アレクサンダーテクニーク ヨガ講座：第254回目「太陽礼拝（ヴィニアサ）」2月9日
本日は初午です。初午とはお稲荷さんの日です。お稲荷さんといえばオキツネ様です。伏見稲荷と真言密教の稲荷と豊川稲荷の３種類があります。
伏見稲荷はウカノミタマノカミで、真言密教の稲荷はダキニ天で、豊川稲荷もダキニ天です。実はどれもキツネとは無関係で日本独特の神仏習合により、怪しい祈祷をやっているうちになぜかキツネの霊が混じったみたいです。
ダキニ天は元はインドのヒンズー教の女神で、カーリーという怖い女神さまの侍女でしたが、うっかり誘いにのって異教徒の仏教僧と手を組んでしまいました。ダキニ天は心臓が大好物で生き血をすすりながら恍惚の表情をしています。チベット密教のタントラの主祭神です。日本では空海が真言密教で祀りましたが、どちらかというと脇役でお寺の隅っこに祠がある程度です。本格的になったのは曹洞宗の座禅密教のお坊さんが招霊した豊川ダキニ真天です。真言宗のものとはマントラも違いますね。
一方、ダキニの姉御であるカーリーは１３世紀に始まったハタヨガで、クンダリニーシャクティとして取り扱われました。たいへん怖い女神なのですが、元の姿はシヴァ神の奥方の優しいパールバティさんです。
今回はそうした神に帰依するポーズのヴィニアサをやりましょう。チベット仏教では五体投地としておこなわれていますね。
必ず目を先行して各ポーズをおこないます。すると首が固まるのを防ぐことができます。普段、私はソックスを履いて床の上を滑らせてアサナをやりますが、ヴィニアサは足の強いグリップが必要なので裸足でやります。
アシュタンガヨガでは呼吸とポーズを一緒に合わせて、わりとスピーディーにやりますが、まずはポーズを一つずつゆっくりやって、イメージトレーニングしながらやるとよいです。
●スパイラル呼吸法™とパワーヨガ／クラニオセイクラル／アレクサンダーテクニーク／東京門前仲町レッスン
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吉田篤司