毎日、多くの感染者が検査の結果明らかになっている、豪華客船ダイヤモンド・プリンセス。
海外では日本の対応が悪いなどという批判が出たりしていますが、今回の場合、「日本が感染拡大の措置を講じる権限や義務はなかった。義務を負っていたのは船舶が籍を置く英国」だということです。
それに、日本はこの船の入国も拒否する事ができた、という事ですが、日本人の乗客が多かったため、人道的に引き受けたようです。
さらに、船内は日本の法律が適用しないところ。ですから、すぐにいろいろと処置を講ずるのは難しかったのかもしれません。
責任の所在はイギリスにあるというなら、今回、なんらかの意見がイギリスからあったのでしょうか❓そういうニュースはないし、どこの国も日本に丸投げ状態のような感じでした。それだけではなく、外国人のコロナウイルス陽性者も日本の病院で治療しているわけですから、損をしているのは日本の社会のような印象です。
本日現在、日本国内での感染者は66人なのに、クルーズ船では454人で、その大半は日本国内で治療を受けているわけです。感染拡大の措置を講ずる権限や義務がイギリスにあるのなら、こういう人たちはイギリスに行くべきだ、とも思ってしまいます。イギリスは何もしないし、なんの意見もないのでしょうか❓
今まで、今回のような感染症が船内で流行ったらどうするのか、という事は全く想定していなかったような船舶の世界。今後は今回の経験を生かし、マニュアルでも作っておいた方が良いかもしれません。
アメリカも自国民を救い出すのは遅かったと思います。今頃来るなら、もっと早い段階で来ればよかったのに。最初は日本政府にお任せ状態ではなかったでしょうか❓ アメリカ人の皆さん、これだけ長期間船内で監禁されていたのに、さらに銃に囲まれて2週間も、なんて、私には我慢できない事です。文句は出ないのでしょうか。
という事で、どこにも引き取られなかったウェステルダム号ですが、カンボジアから帰国の途についていた乗客にコロナウイルス 陽性の方が出ました。この船、船籍はオランダ、運行会社はアメリカです。その運行会社は乗客が下船前に、感染者はいないと明言したにもかかわらず、一人の感染者が出てしまいました。
感染者はいない、なんて、下船前に全員検査したのでしょうか❓結局、全くしていなかったようですが。
このため、怒ったマレーシアなんて、ウェステルダム号の乗客が乗っている飛行機はマレーシアの空港に着陸許可は出さない、と怒っている状態。カンボジアのフン・セン首相なんて、ニコニコ笑って乗客と握手しているし、大丈夫かなぁ、と内心思っていました。それだけでなく、カンボジア政府が観光バスまで用意してあげて、乗客の方が検査もしていないのに、とびっくりされているような状態。
こんな状況で、感染しているかもしれない人たちが大勢、世界に散らばってしまっている状況だという事です。
こういう状態を聞くと、日本のように、乗客を船内にとどまってもらうのは正しかったのかもしれません。そして、早い段階で各国に自国民を迎えに来て貰えば良いのかもしれません。アメリカが用意したような飛行機で。