アレクサンダーテクニーク ヨガ講座:第264回目「ヨガの逆立ち」2月19日
ヨガの逆立ちのシールシャアサナは古典ヨガ期からすでにあって、健康と長寿、能力開発とボケ防止、記憶力アップと様々な効能があるとされています。
ヨガに関心のない人は「あんなことやる奴はバカな証拠だ。だいいち危険じゃあないか。頭に血が上がると脳卒中になるよ」とか言っています。実はアレクサンダーテクニークの中でもこんなことを言う教師がいて、私としてはまったく恥ずかしい思いです。
確かに間違ったやり方でやると、事故にもなりますが、そういうのはどこの世界にでもあるわけです。むやみやたらと恐怖心を煽り立てるとサッカー、テニス、野球に水泳、その他多くのスポーツはすべて危険行為になってしまいます。
周囲のことを、ああだこうだいうのは、結局、自分にない部分が強調して見えるからなのでしょう。とは言え、私自身も南国の果物ドリアン食べるのは如何なものかと・・・と腕を組んでしまいますから、似たようなもんですね。
ムクタハスタ・シールシャアサナです。
逆立ちの一番の間違ったやり方といえば、やはり反動で跳ね上がってやってしまうことです。そんなんでも達成感は得られるので嬉しいのですが、百害あって一利なしくらいと思ったほうが、よいでしょう。アレクサンダーテクニークではそういうのを「エンドゲイニング」と言っていましめています。
そして途中経過のプロセスを大切にすることを「ミーンズホエアバイ」といいます。Meanswherebyと書きます。私はその単語を辞書で探しましたが、載っていません。FM・アレキサンダー氏の造語なので無理もありません。ちなみにプライマリーコントロールもFMの造語です。学者ルドルフ・マグヌスが、猫が空中でクルッと回転して着地するのを研究してセントラルコントロールの論文を書いていたので、それを真似たようです。
1)頭頂をマットにつけて、左右の腕を伸ばします。
2)でんぐり返るように、頭を前に転がしていきます。
3)ある地点までいくと足は自動的に浮かび上がります。この動きがゆっくりとできるようになるまで練習します。すると頭と背中の連続性ができて、プライマリーコントロールが働きだします。
4)そのバランスで静止して開脚したり、足を左右にスイングできると、もうこっちのもんです。私を見て「あんたは用済みだ!もうこの講座は見る必要なし!」ときますが、そうはいかない。
5)ゆっくりと足を上げていきましょう。片足を下げたりいろんな動きをしてください。
●スパイラル呼吸法™とパワーヨガ/クラニオセイクラル/アレクサンダーテクニーク/東京門前仲町レッスン
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吉田篤司