ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

さあ、今からですぞ!

2006年03月17日 22時48分59秒 | Weblog
よかった、よかった。
昨日までは、もうありえないと思われた日本代表のトーナメント戦進出だけど、失点率でアメリカをしのぐ形になったのは、“内容”の勝利だったといえるのではないだろうか。
ここにきてようやく日本にもツキが回ってきた感じがする。

さて、韓国とは3度目の対戦。イチローならずとも、チームも選手も世間も「絶対同じチームに3回続けて負けるわけにはいかない」と思っている。
平均得点は日本の7点台に対して韓国は4点台、平均失点は日本の2点台に対して1点台、おまけに韓国は失策0と、まさに投手力・守備力のレベルの高さは“恐るべし”である。
それはこれまでの直接対決の2試合でもまざまざ見せつけられた。
しかも、最大の敵は韓国選手のモチベーションの高さである。まずは、ひと試合ごとに自信を強め、その自信と勢いとに乗っているし、政府が「代表メンバーの兵役免除(メンバー中11人がその対象者)」を決めて発表している。
大塚投手(レンジャーズ)は「韓国がマウンドに国旗を立てているのを見たときは悔しい思いをした」と言っているが、そんな感傷的なことを言っててどうするやと言いたい。
韓国の金寅植監督は、「日本はどん底からはい上がってきた。精神的には、きのうよりいい状態にあるはず」と警戒したという。
まさに、金監督の評価に応えるだけのハングリーさと怒りをグラウンドで示してもらいたいと思う。
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野球は最後まで何が起こるか分からない、と信じて。

2006年03月16日 22時40分07秒 | Weblog
このゲームだけは意地でも落としてほしくなかった韓国戦。
アジア予選で逆転負けを喫した相手だから、というよりは、このアジア予選での敗戦が日本チームのWBCの全てを物語っていると思う。ゲームの形はなんとかつくっている、しかし、後もう一手がない。
それがアジア予選の韓国戦からついて回っている。アメリカ戦もしかり。だからこそ、ケチのついた韓国戦で雪辱を果たすことが次へつながると思っていたが・・・またもやの敗戦。もう一手・・・。
イチローのいらだちも理解できる。
自力によるトーナメント戦進出はなくなった。
しかし明日、アメリカがメキシコに負けた時、かろうじて日本にチャンスがめぐってくる。野球は9回裏最後のバッターをアウトにとるまで何が起こるか分からない。その奇蹟を信じたい。
そして「3度目の正直」で韓国を倒した時に「9回裏の奇蹟」=優勝が日本チームの頭上に輝く!
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よかったのかな・・・卒業式

2006年03月14日 23時47分41秒 | Weblog
今日は娘の中学校の卒業式でした。
夕べはうっすら白く雪が積もり、今朝もふぶいていました。9時頃から青空がのぞき始めたとは言え、とても寒い、寒い卒業式でした。
初雪が降った日に産まれた子が、名残雪の降った日に義務教育終了の卒業式を迎えるという感慨深い卒業の日となりました。
鹿児島県内の公立中学校258校で一斉の卒業式だったそうです。約1万8600人の卒業生がいたそうですが、娘のように102人の友達と一緒に卒業を迎えた子たちもいれば、10人もいない同級生たちと、転校した先で300人以上の同級生と卒業を迎えた子どもたちがいました。それぞれに感慨深いものがあったことだと思います。その場にのぞむ子たちの顔が浮かびます。
だけど、とっても残念なことがありました。
誰しもが同様に迎えたこんな寒い朝、こんな寒い寒い式場なのに、市教委・PTA会長たちはあらかじめ準備した作文を読むだけなんて、あんまりじゃないのって思ったんです。「春うららかに」とか誰もそんなこと思ってないよ! 以降の文章はいいけどね。わずか2~3行の変更はできるんじゃないの。おまけに教頭さんは祝電披露で「本校に以前いらした○○先生」という同じフレーズの繰り返しでの全文紹介。近くのお母さんたちもみんなトイレを我慢してるってのに、何考えてんのと言いたいんです・・・・・私も結局、途中トイレに走ってしまいました。
ただ、「一同礼」の後の式典は最高でした。
子どもたちの1年の活動と成長の記録をプロジェクターで紹介、「旅立ちの日に」の合唱、教室ではなく校庭での学級ごとのお別れの会、恒例のものであるかもしれないけれど、自然と涙が流れ、「先生、ありがとう」と思いました。
とりわけ担任のジャイ子先生には結果的に卒業式直前に「からだをいためさせて」しまいました。保護者として責任を感じています。ジャイ子先生、今度はゆっくり子作りしてねっとしか言えないけど、できればこの子たちが20歳になったその時には成人祝にジャイ子2号・3号・4号を引き連れて性教育の授業をしてほしいなと思います。
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とことんやる気か? 改革の競争を

