元サラリーマンの植物ウォッチング第5弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part5
ノカンゾウ・5~鑓水浜街道緑地
鑓水地区の都有地が何年も野原のままだったが、数年前に開発が始まりきちんと区画整理された。これから戸建て住宅が立ち並ぶのだろう。その横の遊歩道には真新しい“鑓水浜街道緑地”の表示杭が設置されている。“浜街道”とは東京都八王子市と神奈川県横浜市を結んだ“神奈川往還”とも呼ばれる道。かつて甲州や武州で生産された生糸が八王子に集められ、江戸末期に横浜港が開港されると、輸出のために横浜方面へも出荷されることとなった。この道は“鑓水商人”と呼ばれる絹商人の往来が盛んになり、“絹の道”とも呼ばれるようになった。鑓水にはその歴史を残す“絹の道資料館”もある。鑓水商人の繁栄も、明治22年の甲武鉄道(現:中央線)や明治41年の横浜鉄道(現:横浜線)の開通により、坂道を転げ落ちるように終焉を迎えた。
写真は“鑓水浜街道緑地”横の遊歩道に咲く「ノカンゾウ(野萱草)」。ワスレグサ科(←ユリ科)ワスレグサ属の多年草で、万葉の頃から“わすれぐさ”として多くの歌に詠まれている。
写真は“鑓水浜街道緑地”横の遊歩道に咲く「ノカンゾウ(野萱草)」。ワスレグサ科(←ユリ科)ワスレグサ属の多年草で、万葉の頃から“わすれぐさ”として多くの歌に詠まれている。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
ムラサキクンシラン
ヒガンバナ科(ムラサキクンシラン科←ネギ科・ユリ科)ムラサキクンシラン属の「ムラサキクンシラン(紫君子蘭)」。植物分類のAPGⅡではムラサキクンシラン科とされていたが、APGⅢではヒガンバナ科に纏められている。南アフリカ原産の多年草で「アガパンサス(Agapanthus)」と呼ばれることが多い。写真は蒴果の様子で3室あり三角柱のような形になる。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )