ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬまに 雲隠れにし 夜半の月かな

2021-09-22 11:25:07 | 草花
上の和歌は皆さまがご存じのように紫式部の歌で、新古今集 百人一首に収められています。
意味は:久しぶりに昔の友人に会えたのに、「あなた」だとわかるかどうかの少しの間で姿が見えなくなってしまった。まるで雲に隠れてしまう夜半の月のように。
という解釈だと習っています。  ここで「あなた」とは幼友達ということですが、それが男であるのか、それとも女であるのかによって、心情が違ってくるような気がしました。

さて、昨日の中秋の名月は、小生の住む三河地方では21日中の鑑賞は不発に終わりました。しかし、夜半過ぎに起きだして空を確認したときに一度だけチラッと月の姿を見ることが出来ました。(22日午前01時47分のこと)
しかし、すぐに雲間に隠れてしまいましたので、紫式部さんの歌のようにまさしく「雲隠れにし夜半の月」となりました。

夜半の月 ↓ (22日午前01時47分撮影)・・・月齢14.7の月

気象庁が使う「夜半」(この場合”やはん”と発します)の時間帯は23:30~24:30を指すようです。
そのことから離れて、昔からの言い習わし方として夜の経過は:
夕べ(ゆふべ)→宵(よひ)→夜半(よは)→暁(あかつき)→曙(あけぼの)→朝ぼらけ(あさぼらけ)→朝(あした)となるようですから、
上の写真は厳密な24時間制の表し方のない紫式部さんの「夜半(この場合の読みは”よわ”)の月」に当てはまりそうです。

21日の昼間に所用で出たついでに、近場を自転車で巡りました。


公園の青桐(=梧桐) ↓



舟形の果実の皮の縁には丸い種が付いていて、その姿がなんとも言えず愛らしいです。



保育園の遠足 ↓

公園に保育園の子供たちが来ていて、どんぐり拾いをしていました。獲物はマテバシイの実でした。
昔の孫のこの頃のことを思い出し、胸が切なくなりました。



別の公園でオオモクゲンジ ↓



別の公園に来てオオモクゲンジの様子を見ます。ここにはその木が5~6本ほどありますが、実の出来具合はあまりよくないようで、
二本の木にだけ実が付いていました。
別名をフクロミモクゲンジ(袋実木欒子)というように、大きな袋状の実を纏まってつけています。



花壇で見たこれはノゲイトウか? ↓

ノゲイトウだと思いますが、花の穂が長い種類でしょうか。


錦糸梅 ↓

生け垣で返り咲きしていました。



ペアー ↓

洋ナシ風のこの果実は台湾梨のヤーリーという種類で、栽培する梨に受粉させるために植えてあるものです。

その花 ↓

ヤーリー梨の花が咲いていますが、もちろんこれも季節外れのものです。

梨園 ↓

この一角で栽培農家が何軒か纏まりを作り、集団農場となってナシ栽培をしています。

梨の実 ↓

その中で人が入っていた作業中の梨園に入り、梨の写真を撮らせていただきました。もう梨収穫・出荷の季節は終わっていて、
奇跡的に残っていたこの実を撮りました。 撮影後この実をもいで渡してくれました。
家に帰って食べたところ、とてもおいしいものでした。梨の種類は「秋月」で、この晩の中秋の名月にぴったりの逸品でした。



イヌマキの実 ↓

梨園の生け垣はすべてこの木が植えられています。中には実のついたものもあります。



百日紅 ↓

盛夏に咲くこの花を今年はこれまで撮らないで来ましたが、終盤に少しだけお付き合いしておきます。



ヨモギ ↓

外を出歩くと決まって、夜寝るときに目がかゆくなります、その原因の一つにこのヨモギの花粉も一役買っているようです。



銀杏 ↓

拾ってきた銀杏の実を水につけて外皮を溶かしている最中です。

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今晩(9/21日)は中秋の名月(しかも満月で十五夜の月)、そして23日はお彼岸のお中日(秋分の日)。

2021-09-21 09:21:21 | 草花
名月や故郷遠き影法師  夏目漱石

今夜の月は、その名も高き中秋の名月(芋名月)ですが、残念ながらお天気があいにくのようで、天気予報によると、東海地方では夕方から曇り空だそうです。
せっかくの機会なのに残念至極ですが、お天気のことは仕方のないことですね。
そんなわけで次のお月見の「十三夜」(栗名月、豆名月)をアテにすることになりますが、今年の十三夜は10月18日(月)だそうです。

十九日の月 ↓

19日は雲に邪魔されてこんな姿しか撮れませんでした。これで月齢12.6です。



ISS(国際宇宙ステーション)の航跡 ↓

昨晩(9/20)は明るいうちは曇り空でしたが、日暮れ頃から西空に晴れ間が見えてきたので、いつもの場所に行って、
ISSが来るのを待ちました。
上手い具合に見え始めましたが、すぐに雲の中に入って行ってしまいました。



出てきた月 ↓

ISSを眺めてから、その後、東の空を見ると月が出てきていました。未だ黄色味が残るうちにカメラの望遠で撮影します。
この時の月齢は13.4.