2006年03月13日 23時57分23秒 | Weblog
高校再編の集中特集でご無沙汰していました。
今夜の我が家は雪が降り、デッキはうっすらと白くなっています。明日の満月を前にして月明かり・星明かりに、きっと明朝は凍結しているんだろうなと思います。もう外は0℃です。
さて、この間の公務員バッシングはさらに加速しています。公務員の賃金や福利厚生が民間と比べて高い水準なのは許せんという流れになっています。
しかし、そもそも公務員制度のあり方で問題視されたのは、「天下り」の問題でした。この改革は国家公務員の働き方そのものの問題です。そこからスタートしたはずなのに、いつの間にやらそんな次元の問題に矮小化されてしまいました。

今のマスコミの話題は、地方公務員の東京事務所等勤務者の官舎、有給休息時間の廃止などです。誰がどこでこんな細々としたことを調査しているんだか、「身内」も知らないことを重箱の隅をつつくように、とことんやってきます。
とりわけ有給休息時間の廃止については、その規定が労基法にないから、民間にないからというだけで、浅尾慶一郎議員(民主党)の廃止の提案に、小泉首相が「組合の皆さんは猛反発しそうだけれども、いい提案ですよ」と答弁したことが発端になっています。
ライバル党の党首からほめられて喜んでいるようでは(前原代表も塩を送られましたが)、「改革の競争」なんて言う資格はないし、まぁ「だだっ子」みたいなものですね。
どの職場でもストレスによる精神疾患・心の病気が増えている今日、有給の休息時間制度は民間事業所でも必要のある制度であり、5.7%の民間事業所は先進的であるとも言えると思います。
さらに職場でパソコンを使用することが増え、眼や頭をパソコンから解放する重要性はさらに高まっています。

まさに、時代に逆行している休息時間問題です。これは実態的に有給の休息時間を取り入れている企業にも影響を与えることは必至ですし、これからさらに労働者をいたぶる政策が打ち出されてくることも間違いありません。
「改革の競争」を標榜する民主党によって、自民党が悪者にならない構図になっていることは深刻です。結局、得をしているのは誰なのか。私たちはよく見極めないといけません。
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樋脇・入来商業再編問題 最終回

2006年03月12日 20時31分33秒 | Weblog
連載計画は昨日までの4回でしたが、おまけということで今日までおつきあいをお願いいたします。
今回、樋脇地区住民の方々が騒いだのは、地元協議会がした樋脇案を県教委が入来としてしまったことにことに対する怒りからです。しかし、縷々述べた通り、樋脇地区の住民は何の危機感もなく今日まで過ごし、樋脇から選出された議長は無責任な発言をするわで、経過からして、ある意味「権利放棄」していました。それを怒ったのは「おらが村の学校」が突然説明もなく隣村に持って行かれた、単純にそれだけです。だからこそ樋脇地区の住民の怒りは理解できません。
しかし、問題が残りました。大問題です。高校再編は樋脇・入来だけでなく、全県の問題です。予定では後10校ほど高校がなくなります。これらの高校再編の協議のあり方に禍根を残したと言えます。つまり、地元案より県教委案が優先される、ということです。

そこで、協議会や検討委員会のあり方について考えてみたいと思います。
① 「充て職」として各団体の代表が集められましたが、各団体ごとに意見集約の形をとっていないがために、「言い放し」になり、地域の話題・問題意識の形成ができなかったこと。
② 協議会・検討委員会の権限です。これは種子島でも「お前たちにどういう権限があるのか」という発言があったように、権限の所在を明らかにしないと結局、協議を行いました、民主的な手続きを経ましたという形を作るだけになり意味はありません。
③ 情報源が限定されました。情報の出所は県教委です。これは検討委員会の議論の途中で割り込むような発言が何回か見られました。県教委は自分たちの手のひらの上で議論を進めてほしかったんでしょうが、残念ながら、作戦が高尚すぎるのか委員が理解できないのか、空振りでしたけどね。

