父は引越しが好きで、田舎にいる間に6回引越しをしました。
子供の頃住んだ家を振り返ると水洗便所ではありませんでしたので、大抵トイレは少し離れたところにありました。
一度外に出る家もありました。
夜トイレに行くのが怖かったものです。
子供の頃は 魑魅魍魎 がいました。
今は回りが明るくまた極小住宅なので怖いと思うことはありませんが、これ今住んでいるところの周囲が夜でも街灯で明るく、家が狭いからだけなのかもと思います。
沢山の住宅を見ていて、すごく大きなお宅の場合これだけ大きくて一人で寝ていると夜トイレに行くのが怖いかも、と思うものもあります。
検査していて迷いそうになるお宅も少なくありません。
「 最近の住宅の傾向 」
耐震性能は以前の住宅に比べるとかなり高くなっています。
火災警報器は法律でつけるように決められています。
雨戸はまれで(ほとんど見ません)シャッターが標準化しています。
最近メーカーの住宅を見ていて、浴室は100パーセントユニットバスです。
またトイレはほとんど各階についています。
和式、男性専用の小便器はまず見ません。
キッチンセットは対面型が多いです。
サッシはペアガラスが標準。
断熱材は各部気を使って施工され、まるで家が布団を被っているようです。
和室はあっても一部屋。全く無い住宅も少なくありません。
カーペットの床はかなり珍しくなりました。
壁はほとんどが石膏ボード下地でビニールクロスです。
階段には手摺をつけるのが建築基準法でも決められていますが、玄関、トイレ、浴室にはなかりの確立で手摺がつけられています。
敷居、靴ずりは以前30ミリほど上がっていることがありましたが、ほとんど段差はありません。
床とゾロです。他の部分も畳コーナーなどで段差が見られる以外は段差なしで高い等級をとっていない住宅でもバリアフリーが進んでいます。
建築中の家の中を見ると、まるで電気製品の中に入ったように電線とか配管が多いです。
それだけ電気、機械に頼る生活になっているのでしょう。
でも、見ていて、ここまで必要かなと思うものもあります。
トイレに入ると電気が付いて便器の蓋があがるものを良く見ますが、喋る電化製品も多くなったので、そのうち蓋があがって 「 たくさんお出し下さい 」 とか言うのでしょうか。
今日のなぞかけお題 「 魑魅魍魎(ちみもうりょう)」