元サラリーマンの植物ウォッチング第5弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part5
カスミザクラ・1~開花
松木日向緑地の林縁に咲く「カスミザクラ(霞桜)」。バラ科サクラ属の落葉高木で、花柄や葉柄に毛が多いことから「ケヤマザクラ(毛山桜)」とも呼ばれる。当地ではヤマザクラは3月中旬から咲き始めるが、カスミザクラは4月上旬に咲き始める。
さて先日、100年振りに新種のサクラが発見されたという新聞記事があった。森林総合研究所・多摩森林科学園の勝木俊雄・サクラ保全担当チーム長が、紀伊半島南部に存在するサクラの採取した葉っぱの標本が、知られている野生種の葉より細くて小さいと気付いたのが発見のきっかけで、自ら紀伊半島に出向いて遠めに見たサクラが、赤みが際立ち、他のヤマザクラが咲かせる純白の花とは明らかに違っていて新種ではないかと直感されたようだ。調査を進めると、和歌山県や大阪府内の博物館が保管する標本からも見つかったが、それらは既知のヤマザクラやカスミザクラのどちらかに分類されていた。勝木さんはこの花の生育地が紀伊半島南部ということで、これを“クマノザクラ(熊野桜)”と名付けられた。この学名は6月に論文で公表される予定だが、異論が出なければ晴れて新種と認められる。新種発見は1915年のオオシマザクラ以来のことになるそうだ。
ところで多摩森林科学園は八王子市廿里町にあり、園内には約1,700本のサクラが植えられている。JR中央線高尾駅から500メートルほどで、我が家からは約12キロほど北西に位置している。数多くのサクラが保存されているほか、タカオスミレやオトメスミレなど多くのスミレも見られるようだ。リタイア後の高尾山のスミレ探索と合わせて、そこでもサクラやスミレの探索を楽しむことにしよう。
さて先日、100年振りに新種のサクラが発見されたという新聞記事があった。森林総合研究所・多摩森林科学園の勝木俊雄・サクラ保全担当チーム長が、紀伊半島南部に存在するサクラの採取した葉っぱの標本が、知られている野生種の葉より細くて小さいと気付いたのが発見のきっかけで、自ら紀伊半島に出向いて遠めに見たサクラが、赤みが際立ち、他のヤマザクラが咲かせる純白の花とは明らかに違っていて新種ではないかと直感されたようだ。調査を進めると、和歌山県や大阪府内の博物館が保管する標本からも見つかったが、それらは既知のヤマザクラやカスミザクラのどちらかに分類されていた。勝木さんはこの花の生育地が紀伊半島南部ということで、これを“クマノザクラ(熊野桜)”と名付けられた。この学名は6月に論文で公表される予定だが、異論が出なければ晴れて新種と認められる。新種発見は1915年のオオシマザクラ以来のことになるそうだ。
ところで多摩森林科学園は八王子市廿里町にあり、園内には約1,700本のサクラが植えられている。JR中央線高尾駅から500メートルほどで、我が家からは約12キロほど北西に位置している。数多くのサクラが保存されているほか、タカオスミレやオトメスミレなど多くのスミレも見られるようだ。リタイア後の高尾山のスミレ探索と合わせて、そこでもサクラやスミレの探索を楽しむことにしよう。
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イヌノフグリ・2~果実
花を見たあとはその果実もしっかりと観察しておこう。「イヌノフグリ(犬の陰嚢)」はオオバコ科(←ゴマノハグサ科)クワガタソウ属の越年草で、名前は果実の形が犬の陰嚢に似ていることに由来する。萼片の幅は3ミリほどで萼片に隠れて直径1ミリほどの果実が2個ある。ひとつの果実の中には十数個の種子があるようだが、とても肉眼では観察できない。これは長池公園“自然館”に展示されていたものだが、既に展示が終わり果実が膨らむまでは見られなかった。
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