そこで、私案を提案したいと思います。
① 協議会の重みをもっとつけるということです。規約上の目的(第2条)を「再編整備に関する調査研究、提言等を行い」はよしとして(もっと強く言ってもいいのかな)、事業(第3条)を「意見及び情報の交換」「調査研究及び提言」だけでなく、その第3項として「住民の意思決定手続き」を盛り込むことが必要ではないかと思います。つまり場合によっては住民投票を行いなさいということです。検討委員会の規約は協議会に準じているんで、同様です。
② そのために県教委はあらかじめ「たたき台」となる原案を事前に提示した上で、地元住民に議論をさせるべきです。これは当然「結論ありき」とはなりません。場合によっては、住民投票など原案を否決する手だてを残しているからです。

これにて、樋脇・入来商業再編問題についての特集を終わります。昨日も書きましたが、この特集に興味を持たれた方は、ぜひ18日(土)13:30~ 黎明館ホールでの緊急学習会に参加してください。
問題提起は酒匂県議(自民党・姶良郡区)が行い、シンポジウムのメンバーはつくだ昌樹(社民党・薩摩川内市議)らです。

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樋脇・入来商業再編問題 ⑤

2006年03月11日 23時52分32秒 | Weblog
この特集を通じて、何人もの方々から「そうだったんだ」と言ってもらえてうれしいです。

さて、シリーズとしては予告4回目の最終回になりました。一番の焦点である樋脇・入来の立地にあたってのメリット・デメリットをまとめておきたいと思います。

1/14に開催された第6回目の検討委員会の発言をまとめてみました。

樋脇のメリット(入来のデメリット)
A「両校の生徒の半分は川内から通学している。将来の人口の推移を見たら川内は大きく減らない。入来・薩摩地区はどんどん子どもが減っていく。これを見れば、どこから通学するのかを考えれば樋脇の方がいいのではないか」
B「スポーツなどを考えると狭隘な場所に新高校を設置するのはそれだけで意欲がそがれるのではないか」
C「川内の北・中央・南中の3校から子どもの通学を確保することを考えれば、樋脇の方かと思う。樋脇高校にと協議会が決定したらパソコンなどの移設費用は全て県が負担するのか」 →→→ 県教委「現有のものでと考えている」
D「入来商業の通学の範囲から今後子どもは減っていく。それを分かっていながら作るとなると、その内、薩摩中央高校と合併とか考えないといけなくなる。市場のマーケッティングの考え方からすれば非常に危険である。人口動態を考えれば樋脇。川内純心高校もなくなり、先を考えれば樋脇だ」
E「全国的に通用するものが入来に移ればホッケーは継続できなくなるのではないかと懸念する。日曜日にグラウンドに行くと、子どももおとなも一緒に汗を流している。ホッケーは絶対になくしてはならない。樋脇のホッケーから薩摩川内のホッケーにして伝統を守っていきたい」
F「(情報機器を入来から樋脇に移す)コストだけで考えていいのかと思う。子どものことを考えると、初期の投資コストはかかってもいい学校は地域のバランスとか考えてつくるものではない」
G「一言で『樋脇はホッケー』と言うが、ホッケーは町技。かつて県の一町一運動の中で始まった。40年間の歴史がある。歴史を踏まえたものをここでないがしろにするのか。私は樋脇の町議だったが、樋脇町は年間何百万という金を通学や入学、遠征の補助につぎこんできた」

入来のメリット(樋脇のデメリット)
H「生徒の出身中学校を見た時、入来の方が通学範囲が広い。車の便を考えたら林田とJR(バス)がある。」
I「校舎の方はどちらがいいかと思うと、入来商業の方がいいと思う」
J「建物を見たら、樋脇高校は学校も小さく、廊下も狭い。グラウンドだけはとってもいいものがある。総体的に考えれば入来商業だ」
K「(樋脇高校が)川内に近いからと言うが、川内商工にも商業があり、郡部にはかつて大村高校もあったが(祁答院・上手小近く)、薩摩郡の地理的環境を考えれば入来だ」
L「入来商業の情報機器を移すのは大きな財政負担になる。入来商業ならうまく進められる。交通も林田とJRがある。人口とかで集中、集中していくと田舎の方は見捨てられるように感じる」

