「花の浮島」礼文島への交通手段は、唯一稚内港から出るフェリーになります。(利尻島からもいけますが…。)
飛行場もありますが、現在は廃止になっています。(緊急時は使用されているようです。)
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礼文島観光ガイドはこちらから
稚内港フェリーターミナルの様子です。
ここから礼文島・利尻島へのフェリーが発着しています。
また、ここは国際旅客ターミナルでもあります。
稚内~コルサコフ(サハリン・樺太)の国際航路の拠点でもあります。
稚内は国境の町でもあるのですね。
運営しているのは「ハートランドフェリー」という会社です。
ややポップなデザインのフェリーです。
礼文島へは2時間弱、利尻島へは1時間40分程度でいきます。
国内フェリー発着の反対側の岸壁に国際フェリーが停泊しています。
サハリン(樺太)まで、週1~2便就航しているようです。
あいにくの天候でしたが、2時間ほどで礼文島の香深(かふか)港が見えてきました。
低く雲が垂れ込めて島を覆っています。
稚内港6時20分発のフェリーは、礼文島香深港に8時15分に入港します。
島内には2系統の定期観光バスが運行されていて、フェリーの到着時間と上手く接続されています。
午後からトレッキングを計画していますので、
8時30分発⇒11時30分着のコースのバスに乗り込みます。
これでも、礼文島の大体の観光スポットは巡ります。
まずは、スカイ(澄海)岬へ行きます。
しかし、強風と横殴りの雨に加えて、6月というのに身を切るような寒さです。
写真に写っている人は飛ばされないように足を踏ん張っていますね。
写真を撮るのがやっとの状況です。
ゆっくり最果ての地の景色を堪能するゆとりはありません。
続いて、レブンアツモリソウを見に行きます。
ただし、島内観光バスのコースですから
お世辞にも群生地(?)とは言えないような場所です。
見学は狭い通路を一方通行です。
観光バスの3台も同時に来れば
たちまち人の列です。
途中で花にカメラを向ける人が出るとたちまち渋滞、あぁ~!
やはり、礼文島はトレッキングがベストでしょう。
礼文島最北端にある「スコトン(須古頓)岬」です。
向こうに見える島はトド(海馬)島と呼ばれる無人島です。
スコトン(須古頓)岬の突端です。とても風が強く横殴りの雨のため
写真のみにしました。
こちらは、礼文島の南側に位置する桃岩と呼ばれる観光スポットです。
やはり雲が低く垂れています。
そんな場所で見つけた野の花です。
桃岩の展望台から見える「猫岩」と呼ばれる岩。なるほど猫に見えますね。
しかし、この手のネーミングはよくありますね。
覚えているのは壱岐の島の「猿岩」ですか。
桃岩を中心としたパノラマ写真です。
天候は一向に回復しません。
この分では、午後に予定していたトレッキング計画は断念しなければなりません。
軽装備しかしていませんからちょっとこの寒さには耐えられません。
体感温度は多分一桁台でしょう。
せっかくのメインの計画、トレッキングをあきらめて、
島にいても仕方がないため、稚内に帰ることにします。
丁度、礼文島香深発13時05分、利尻島(鴛泊)経由便に乗り込みます。
40分ほどで利尻島(鴛泊)に入港です。
驚いたのは、香深港から乗船した人のほとんどの人がここで下船したことです。
礼文島、利尻島は観光のセットになっているのでしょうね。
稚内に帰ってきると雨は上がっています。
商店街を歩いてみるとチューリップが咲いていました。
季節は1か月以上遅れています。
さすが、稚内です。どの商店もロシア語の表示です。
そして、稚内といえば「最北端の駅」、そして、線路。
九州、指宿枕崎線「西大山駅」から続いてきた線路も
ここ宗谷本線「稚内駅」で終わります。
3095kmあるそうです。
ちなみに、今稚内駅周辺は整備中でした。
ホームには札幌行の特急スーパー宗谷が入線しています。
札幌まで5時間です。やはり遠いですね。
今日は、小樽から稚内まで一気に走ります。
当初は海岸沿いに行く予定でしたが、距離があるので途中まで高速を利用することにします。
札樽自動車道、道央自動車道、深川留萌自動車道と乗り継いで留萌市に出、
そこから海岸線に沿って北上します。
<小樽~稚内>
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小樽を9時過ぎに出発し、一路稚内へ。途中のPAでは北海道らしく道産子の像がありました。
手前は三笠市の1億年前の化石アンモナイトです。
道央自動車道から深川留萌自動車道で留萌市にぬけ、海岸線(オロロンライン)を北上します。
行き交う車も少なく、ついついスピードが出てしまいます。
とにかく道が広く走りやすいのが北海道の道です。
留萌市を抜けてしばらく行くと日本海に面してアーチ形のモニュメントが現れます。
夕日の眺望ポイントとして建てられたものです。
傍らに建つ銅像はこの地を訪れた松浦武四郎という冒険家ということです。
道路を挟んで、こんな立派な木造建築物があります。
北海道遺産にもなっている「旧花田家鰊番屋」です。
"漁、大いなる隆盛―して今は昔――" そんな光景がぴったりでした。
利尻島が見えてきました。
この日は残念ながら天気が悪く裾野しか見えませんでしたが…。
国道232号線から道道106号線に入り、少し行くと幌延町になります。
ここが北緯45度です。道路の左右にモニュメントと表示板があります。
こちらが「N」をデザイン化した北緯45度のモニュメントです。
奥に見えるのが利尻島ですね。
道道106号線のオロロンラインもこの辺りまで来ると雄大な景色となります。
辺りに人家は見えません。原野が続きます。
道道106号線から別れ、道道254号線を行くと「ノシャップ岬」にたどり着きます。
時計を見ると4時15分を少し回っていますね。
小樽から約7時間ちょっとで着きました。
これなら高速道路を走らなくともよかったかなと少し後悔です。
岬の背面にはレーダーサイトが北の守りをしています。
岬を回って稚内に着きました。道路標識を見て何か気づきますか?
