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今から60年ほど前の事になりますが、子供の頃天体望遠鏡のレンズセットを買いました。
ボール紙で本体を作り、初めて月を見た感動は忘れません。
倍率はそれほどないのですけど、明かるいところと暗いところの境目のクレーターが見えました。
田舎なので星の数も多く、宇宙を身近に感じたものです。
毎日屋根に出て眺めたものです。
登山を始めた青春期、山では怖いくらいの降るような星空でした。
見ていると宇宙を漂っているような気持ちになったものです。
今、東京に住んでいますが星は数えるほどしか見えません。
都会は地球が無限の宇宙に浮かんでいる星のひとつ、その星の薄い表面の皮に住んでいると言う事を忘れさせます。
足が弱くなり、もう高い山には登れなくなりましたが、降るような星空をもう一度眺めてみたいなと思いました。
そういえば宇宙だけでなく雲も眺めることが無くなったなと思います。
子供の頃、空を見上げることが多かったのに、大人になると下ばかり見ています。
転んで骨折してはいけない歳になっているせいもあるでしょうけど。
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