両論併記でまとめた検討委員会でしたが、協議会は「樋脇」。理由は川内からの通学生の利便性でした。

ここで私見です。
 検討委員会がまとめた新高校の学科は商業系でした。商業系は普通科と違って学区の垣根を越えて自由に進学できるわけです。現在でも、郡山、明和、阿久根、大口、蒲生などといった地域から入来に進学しています。そういう商業系の特質を考えると、バスの利便性の高い入来というようになってくるのだと思います。もう一つ指摘するならば、樋脇に設置すると川内商工商業科と競合する要素がより高くなってしまいます。
 委員の考えが薩摩川内市にいかに限定されていたのかということの裏返しでしょう。もちろん、そういった観点で検討委員会の論議を組み立てる方は誰もいなかったし、当初から「入来」原案を持っていたと思われる県教委も論議を引っ張るための仕掛けはわずかに1回だけでした。

ということで、予定4回のシリーズはこれにて終わることになるはずですが、明日、おまけを組みたいと思います。テーマは「検討委員会の重み」です。
さあ、みなさん、来週土曜日の3/18の13時30分より、鹿児島市黎明館ホールで緊急の高校再編集会(主催:高校再編関係市町村かごしま県連絡会)が開催されます。ぜひ誘い合っての参加を。私も参加して意見を述べたいと思います。
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樋脇・入来商業高校再編問題 ④

2006年03月09日 22時11分52秒 | Weblog
地元協議会の検討委員会は10/8に第1回目、10/22に第2回目、11/5に第3回目と回と議論を重ねていきました。会議は原則公開とされていましたが、この間、傍聴者はなし。12/3に開催された第4回目に私が参加したのが傍聴第1号でした。一緒に誘い合わせて参加した6名のみ。その後も私と知人たちがほとんど。この間の論議のテーマには立地場所もあったわけですが、地元住民の関心はあるのかないのか、かような傍聴の実態。

検討委員会の委員は様々な団体等の代表ですが、各団体等の会議で再編問題に対する議論・意見集約を行った方はゼロ。個人的に数名と語っただけ。組織的に意見をとりまとめていたと思われる発言をしたのはオブザーバーとして参加を求められていた樋脇中の校長のみ。

団体の代表の集まりでありながら、団体構成員の意見集約をしていないままに議論を積み重ねた矛盾は第5回の論議にゆらぎとなって表れました。以下、傍聴した私の記録です。
A「両校長の話を聞く中で、もう少し地元に聞いていいのではないかと思う。県教委は急ぎすぎではないか。あまりにも底辺の声が吸い上げられていないのではないか。地元への説明会を考えてはいないのか」
県「おおまかな方向性が決まってから地元説明会を実施したい。今の段階で聞くということはない。ここで地元案をまとめてほしい」
A「再編の根拠を示していくことが大事。私の身内が樋脇にいるが再編の話を知らない。地域住民の意見を聞くべきではないか」
議長「住民への説明会は県教委がすべきことだ。それでは検討委員会の設置する以前に話を戻すことになる。白紙に戻すのか」
A「早い段階で県教委は説明すべきであって、話を元に戻そうというわけではない。」
(どんな学科にするのかの議論が続いた中で)
B「委員として責任の重たさを感じる。」
議長「検討委員会が決めたからと言って協議会や県教委がどうするかは別。役割は軽いんだ。」(一同苦笑)
C「この場は我々に意見を聞いたんだよという形を作るためにやっているのか。これでは何をか言わんやである。」
議長「県教委は(全国的にどんな傾向かという)情報を出してほしい。」
D「私たち委員が学ぶ機会を与えてもらえないのか」
議長「予算的にどうかということもある」

大きな問題点があります。
① 再編=アキラメの意識に凝り固まった地元
② 委員が自らの団体等の構成員に組織的に意見を諮る機会がないから、地元住民は関心を持たない。
③ 委員は意見を「団体の意見」として述べるだけのことをしていないので強く主張できない。
④ したがって、議論はそれぞれが持っている情報だけを手がかりに「個人的な意見」しか述べられず、しかも検討委員会に決定権がないがために言い放しになってしまう。

これが地元検討委員会の実像です。
だから検討委員会としては、樋脇・入来のメリット・デメリットを両論併記し、協議会へ付託したわけです。しかし、協議会のメンバーは市長を筆頭に元川内市の委員が5名に元樋脇・入来町長。検討委員会でも川内の委員はどちらかと言えば「樋脇に」という意見を言っていたので、地元案として樋脇に決定したのはある意味当然だろうと思います。

今回、県教委に要請に行って怒っていたN氏は樋脇の委員であると同時に議長でした。彼の「検討委員会が決めたからと言って協議会や県教委がどうするかは別。役割は軽いんだ」という言葉が虚しく響きます。どちらでもいいと言う「軽い役割」を果たした人が、今なぜ怒っているのか、よく分かりません。

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樋脇・入来商業再編問題 ③

2006年03月08日 23時36分30秒 | Weblog
昨日は、地元が地元の高校に子どもをやらないと指摘しました。これは今春の卒業生で生徒のいなくなる笠沙高校の存続問題の時にも見られた光景でした。我が子はより進学の可能性の高い学校にやりながら、地元の高校の存続を訴える親。県教委から足元を見られていることは間違いありません。

さて、7日の指摘に入来商業高校の耐震補強工事の話を取り上げました。入来商業は90年代に起こった県北西部地震の後対策として耐震補強工事を近い内に入れることが決まっていました。再編の話が持ち上がった時に、入来商業の先生方は校長に対して「工事を行うということは、再編の新設高校ができるのはうちではないのか」という指摘に対して回答できなかったことがありました。しかし、いつの間にやらこの話、立ち消えになってしまいました。まさに証拠隠滅ですね。これは樋脇・入来商業と同じ時期に再編の対象に示された牧園・栗野工業でも似たようなことがありました。

そういう中で、11/22に教職員組合などで組織した実行委員会の主催で「地域の高校について語る会」が行われました。会場には高校生や保護者、協議会・検討委員会のメンバー、中学校・高校の先生の姿が見られました。問題提起者は高校再編関係市町村かごしま県連絡会(会長:隈元新・大口市市長)の顧問・中島栄一氏。高校再編の先行県である岩手県などの実情を紹介しました。その中で徳之島の地元協議会との違いや問題点も指摘。
 ただ、おしむらくは既に再編された宮之城・宮之城農高そして薩摩中央高校の問題点がクローズアップされすぎたことでしょうか。再編先進校の実情として「こんな学校にしてほしくない」という高校生の涙の訴えはインパクトがありましたが、樋脇・入来の問題は何かという指摘が弱かったと思うし、樋脇・入来の地元住民の参加が思ったより少なかったことでした。中学校の先生からは「保護者を誘ったがあきらめちょっど」と聞きました。もう一つ言えば、中学校の先生より小学校の先生が多かったことは意外でした。どうも部活動に追われているらしいのです。これはその後に続く問題ですが、ここでは言及しません。

この「語る会」の感想を2つ紹介します。
「入来商業は55年以上の歴史があるという。その高校を6ヶ月6回の会でPTAや同窓会の会員にフィードバックもなくて、決めていくこと自体、無理があるのではないか。2年くらいの審議をかけて、じっくり検討していくべきではないかと出席して痛感した」
「周辺中学校(できたら小学校も)の保護者の方々や地域の方々に広く意見を聞く場や疑問に答える機会を持つべきだと思います。中学校のPTA等の中に何らかの形で考える場を設定されるように行政(県教委)は努力すべきだと思う。そして子どもたちの声を行政は直接聞くべきである」

こうした声を受けて、「語る会」参加者の総意として11/30に再編協議会会長・森卓朗・薩摩川内市長に対して要請行動が行われました。

ということで、明日は再編整備対策協議会の議論の経過(裏話を含めて)をお知らせしたいと思います。
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樋脇・入来商業再編問題 ②

2006年03月07日 23時53分10秒 | Weblog
おたこはんさん、ちえみんぐさん、コメントありがとうございます。

まずは、私の基本スタンスを冒頭に述べておきます。
私は現在県教委が進めている高校再編には懐疑的です。子どもが減るから学校も減らすというのはもっともらしい理屈です。小中学校は義務教育だから小規模校でも残すけど、高校は違うから私立との共存共栄を図りながら、減らしていくというわけです。私は、義務制との違いは踏まえつつも、子どもを育てる公共機関としての責任と機能を考えれば、40人学級にこだわるのではなく、35人、30人学級としてより個人に対応した教育が充実するようにしていくべきだと思うし、地方の高等教育の機会を維持しないといけないと思います。
昨日、樋脇地区住民に意見を言う資格なしという強い主張をしましたが、それは上記のような思いから宮之城、樋脇・入来と高校再編のあり方を問う運動に関わってきましたが、あまりにも地元が無関心すぎることに対する率直な怒りです。
今回、再編協議会・検討委員会が「樋脇で」と一本化を図った懸命の努力と英断は否定しません。それを説明もなく、「入来で」と説明も不十分なままに結論を押しつけたことは非常に大きな問題だととらえています。なぜなら高校再編は樋脇・入来だけではなく、これからまだまだ全県的な問題として続いていくからです。このまま黙っていていいはずはありません。