ロシア語表記があります。
ここからサハリン(樺太)のコルサコフ(大泊)までわずか159キロ、フェリーで5時間半ですからね。
近畿地方が梅雨入りした6月中旬に梅雨のない北海道へ。
また、北海道が観光シーズンになる前にゆったりとのんびりと思い、この時期に計画しました。
北海道は、これまで何度か行きましたが、今回は車での旅です。
コース
↓
舞鶴港~小樽~~稚内~~礼文島~~稚内~~宗谷岬~~旭川~
~帯広~~中札内~~襟裳岬~~苫小牧港~~敦賀港
<舞鶴~小樽>
舞鶴港のフェリー乗り場です。小樽行きのフェリーは毎日出ています。
出航は午前0時30分。とても遅い時間です。
乗船するフェリーは「はまなす」
総トン数16,810トン
全長224.5メートル
航海速力30.5ノット
高速船です。しかし、小樽港まで約20時間の船旅になります。
この船の車輌甲板は2段になっていて、大きなトレーラーで次々と積んでいきます。
見ていると、物流のすごさがわかります。
一般客も載せますが、中心はやはり物流です。
出航時間の設定も多分物流に合わせているのでしょうね。
丁度、航海開始から10時間(10時26分撮影)くらいの時でしょうか、
南行きの姉妹船「あかしあ」とすれ違います。
船内放送で案内してくれます。
船内には船の現在位置と速力が表示されています。
常に50キロくらいのスピードで航海してましたね。
この時の航海は海も穏やかでほとんど揺れもなく、快適な船旅でした。
いよいよ北海道が見えてきました。小樽港まであと少しです。
定刻通り、小樽に着きました。
これは日銀旧小樽支店です。観光の町らしくライトアップされています。
「カナダの思い出」は今回で最後となります。最後は、カナダの英雄「テリー・フォックス(Terry Fox)」を取り上げます。カナダでは知らない人はいないというヒーローです。【テリー・フォックス】-Terry Fox-
テリー・フォックス(Terrance Stanley "Terry" Fox)は1958年にマニトバ州のウィニペグ( Winnipeg)で生まれ、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー(Vancouver)郊外で育ちました。学生時代に骨肉種が見つかり、右足を切断します。その後、癌研究資金を募る目的で「希望のマラソン」を開始した人です。
※詳しいことはこちらから
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オンタリオ州サンダー・ベイ(Thunder Bay)にある像。サンダー・ベイが見える小高い丘の上に建っています。 ※場所はここになります。 ※他の画像はこちらから |
「テリー・フォックス物語」の表紙を飾る彼の姿。 Written by Leslie Scrivener ※この作家は東京生まれのオーストラリア育ちの人です。 |
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「Terry Fox His Story」にある彼の足跡。ニュー・ファンドランド・ラブラドール州のセント・ジョンズ(St. John's)を1980年4月12日出発し、オンタリオ州、サンダー・ベイまでの5373kmの「希望のマラソン(Terry Fox's Marathon of Hope)」の足跡です。出発から143日目の9月1日に癌転移のため入院し、マラソンは断念します。 |
その後、彼の意志は受け継がれ、世界中で癌のチャリティーマラソン「テリー・フォックス・ラン(Terry Fox Run)」が開催されるようになりました。 ※右はカナダの1ドルコインです。 |
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ミシサガ市(City of Mississauga)はトロント市の西隣のピール地域に属する町で、グレータートロント(GTA ;Greater Toronto Area)の一部を構成しています。トロント・ピアソン国際空港(Toronto Pearson International Airport)も両市の境にあります。【シャクナゲ公園】-Rhododendron Gardens-
ミシサガ市(City of Mississauga)の「Brueckner Rhododendron Garden」にシャクナゲやつつじを見に行きます。
※ Brueckner Rhododendron Gardenはここになります。
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シャクナゲ(石楠花)庭園とトイレの表示がありますね。 |
庭園のあちらこちらに見事なシャクナゲが見られます。 | ![]() |
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大輪のシャクナゲは迫力満点です。カナダの地でシャクナゲが見られるなんてやや驚きです。 |
木々の間にきれいに手入れされて咲いています。 | ![]() |
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これなどは見事としか言えませんね。こんなにきれいに咲いているのにもかかわらず人影はまばらです。 |
庭園はこんな感じです。日本ならここに多くの人が写っているはずですね。 ※他の画像はこちらから |
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そして、庭園(公園)の先はオンタリオ湖が広がっています。 |
西側から見たトロントのダウンタウンの様子です。 ※他の画像はこちらから |
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