元サラリーマンの植物ウォッチング第5弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part5
アジサイ・1~ドライフラワー
先日、NHK番組『歴史秘話ヒストリア』で牧野富太郎博士の生涯が紹介され大変興味深く見ていた。博士は土佐国(高知県)の生まれで、高知には県立牧野植物園がある。私はまだ訪れたことは無いが、リタイア後、もしお遍路巡りでもすることがあれば、その際に是非訪れてみたいと思っている。実は我が家から直線距離で500メートルのところに首都大学東京“牧野標本館”があり、博士の死後、遺族から寄贈された40万点の標本が収容されている。植物観察を始めるまでは全く興味が無かった世界だが、恐れながら今は博士にとても親近感を持ち何かの縁をも感じている。
写真は堀之内寺沢里山公園に植栽されている「アジサイ(紫陽花)」。アジサイ科(←ユキノシタ科)アジサイ属の落葉低木で、花期は6月頃だが、冬でもその装飾花が落ちずに“ドライフラワー”状態で残っていることが多い。
さてアジサイと言えば、江戸末期に来日したシーボルトが、その愛人・お滝さんを偲んで日本で見つけたアジサイに“Hydrangea otakusa”と名付けたのは広く知られている。しかし当時のシーボルトの著書には、お滝さんの名前は一切出てこず、これがお滝さんに因んで命名されたことを突き止めたのは牧野博士である。その後博士は、自身が発見した新種の笹に愛妻・寿衛(すえ)の名を冠して“スエコザサ(寿衛子笹)”とした。これはシーボルトに倣ったものだろう。
写真は堀之内寺沢里山公園に植栽されている「アジサイ(紫陽花)」。アジサイ科(←ユキノシタ科)アジサイ属の落葉低木で、花期は6月頃だが、冬でもその装飾花が落ちずに“ドライフラワー”状態で残っていることが多い。
さてアジサイと言えば、江戸末期に来日したシーボルトが、その愛人・お滝さんを偲んで日本で見つけたアジサイに“Hydrangea otakusa”と名付けたのは広く知られている。しかし当時のシーボルトの著書には、お滝さんの名前は一切出てこず、これがお滝さんに因んで命名されたことを突き止めたのは牧野博士である。その後博士は、自身が発見した新種の笹に愛妻・寿衛(すえ)の名を冠して“スエコザサ(寿衛子笹)”とした。これはシーボルトに倣ったものだろう。
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オカトラノオ・4~萼片
堀之内東山はぐくみの森緑地の藪で見つけた枯れ草。草丈は50センチほどで茎にクシャクシャに乾燥した葉が1枚だけ残っていたが、拡げるとちぎれてしまった。そうなると手掛かりはこの花序の形だけ。いろいろ考えた挙句、結論は「オカトラノオ(岡虎の尾)」と判断した。オカトラノオは花後に小さな丸い果実を付けるが、写真ではそれらしき果実が無い。そのため判断に迷ったが、これは果実がすべて落ちて萼片だけが残ったものと考えられる。果実があった部分には胎座が残っている。確認のため、以前オカトラノオの果実を見ていた長沼公園の“栃本尾根”を訪れてみると、予想通りそこでも同じ姿を見つけた。オカトラノオはサクラソウ科オカトラノオ属の多年草。
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コクサギ・2~上柚木公園
上柚木公園の雑木林で見られる「コクサギ(小臭木)」。ミカン科コクサギ属の落葉低木で雌雄異株。樹全体に臭気があることから名付けられているが、それほど嫌な臭いではない。コクサギの果実は熟すと果皮の内側にある内果皮がバネになって種子を弾き飛ばし、その後、殻は次第に口を閉じて、春先まで枝に残っている。
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ハラン・4~種子
先日見つけた「ハラン(葉蘭)」の果実を割ってみると、中には4つの種子があった。色はまだ白く未熟だが熟すと褐色になるようだ。ハランは以前は、オモトなどと同じようにその花粉がカタツムリやナメクジにより媒介されるという学説が提唱されていたが、その後研究が進み、今ではキノコバエ類が主たる媒介生物であることがわかっている。ハランの花は奇妙な形をしているが、これはキノコに擬態してキノコバエをおびき寄せる戦略らしい。次はいよいよ花を観察しよう。
さて今日は、以前の会社の同期の連中との“歩く会”。約10キロ歩いて風呂に入り宴会をやって明るいうちに帰路につくというコンセプトで、今回のコースは“新宿七福神巡り”。飯田橋駅をスタートし、善国寺(毘沙門天)、経王寺(大黒天)、太宗寺(布袋尊)、稲荷鬼王神社(恵比寿神)、法善寺(寿老人)、厳島神社(弁財天)、永福寺(福禄寿)を回って、地下鉄大江戸線若松河田駅付近の中華料理店で宴会。今日の都心の気温は10℃に届かず、強い北風が吹いており、初老の我々は湯冷めが心配なので入浴はやめておいた。
さて今日は、以前の会社の同期の連中との“歩く会”。約10キロ歩いて風呂に入り宴会をやって明るいうちに帰路につくというコンセプトで、今回のコースは“新宿七福神巡り”。飯田橋駅をスタートし、善国寺(毘沙門天)、経王寺(大黒天)、太宗寺(布袋尊)、稲荷鬼王神社(恵比寿神)、法善寺(寿老人)、厳島神社(弁財天)、永福寺(福禄寿)を回って、地下鉄大江戸線若松河田駅付近の中華料理店で宴会。今日の都心の気温は10℃に届かず、強い北風が吹いており、初老の我々は湯冷めが心配なので入浴はやめておいた。
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散歩道・31~ウスタビガ繭
2年振りに見ることができた「ウスタビガ(薄手火蛾・薄足袋蛾)」の繭。長さは3センチほどで、下に穴が開いており既に空き家になっている。ウスタビガはヤママユガ科の蛾で、春に孵化した幼虫が6月頃に繭を作って蛹になり、秋に成虫となって活動する。つまりこの繭は夏には見られるはずだが、緑の葉に隠れて見つけるのは難しい。成虫は空になった繭に卵を産み付けることが多いが、この繭には見当たらなかった。出来れば秋には成虫の姿も見てみたい。ここは長池公園“中央園路”。
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