その後は家路につきます。


天体望遠鏡で撮影した月 ↓

家に着いてから天体望遠鏡を持ち出し、カメラをつけて、天体望遠鏡対物レンズの映像をそのままカメラに撮り込みます。
上の黄色い月と比べると相当大きく見えています。この時(9/20日20時08分)月齢は上と同じ13.4でした。



今度は木星 ↓

ソフトで拡大すると、木星の衛星も確認できようになります。 



藤袴 ↓

今朝(9/21)の藤袴ですが、蕾が幾分大きくなって、色が出てきました。



ミセバヤ ↓

これも蕾が見えて来ました。



アゲハの幼虫 ↓

ここのものは少し大きくなると姿が見えなくなってしまいます。野鳥に食われてしまうのでしょうね。



シソ ↓

青じその花が咲き出しました。株全体に花が付き、結構美しいと思えます。



ヒオウギの莢 ↓

もうじき莢がはじけてそのまっ黒い種「ぬばたま」が顔を出してきます。



我が家で最後の一輪 ↓

我が家の彼岸花はこの一輪を残して咲き終わりました。来年どれだけ増えてくれるか楽しみです。



センリョウ ↓

この実が赤く色づいてくると冬に入って来たことになります。
最近は春や秋という、人間の体にとっては過ごしやすい季節が短くなったといわれていますが、秋の期間がどれだけ長く居残ってくれるのか期待していましょう。
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9/19 童話「ごんぎつね」(新見南吉)ゆかりの半田市矢勝川堤防の彼岸花を見てきました。

2021-09-19 20:57:41 | 草花
本日、嫁いだ娘一家からお誘いがあって、彼岸の入りには一日早かったのですが、彼岸花を見に行きました。
地図 ↓

愛知県半田市の矢勝川という川の流路沿い約1.5kmに亘り、両岸に彼岸花が咲いていて、これは新見南吉の童話
「ごんぎつね」の中で書かれた、『ひがん花が赤い布のように咲いている』という描写さながらの風景を作り
出しているそうです。
曇り空の下でしたが、期待していきました。



衣浦大橋を渡りながら ↓

衣浦大橋で衣浦湾を渡っていきます。 水面には何艘かのヨットが浮かび、そして遠くに火力発電所が見えています。

途中で若干の交通渋滞はありましたが、ストレスなく目的地に着きました。

堤防に「赤い布」 ↓

駐車場に車を置くまで難儀しましたが、そこから近いところで早速この景色がありました。



「仙女」曼珠沙華は二輪 ↓

花を見る人も「仙女さん」になって花に溶け込んでいます。



権現山 ↓

童話の故郷の権現山だそうで、この「ごんげん山」にキツネが住んでいたので「ごんぎつね」となったのかもしれませんね。



彼岸鯉? ↓

水の中の鯉までも彼岸花の色に染まってしまったのかもしれません?


ハイブリットの花 ↓

赤い花と白い花の中間的なものも見ました。自然交配するのでしょうか。



豊穣の季節 ↓

お米も良く育っているようです。



V字渓谷? ↓

地面がVのになっているそのように咲いています。景気もV字回復するように願いを込めて。



アキノノゲシ ↓

草に埋もれてこういう花も細々と・・・・・



ヒマワリのお墓 ↓

ヒマワリの花は一仕事終わって、今は花殻が黒ずんで立ち、お墓のようにも見えます。



彼岸花の精 ↓

彼岸花見物の人出に合わせて、彼岸花の花の精が現れました。このコスプレショーに小生も野次馬参加しました。



紅白歌合戦 ↓

大晦日恒例のあれとは違って、静かに華やかに競演しています。



花より熟女 ↓

きりっと着こなした熟美女を前にしてはさすがの彼岸花も引き立て役になってしまいます。

ヒガンバナの咲く場所は大変広い場所でしたので、とても見回りきれず、ほんの一部分を見ただけで、腹いっぱいになり、
早々に切り上げて帰ってきました。



付録 :
18日晩の月 ↓

台風が通り過ぎた後、しばらく待っていて、やっと月齢11.5の月を見ることが出来ました。



ISSの航跡 ↓

18日は日没後、まだ空に明るみが残っているときに、ISS(国際宇宙ステーション)がやって来ました。
移動の後半は雲に隠れてしまいました。



金星 ↓

宵の明星:地平に没する少し前の金星を撮りました。
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少しずつ稔りの季節に入ってきます。

