ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

6/28 雨生山・金山で季節の花巡り その4:山の斜面を下ってから蛇紋岩地を登り返し、金山まで

2014-07-07 07:04:51 | 草花
今日は七夕でしたね。これまでの経験では七夕の晩は大概雨空で、殆ど星の見える事はありませんでした。
今晩はどうでしょうか。この日に晴れる確率は東京で約26%くらいだそうですから、それなりに織姫彦星が見えたりしていたのですね。でも肝心の天の川はもう街明かりで見えたりはしないことでしょう。
今から18年ほど前の映画になりますが「7月7日、晴れ」(観月ありさ主演 )と言う映画がありました。七夕伝説の現代版といったところでしたが、主題歌は映画と同じ『7月7日、晴れ』 でドリカムが歌っていましたね。
他愛の無いストーリーではありますが、観月ありさの美少女の面影の残る映画だったと記憶しています。

さて、今回の記事では湿生斜面を新城側に真っ直ぐに下り、再び蛇紋岩地を登り返して、途中でこりんさんとお別れして、金山に登っていくまでのレポートになります。
記述は例によって簡潔に止めます。

ヤマモモ ↓

この山にはヤマモモの木がたくさんありますが、ほとんど実が付いていません。道に落ちていた実からやっと実の付いた木に行き着きました。



枯れ銘木 ↓

立ち木が枯れていてよい景色となっています。



シライトソウ ↓

シライトソウの花が随分草臥れて咲き残っていて呉れました。



キンラン ↓

林に入ると花の終わったキンランの姿も見えました。このあたりから道を失います。



ツルウメモドキ ↓

なんとか人里に下り立ち、山裾を回りこむ中で、畑の縁で青い実をつけたこの蔓を見ました。



ハンゲショウ ↓

人里周辺では季節がらこんな草も出てきます。



ギボウシ ↓

沢筋ではギボウシも見ました。



裸地を登る ↓

蛇紋岩の裸地を登って行きます。ユウスゲを探していますが・・・・・



ユウスゲ ↓

探し物が見つかりましたが、まだ立ち上がって来て居ません。これの花は7月末頃でしょうか。



カナビキソウ ↓

奇妙な草を見ました。お尋ねサイトで聞いた名前で、ビャクダン科の半寄生植物だそうです。



お別れ ↓

同行二時間少々で、こりんさんとここで分かれます。桜の向こうに姿が小さくなっていきます。



ワラビ ↓

道に大きな蕨を見ました。



ササユリ ↓

笹の中で綺麗なうしろ姿を見ていきます。ここから金山に向かって行きます。



シュロソウ ↓

金山への取り付き点を見過ごしたようですので適当に山斜面に入ります。シュロソウは秋口に花をつけるようです。



シダの中 ↓

山の斜面に背丈を超すシダのジャングルが出てきて、これとの大格闘が始まりました。



蜂の巣 ↓

シダとの格闘で体力を消耗しました。茂みを抜けると蜂のマイホームがあります。



イナモリソウ ↓

登山道沿いにイナモリソウの小群落がありました。花が終わっています。



金山の登り ↓

一旦林道を横切るところで、体力の回復を願い、大休止を取り、再び金山目指して登ります。



金山山頂 ↓

登りは20分足らずでしたが、随分きつく感じて、やっと山頂にたどり着きました。
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6/28 雨生山・金山で季節の花巡り その3:雨生山山頂を経てこりんさんと再会、二人で花めぐり

2014-07-06 07:26:00 | 草花
雨生山の山頂を経てから稜線を東進している時に携帯電話が鳴りました。
一瞬、家からの電話と早合点し、何か問題が発生したかと危惧しながら電話を取ると、それはこりんさん(以下彼)からのものでした。

それによると彼はこの山に来ていて、それは小生の歩いている場所から幾らも離れて居ないところでした。
これは嬉しい「意外」でしたね。聞くと黄色いランの花の前に居るとのことでしたので、その花が何だか想像しながら歩く楽しみがあるので、彼にはその場所に居てもらい、小生が近付いていくことにしました。
その所要時間は10分ほどのはずですがそこまでの道に良い花が出てきますので、撮影しながら行きますから、彼を余分に待たせてしまったことになります。

その場所で待っていてくれた黄色いランの花は今回の記事で登場してきます。
久しぶりの再会後に二人して花を探しながら下山していきます。今回はこのあたりのレポートになります。
シモツケ ↓

小さな木本・・・シモツケの綺麗な花が、稜線付近の沢山の場所で咲いていました。



雨生山山頂 ↓

とりあえず第一番目のピークに付きました。稜線歩きは続きます。



カマツカ ↓

カマツカの実がなっています。



ハゼノキ ↓

稜線上で、葦毛のとき同様に実の付いたハゼノキを見ます。



アセビ ↓

アセビの実も見ていきます。この直後に彼から電話を受け、その待つ場所に急ぎますが・・・



ササユリ ↓

心は急いでいるのに途中でこんなによい花を見ますので、写さないわけには行きません。



吉祥山と本宮山 ↓

ここでも立ち止まらないで通り過ぎる事が出来ません。



奥三河の山 ↓

雨空の下でこれだけの視界が得られたのでやはりこだわります。



カキラン ↓

彼の待つ場所にやっと付きました。
黄色いランの花はカキノハグサ(ランではありませんが)かと思っていましたが、それはカキランでした。
山の稜線なのに湿生のカキランが咲くこの山の不思議さを思い知ります。



カキラン ↓

近写します。5月の3日以来久しぶりに再会できて話が弾みます。



オオバノトンボソウ ↓

小生を待ちながらもう一つ野生ランを探しておいてくれました。これはオオバノトンボソウのようです。



ケルン ↓

小生を待っていた呉れた場所は、裸地で山肌は赤茶けていますので、小生的に「赤ハゲ」という地名をつけている場所です。ここに特有の蛇紋岩を積み上げたケルンが出来ています。




ヤマツツジ ↓

こんな美しい花も残っていて呉れました。



ネズミサシ ↓

ネズミサシが地を這うようにして生えていますが、そういう姿の木にも実が付いています。



サワシロギク ↓

これはシブカワシロギクというものかもしれません。渋川というのは浜松の一地方名で、ここと同じ蛇紋岩地であり、そこに特産のものだそうです。



赤ハゲから恵那山も見える ↓

梅雨空なのに遠くの恵那山まで見えてしまっています。



コガンピ ↓

コガンピは未だツボミでした。ここからしばらくの間、彼と一緒に歩くことになります。



オカトラノオ ↓

ここでは貧栄養地のために植物の生育に特異性が見られ、オカトラノオの長い尻尾が見られません。



反射板付近を下る ↓

地図に引いてあるとおりに道を採ろうとして、いつもは歩かないところを新城側に下りて行きます。
傘を持つ小生の野暮ったい藪漕ぎスタイルもご注目ください。



ムラサキセンブリ ↓

未だ花の気配はありませんがムラサキセンブリの株も確認しておきます。
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6/28 雨生山・金山 季節の花巡り その2:山中に入り、雨生山の山頂目指して近付きます。

2014-07-05 06:46:36 | 草花
今回、大き目のこうもり傘を持って歩く意味は、花を写すときにカメラが雨の直接ターゲットになって濡れるのを避けるためです。
しかし、今回は傘を拡げるることは殆どありませんでした。

下半身は笹露で濡れないようにするためというよりも、むしろ、笹の葉裏で待ち構えているダニに付かれない様にレインウェアを身につけ、その他にダニ避けスプレーも入念に吹き付けておきます。

着ている物は上下スウェットで、内部発汗でびしょ濡れになっても構わないようにして来ました。

このいでたちはとても垢抜けないもので、あとで小生を撮ったこりんさんの写真が出てきますが、なんとも泥臭い格好でした。

この記事では山に潜り始めて、稜線に出たあとは、尾根歩きをして雨生山の頂上の至近距離まで行くところまでをレポートします。

ジャノヒゲ ↓

畑の道の隅でジャノヒゲの花を見ます。



ウツボグサ ↓

山の入口のところでウツボグサの群生を見ました。



ワナ ↓

山に入ると薄暗くなっていて、通り道にワナが仕掛けてあります。不気味な感じでしたね。



カンアオイ ↓

暗がりで、雨にぬれたカンアオイをフラッシュ撮影しました。



東名高速道路 ↓

山の斜面を進むと、東名高速道路の宇利トンネルの真上に来ました。これは上り線の豊川側になります。



イカリソウかな?

イカリソウのこういう葉は見たことがありませんが、他の何の草でしょうか。花の時季に確かめに来たいと思いました。



ジガバチソウ ↓

ここで意外な野生ランに出会いました。ジガバチソウをこういう場所で見るとは思いませんでした。



ジガバチソウ ↓

嬉しい出合でしたので近写します。



コクラン ↓

ここでも未だコクランはすべてつぼみの状態でした。



コクラン ↓

ツボミを近写します。



トンネルの真上の頂 ↓

ここが東名宇利トンネルの真上になり、標高260mくらいを指す場所ですね。



ネズミモチ ↓

その頂にネズミモチの花が咲いていましたが、花にはもう充分遅いです。



稜線の道 ↓

このように笹が詰まっていてダニがたくさん居そうでびくびくものです。



ササユリ ↓

そんな笹の道ですが流石に稜線ですね。ササユリが出て来ました。



笹の道が続く ↓

笹の生えたいやらしい道がずっと続いて来ましたが、あたりは次第に湿生の様相を呈してきています。



浜名湖 ↓

道の南(右)側に浜名湖が見えてきました。これで5kmくらいの距離にあります。



オケラ ↓

オケラの若い姿を見つけました。



サルトリイバラ ↓

サルトリイバラには後半の藪漕ぎで随分苛められました。



メギ ↓

稜線上なのに湿生植物のメギが出て来ました。もう青い実をつけていますね。



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6/28 雨生山・金山 季節の花巡り その1:山裾歩きで見た花 ノアザミ ウツボグサなど

2014-07-04 06:00:28 | 草花
6月28日は朝のうちは雨との天気予報でしたが、低山であるし、勝手知ったる山地ですので、雨の中でも歩いてみようかという気持ちになってこの山域にやって来ました。
大きめのこうもり傘を持って歩きますが、傘を拡げたのは一・二度くらいなものでした。
この季節の雨の天気予報がハズレたことに少し意外感がありました。
しかし、それよりも驚いたのは、稜線を移動中に小生の携帯電話が鳴り、それはこの近くに住む
こりんさんからのもので、ナントなんと!!・・・こりんさんはこの山の好展望地に着いているとのことでした。

この意外な出来事にびっくりすると同時に喜んだことは言うまでもありません。

今回の記事では地図上の案内から始まって山裾を歩いて行くところまでをレポートします。
写真を多用しますので、シリーズ全体を通してテキストの記述は極力少なめに押さえます。
鳥瞰図 ↓

カシミールで、GPSの軌跡を反映させて、鳥瞰図を描画します。
駐車地点から赤線のほぼ一筆書きで時計回りで歩いています。



実行図 ↓

これもGPSの軌跡を赤線で平面図に移しました。これも駐車地点から時計回りでほぼ一筆書きです。



断面図 ↓

これもカシミールの作図です。山を二つ歩いたあとが反映されています。



駐車地点の付近 ↓

車を置いた場所は用水路付近で、畑の前の空地でした。そこで体操をした後、歩きだします。



用水路 ↓

これは豊川用水東部幹線で、水が滔々と流れています。


アカメガシワ ↓

アカメガシワの花を沢山の場所で見ました。



ノアザミ ↓

野原で床しく咲いています。



ウツボグサ ↓

ウツボグサはこの季節の花ですね。これも山のこちらと向こう側で見ました。



ゴンズイ ↓

ゴンズイの実の部分に赤みが差してきています。



エビヅル ↓

こういうものも用水路沿いにたくさんありました。人手が入るところは意外と植生豊かですね。



クマヤナギ ↓

クマヤナギの赤い実にも出会えました。



コマツナギ ↓

お盆の頃に良く見る花ですが、もう咲いてきています。



ソクシンラン ↓

用水路沿いの一箇所でまるで群生に近い状態で咲いていました。



ギボウシ ↓

40種類くらいあるギボウシのうちのどれになるのか調べてはいませんが・・・・



センダン ↓

センダンは花が終わっていて青い実が付いていました。



ヨウシュヤマゴボウ ↓

こういうものがもう山裾にまで進出してきています。



休耕田 ↓

山に近付いていきます。昔はこうした放置したような耕地は見なかったものでしたね。



雨生山 ↓

これからあそこを目指して山の中に潜っていきます。



ネジバナ ↓

山に入る小生をネジバナが優しく見送ってくれます。
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6/24日 葦毛湿原と背後の稜線歩き その6(最終):旧知のお師匠さんに出会い、付近を歩く

2014-07-03 07:06:19 | 草花
葦毛湿原と背後の山歩きのレポートは今回が最終になります。

本当はもう少し長い距離を歩きたかったのですが、蒸し暑さに小生の体が敗北して、稜線歩きの途中で、山を下ってしまいました。
湿原内に再び舞い戻るとそこには旧知の”お師匠さん”の姿がありました。

彼とは5年ぶりくらいの偶々の再会ですが、もうお互いの名前(姓だけですが)を記憶しあっています。
彼の植物に関する造詣は恐ろしいほど深くて、もう20年以上の間、小生のお師匠さんであり続けています。
しかし、面白いことに彼の家の住所も、家族構成、電話番号、歳も、フルネームすらも全く知らずに、湿原内で話を聞かせてもらったり、今回のように歩ける範囲内で、植物巡りで付近を案内をしてもらったりするだけのお付き合いなのです。

”お師匠さん”はインターネットもやっていないと言うことですが、これはどうかなと疑っては居ますが、とにかく徹底した性格のお方であることに間違いありません。

バイケイソウ ↓

イトトンボのおいかけっこを見たあと、すぐそばの空地にバイケイソウを見に行きます。
花は終わっていましたが、一部に咲き残りもありました。



バイケイソウ ↓

咲き残った部分に近付きます。草全体は背丈が2メートルほどありますが、花は小さいものが固まって着きます。



メギ ↓

湿原に再び戻ろうとして道を引き返すときに肌に何かが当たり引っ掻かれた感じが有りました。
注意してみるとそれはメギのトゲでした。



イボタノキ ↓

湿原内で偶然”お師匠さん”と久しぶりに再会できて、話しが弾みます。いろいろな話をする中で、疑問点などをぶつけてみると全てに対して的確な答えをいただけます。
そんな中である花を訊ねると、「一緒に行こう」と言うことになり、湿原外に歩いていきます。
このイボタノキは湿原入口の広場にあるものです。



コクラン ↓

”お師匠さん”にコクランの花が未だ咲いていなかった、と言いますと、それなら咲いているところ見せてあげようと言うことになったのです。
・・・・そして・・・・、この花姿が見たかったのでした。



マムシ ↓

コクラン探しをした場所はイノシシのヌタ場のようで、その痕跡が見られました。イノシシも相当暑がりのようです。
そんな場所で本日二度目のマムシ発見。”お師匠さん”曰く「餌が少なくてマムシも気が立っているから」気をつけるようにとのことでした。
小生は写すだけですから、マムシ君の逆鱗に触れずに済んだようです。



エンシュウムヨウラン ↓

エンシュウムヨウランは湿原周辺に何千本とあろうかという話を”お師匠さん”から聞きました。
小生が「探して歩いて来たが、見つからない」と言いましたら、たちどころにすぐそばでこの株を示してくれます。
花はもう終わってしまいましたが、どうも小生の老眼では歩きながら見つけることは無理のようです。それが原因で見つけられなかったようでした。



溜池の水面に藻の花 ↓

”お師匠さん”と別れて駐車場に戻るまでの間に溜池が有り、そこの水面に小さな花が咲いています。
どうやら藻の花のようですが、立ち入り禁止で近づけません。



駐車場 ↓

火曜日の午前11時でもこの賑わいです。葦毛湿原は背後に稜線が有り、老人の健康ウォーキングで沢山の人が集まるようになりました。
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