田中角栄という政治家。



色々と問題はあったかとは思いますが、田中角栄は唯一無二の政治家だと思います。
何が、というと、
アメリカの大統領に会っても、媚を売るようなところが全くない
ということです。
キッシーなんか見ていると、アメリカの大統領に会う時なんか、お偉いさんに会う時の子分みたいな表情をしていて、とっても感じが悪い。日本という一国を背負っている総理大臣の表情には思えません。一国の総理のこういう表情だけをみても、日本はまだまだアメリカの子分なんだなあ、ということを痛感させられます。
しかし、映像を見る限り、田中角栄にはそういうところが微塵も感じられません。アメリカはアメリカ、日本は日本、オレはオレ、という感じで、表情からして一歩も引かないというか。
日本のことを一番考えていたのは、田中角栄かもしれない。
田中角栄の日本列島改造は中途半端で終わりましたが、あれがなかったら今の日本はどうなっていたのでしょうか。
1972年の総裁選で、福田赳夫が勝っていたら日本はどうなっていたのか。もっともっとアメリカの尻に敷かれていたかもしれません。また、地方と都市の格差がますます広がってしまったかもしれません。
地方と都市の格差をなくすなんて言う考えは、福田赳夫も群馬県生まれですが、思いついたでしょうか。
新潟の貧乏農家の生まれで小学校しか出ていない田中角栄だからこそ、生まれた発想かもしれません。
さて、そんな、アメリカに媚を売らない政治家、田中角栄が一番怒らせたアメリカ人はと言うと、
キッシンジャー
だと言うことです。
キッシンジャーと田中角栄の会談では、必ずキッシンジャーが怒って帰ってきた、と言うことです。ジャップ と言う言葉を使って、田中角栄を非常に罵っていたとか。

そのキッシンジャーも昨年にお亡くなりに。
まだ存命だったんですね、と驚きましたが、100才だったようです。
キッシンジャーさん、お亡くなりになる前にロッキード事件のことを説明していただきたかったですね。
ロッキード事件、色々言われていますが、田中角栄は嵌められたのではないでしょうか。キッシンジャーに。言うことを聞かない政治家はこうなる、という見せしめに。
軍用機購入にも絡んでいたようで、田中角栄の影に隠れて、大金を手にした人もいるのでは❓
首相を辞任する日の田中角栄の表情が印象的です。
全てを悟ったかのような田中角栄の表情。
田中角栄が亡くなり、キッシンジャーもいなくなり、加えて目白のお屋敷も燃え落ちて、真実は全くわからなくなりました。
日本は、未来永劫、アメリカ子分なんかな❓