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読書録「探偵はバーにいる」

2025-02-11 | Weblog
読書録「探偵はバーにいる」2

著者 東直己
出版 早川書房

p74より引用
“幼児虐待や倒錯殺人常習者のような例は別
として、大人同士がお互いに納得して行って
いる限りは、つまり、被害者が出ない限りは、
個人の好みは自由であるべきだというのが俺
の信念だ。”

 昭和後期の北海道ススキノを舞台に、酒好
きな便利屋を主人公とした、ハードボイルド
長編小説。同社刊行作文庫版。
 いつもの馴染のバーに入り、いつものよう
に酒を楽しもうとする主人公。そんなとき、
先に店にいた一人の客に、思いもよらぬ呼び
かけられ方をし…。

 上記の引用は、仕事で聞き込みをしている
主人公の、性的嗜好についての考えの一部。
人に迷惑をかけないのであれば、頭の中で何
を考えていてもいいし、その考えを一緒に楽
しめる相手とならば好きにしていてもいいも
のだと思います。周りに受け入れを押し付け
なければ。
 著者の略歴を見る所、自身の経験か近しい
人達の実体験をもとに、その時代を過ごした
ことを感じさせるような描かれ方をしている
ように見受けられます。
 お酒についての描写が多く、酒について造
詣が深い人程面白みが増す作品ではないでしょ
うか。舞台が北海道なので、ススキノ周辺を
よく知っている人は言わずもがなです。

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