2021-09-17 09:32:17 | 草花
台風が日本列島を横断しそうで、にわかに気がかりになってきました。
発生したころに比べて、気圧をグングン下げて相当強烈な台風だな…とは思ってきましたが、その後気圧が上がり
パワーが落ちたかと思いきや、今度は迷走し始め、それが速度が遅いので、長い間台風の影響下にある気の毒な地域も出ています。
そして昨日あたりから、真東に進むような進路予想になり、これには慌てさせられました。
気圧から判断すると風はそれほど強烈には吹かないかもしれませんが、「準備に如くはなし・・・」拙宅でも急ぎ外構を
整理したところです。

昨日は自転車で「この付近の秋」を探して回りました。

グラジオラス ↓

今頃になってグラジオラスが咲き出して、来るべき秋に黄色い声援を送っています。



エンゼルトランペット ↓

ひと頃流行ったエントラちゃんですが、近頃ではなかなか見なくなりました。



コムラサキ ↓

♪りんりんりんどうは濃むらさき・・・・・♪ 可憐な歌声で一世を風靡した歌でしたが、この「りんどう峠」
時代の島倉千代子さんを知る人は少なくなってしまいました。(小生が古くなっただけですが・・・)
閑話休題。ハナからだいぶ脱線してしまいましたが、こちらは小低木のコムラサキ(クマツヅラ科)です。

公園にどんぐりの出来具合を見に行きます。

マテバシイ ↓

マテバシイは少し早い感じはありましたがそこそこの数が落ちていました。



クヌギ ↓

クヌギのほうはお目当ての木では裏作のようでほとんど落ちていませんでしたが、別に大粒の実の成る木の下では
予想通りかなりの分量が落ちています。



収穫 ↓

マテバシイとクヌギのドングリを拾い集めて、約500粒ほどでしたでしょうか、これを孫たちがかつてお世話になった
保育園に持っていきます。 もう10年ほど続けてきたことですので、園長先生が喜んで受け取ってくれます。
どういう使い方をしているのか聞いたところ、独楽を作ったり、「ピタゴラスイッチ」(NHK教育TV)的な移動を
させる仕掛けで楽しむそうです。 
そのほかにこれを拾った場所に園児たちを遠足で連れて行き、どんぐり拾いを楽しむようです。



サフランモドキ ↓

通り道で花壇のようになった場所があり、そこで見かけました。



ミズオオバコ ↓

今年はミズオオバコを水路で見ることが少なくて、水田内でよく見かけます。



銀杏 ↓

いつも行く神社の境内に銀杏の出来具合を見るために立ち寄りました。
そこに行くと、遠くからでも地面が黄金色に染まっているのが判りました。もう実がたくさん落ちています。



※ 夜の部:
この晩(9/16)は二度にわたりISSの航跡が見えるはずですが、そちらに雲が押し寄せていて、望み薄です。
念のために二度目の時に外に出て西空を眺めていると、雲の隙間からわずかにISSの移動が見えましたが、写真には
撮りませんでした。



月 ↓

月齢9.4の月が南側に来ていて、そちら方面は未だ雲間があり、夏の大三角や木星、土星が雲に邪魔されながらも見え
ていました。


本日告示の自民党総裁選で、これから29日まで相当盛り上がりそうですね。
四頭馬のこのレースはどれが勝ち馬になるのでしょうか?
実質的な総理大臣選びとなるので、相当な興味を持って見守ることになりそうです。
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9/15日 久しぶりに見るISS(国際宇宙ステーション)

2021-09-16 09:28:14 | 草花
昨晩(9/15日)久しぶりにISS(国際宇宙ステーション)の航行を見ました。
その様子がよく見える田畑の真ん中まで、カメラなど必要なものをリュックに入れて、およそ片道40分の道のりを、徒歩でこなします。(おかげで良い運動になり、家に戻ってきたときには汗びっしょりになっていました。)

これまでの間、しばらくはISSが見える時間帯は早朝にシフトしていましたが、9/14日からはやっと夜間にシフトしてきました。
カメラをセットして待っていると、予測よりもやや西側から動いて来ました。そして左(東に向かって)に、天空の高いところを移動していき、およそ4分弱でしたが、東南よりの高い位置で見えなくなりました。(東側では雲に邪魔されたようです。)
ISSの航跡 ↓ 

写真では右(西)側から左(東)側に移動します。
予想よりも西側から来ましたので、カメラの画角の右側が切れてしまいました。
写真にすると、月の上を移動して、土星・木星の上を移動しています。
(比較明合成 シャッター1秒 リモコンで1秒ごとに手動シャッター)



昨晩のその月 ↓

上弦の半月の一日あとになります。 月齢8.4.



宵の明星 ↓

9/15日午後七時少し前。この時間の金星は西の空に没する直前です。



ジュピター ↓

木星ですが、こうしてみると拡大倍率が足りないので金星と変わりがなく見えてしまいます。



彼岸花 ↓

我が家の歩道側に並んだ花で、一気に28輪咲いています。



ギボウシ ↓

やっと咲いて来ました。季節外れのために花の茎がまっすぐ立ち上がりませんでした。

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