今日のコースは、日本最北端の地「宗谷岬」を回りオホーツク海沿いに南下し、
途中から内陸部に入って旭川まで行く約270kmの行程です。
<稚内~旭川>
A稚内 B宗谷岬 C道の駅猿払公園 Dクッチャロ湖 E旭川
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稚内市内から国道238号線に入り、宗谷岬を目指します。
右手に宗谷湾が見えています。広々とした景色が広がります。
宗谷岬の手前「柵内」というところに「間宮林蔵渡樺の地」の碑が立っています。
―説明文全文―
『ロシアの南下政策に驚いた幕府は文化5年4月13日(1808)間宮林蔵と
松田伝十郎を北蝦夷(きたえぞ・カラフト)の調査に向かわせた。
流氷は去ったものの、なお酷しい寒気と荒波の宗谷海峡をのりこえて人情、
風俗の異なる北蝦夷に渡り、東海岸を調べた。
この年、林蔵は再び北蝦夷に渡り越冬、翌年文化6年春、西海岸を北上し
北蝦夷は大陸と海峡をへだてた島であることを確認した。夏には大陸交易に
赴くギリヤーク人に同行しアムール下流の満州仮府デレンを訪れ、この地方
の情勢を調査し、「東韃紀行(とうだつきこう)」として報告された。
後にシーボルトは「間宮の瀬戸」と名付けて世界に紹介した。』
稚内教育委員会
地球最後の氷河期の名残りをとどめる宗谷丘陵です。
とても雄大で氷河に削られた地形が珍しいです。
北緯45度31分22秒を表す「宗谷岬」の「日本最北端の地の碑」です。
間宮林蔵の立像がこの場所に建てられています。
丘の上に建つ宗谷岬灯台。初代宗谷岬灯台は明治18年に建造されたとのことです。
宗谷岬を後にして国道238号線を、オホーツク海を左に見ながら南下します。
行き交う車も少なく、しばらくは雄大な景色を満喫します。
宗谷岬から30kmくらい走ったところに道の駅「さるふつ公園」があります。
広大な村営牧場の一角にある道の駅です。
この辺りはホタテの産地でここのレストランでホタテが食べられます。
道の駅の前の道路を渡ったところに建つ「インデギルルカ号」遭難者の慰霊碑が建っていました。
1939年の12月、旧ソビエト連邦の貨客船が沖合で座礁沈没し、多くの犠牲者がでたということです。
浜頓別町に入ると、日本最大の小白鳥(コハクチョウ)の中継地で有名なクッチャロ湖があります。
ラムサール条約に日本で3番目に登録された地です。
ここで国道238号線に別れを告げ、国道275号線で内陸部へ入ります。
音威子府村(おといねっぷ)で国道40号線に入り、一路旭川を目指します。
JRの旭川駅、現在改装中のようでした。
駅前からまっすぐに延びる通りは「買物公園」と呼ばれて
広い通りの両側が店舗になっています。
それが1キロ近くも続いていて、歩行者専用だから驚きです。
狭い本土では考えられないことです。
人口が35万人弱と聞きましたが、街の造りは大都会の雰囲気で、
しかも、西洋文化を何となく感じさせる街でした。
ここだけ切り取って、ヨーロッパのどこかの町だといっても疑われませんね。