そこで、昨日の指摘の一つについて説明いたします。
地元の中学校の先生方は過去営々と地元集中の努力を傾け、樋脇・入来商業が存続するようにしてきたが、その子たちを「地元外」へ出し続けてきたのは他ならぬ地元と書きました。
地元の高校と言うなら地元の子どもは地元の高校に行くべきです。普通科あり商業科ありで全てはないにしても、わざわざ同じ普通科で川内高校に行く必要があるのかと言えばありません。商業にしても川内商工にもありますが同様です。あえて言えば大学に行けるからなどということでしょうか。
樋脇高校生は大学には行けないか、否。川内高校ほど華々しくはないでしょうけど、ここ数年でも明治、法政大学に進学しています。明治、法政に学力的に全くとどかない川内高校生もいるわけです。
もう一つ言えば、旧樋脇町時代に町は高校に対して高校振興のための補助金を出していますし、競技場の整備を図るなどホッケーを町技として国体・インターハイの上位に常にあり続け、ママさんホッケーなどまさにホッケーによる町作りにこだわってきました。
これだけ町作りと高校振興が一体となった地域というのは全国的にも非常に珍しいですし、これを薩摩川内市がどう受け継いでいくのか、非常に強い興味を持っています。
ところが、05年4月に樋脇高校に地元・樋脇中から進学したのは12名と樋脇高校入学生全体64名の2割以下です。樋脇中からは13名が川内商工、10名が川内高校というように地元よりも川内へ流れる傾向はここ数年顕著になっています。
つまり、地元の高校にやっても鳴かず飛ばずになるという意識の裏返しなんでしょう。しかし、いわゆるイナカの高校なんてのはこういう学校が多く、大学に何人とかいう次元で地域は見ていないわけです。ここに県教委の掲げる「きれいな言葉の羅列」による高校づくりと相反する状況が発生するわけです。

ということで、連載①を終えますが、お分かりいただけたでしょうか。
ところで、緊急ですが、3/18に鹿児島市で「高校再編関係市町村長かごしま県連絡会」(会長:隈元新・大口市市長)主催で学習会が行われます。場所とか時間はまた分かりしだいお知らせいたします。
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今さら何を言っているのか?!樋脇・入来商業再編問題①

2006年03月07日 00時44分32秒 | Weblog
樋脇高校・入来商業高校の再編問題が大揺れだ。
薩摩川内市高校再編協議会・検討委員会が「樋脇高校で一本化」を決定したのに対して、県教委は「入来商業高校の敷地内に新高校を」とした。この理由の説明がないということで、樋脇町民約120名が県教委に押しかけた。
よくもまぁ大量に動員をかけたものだ。そして集まったものだ。みんな、仕事の忙しい月曜日にである。
今さら何をか言わんやとはまさにこのことである。

昨年、8/31に県教委は再編案を提示した。それは唐突ではあったけれど、予測はずいぶん前からなされていた。
中学校の先生方は過去営々と地元集中の努力を傾け、樋脇・入来商業が存続するようにしてきた。その子たちを川内高校など「地元外」へ出し続けて来たのは他ならぬ地元の保護者だ。その結果、当然、樋脇・入来商業に行く子どもは少なくなった。
また、入来商業が耐震補強工事を近々に行うことは事前に分かっていた。再編によって当面使用者がいなくなるはずの建物に大きな予算を傾けての工事を行うこと自体不自然と考えない方がどうかしている。
そういったことを指摘するために、昨年11/22に「地域の高校について語る会」が学習会を開催した。その際、どれだけ樋脇・入来の住民が参加したのか、また、検討委員会の会議にオブザーバーとして参加したのか。
そういった自らの自助努力をなさないままに、手続きがおかしいと騒ぎ立てても、県教委からは足元を見られるだけだ。
湧水町のように事前に自らの手で高校を作ろうとしていた方々が騒ぐのは当然だ。県教委はきちんと対応すべきだ。
しかし、樋脇地区住民の方々が騒ぐ権利はあるのか。私は「ない」と断言する。今さら何をしたいのかと言いたい。きつい言い方をするのが若干悪いかなと思うが、率直な言葉をあえて使わさせてもらった。
とりあえず、明日から4回(予定)にわたって、私なりの指摘をできるだけ丁寧に連載していく。ご意見があれば正々堂々受け止めお返ししたい。
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