帰宅していましたが、5日にはそれぞれの家へ帰り、再び妻と息子の3人の生活に戻りました。
去年は息子を連れて高千穂峰に登ったこともあり、今年もどこか登山を・・・と考えていましたが、天候がなかなかよくありません。
ましてや激しい黄砂の影響もあり、せっかく登っても・・・という気持ちがあったことは確かですが、息子にはどこかに登ろうと打診していました。
そして決まったのが指宿市にある開聞岳。
この写真は今年の「いぶすき菜の花マラソン」翌日に撮影したものです。
天候がいいと見上げても絶景、頂上から見下ろしても絶景という山です。
そもそもは「海門岳」と言われていたようで、なるほど南海上から薩摩半島に接近してくると、まるで出迎えるかのように感じられる独立峰です。
逆に、薩摩半島側から南海上に向かうと、陸地とサヨナラを語りかけているような感じもします。しかるに、戦時中には知覧の特攻基地から飛び立った神風特攻隊の方々は、開聞岳の近くで旋回をしたりして別れを惜しんだという話を聞いたこともあります。
いずれにしても、神秘性というか畏敬の念を感じさせる美しい山です。
自宅を出発して2時間。麓の登山者用駐車場に着きました。
いよいよ登山です。
登山口から5合目辺りまではうっそうとした森の中を歩きます。
かつての噴火で積もった火山礫がごろごろとしており、油断するとずるっとすべってしまいます。
また、昨夜の雨のため、森の中は気温はそう高くないにもかかわらず、すさまじい湿気。すぐに汗がだくだくと出始めました。
少しでも風が吹いてくれればと期待していましたが、残念。無風も無風。
6合目辺りから足元の石は岩になり、岩と岩の間にたまった泥が靴のグリップを奪います。
途中には、ロープを頼りに登る場所あり・・・
8合目辺りからは勾配がさらに厳しくなりました。
山肌の角度が60~70度もあり、麓が真下に見えるような場所にへばりつくように進んだり、高度感のある岩場にかけられたはしごを登ったり・・・
息子いわく「高千穂峰より難しかった。アスレティックみたいにいろんな登り方があったから」と。高千穂峰1574m、開聞岳922mです。標高だけでは語れない登山の面白さを息子は感じていました。
灌木があるおかげで安心して登れますが、高千穂峰のように灌木がなければ、とてもじゃありませんが、登山なんてできません。
そうして到達した頂上!
頂上もほとんど風がなく、汗でびっしょりになったTシャツの私は助かりました。
どうです、岩場だらけの頂上とはるか彼方に見える麓の景色との高度感。分かるでしょうか。
今回の楽しみの一つは、頂上から私の住んでいる集落のある山が見えるかということでした。直線距離で約50㎞弱あります。
天気がよければ、私の自宅の近くから開聞岳の8合目辺りより高い部分が見えています。ですから、当然、その反対を期待しましたが、残念ながら桜島すら雲の中に隠れていました。
頂上に到達する2時間半前に、道の駅いぶすきにトイレ休憩で立ち寄った時にははっきりと見えていたので期待していたのですが・・・
それにしても、九州最南端の佐多岬や薩摩半島南部の景色はしっかりと見ることができました。
すぐ北側には九州最大の湖・池田湖も見えました。
池田湖の左側に見えている道路は菜の花マラソンのコースです。写真には写ってはいませんが、開聞岳東部の川尻から山川へと抜けていくコースもしっかりと見えました。
菜の花マラソンの時には、この道路が2万人近くのランナーで埋め尽くされるわけですが、開聞岳頂上からそれがどのように見えるのかと想像をたくましくしてみました。
昼食は、息子が私の分まで食べるという姿に頼もしさを覚えました。
さて、下山です。
おびただしい汗をかいたので、当然ながら楽しみは温泉!
頂上から見えていたので「これからあそこに行くよ」と教えていたのが、山川の砂蒸し温泉。
「指宿というと砂蒸し温泉」「砂蒸し温泉というと指宿」というくらい有名です。
ただ、砂蒸し温泉は指宿市には2ヶ所あります。一つは指宿温泉街にある古くからの砂蒸し温泉。そして、山川の竹山の麓にある砂蒸し温泉。
私は山川の砂蒸し温泉の方が好きです。
理由は佐多岬や開聞岳、種子島が見えるというロケーションの素晴らしさもありますが、なんと言っても、外海に面しているため、こちらの方が波の音を味わえるのがいいですね。
ちょっと風があると、ワイルドな感じがします。
そうして、一日の汗を流し、指宿駅近くの私の実家へ。
妹とは入れ違いになりましたが、母に顔出しをしてきました。
質素な遠出になりました。
息子も少したくましくなったようです。