( 写真は昔のものです )
正月休みも長ければ良いと言う訳でもないなと思いました。
もっともリタイヤしたので私は関係ありませんが、世間が休んでいると何だか落ち着いて休んでいられると言うのがあります。
休み中、公園を歩こうかなと思いましたがなんだか気が進まず、ずっと家にいました。
ニャンさんは私が家の中とか家の周囲にいる時は気にして来るのですけど家を離れるとおとなしく留守番しています。
でも、外出する意欲が無い。
出かける条件として一番は用事がある事だと思います。
仕事をしている時は住宅の新築現場を回る仕事でしたのでバイクで走りまわっていました。
一番担当物件が多かった時は1日100キロを超えて走る事もありました。
母の介護で仕事を四分の一程度に減らしてもそれなりに走り回っていました。
公園を歩きに行く事も多かったです。
今は時間は余るほどでいつでも行けると思ってかえって出ない。
一人で歩くのは若い頃の単独行でもそうでしたので一緒に歩く人がいないのは私にとって問題無いのですけど、帰る場所に誰か待っている人がいる と言うのは大事な事かも知れません。
今、ニャンさんはいますが、帰りを心配して待つ人間はいませんのでどこまで歩いても、どこで行き倒れても関係なし。
老人向けの本で孤独を扱った本が多いですけど、私の場合孤独は嫌いでは無いし、一人でいる事が好きなので孤独と言う感情はありません。
若い時頃テントを背負っての単独行と違うのは心配して帰りを待っている家族がいないと言うのは一人で出かける気がしない原因に少しはあるかも。
趣味もそうですが、一番やる気が出るのは仕事が忙しいとき、これに比例したような気がします。
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性能評価の仕事をしていた仲間の一人が3月でリタイアとか。
私より若かったと思いますけど年賀状にそう書いてありました。
評価の仕事も最初はエリアも広く、昔は施工の管理が今ほどでなく、検査して指摘したり指導する事が多かったので面白かったのですが、次第にメーカー側も気にするようになり安定してきたし、間違えにくいシステムになっていき、めったに指摘するところが無くなった。
また、昔は基礎検査から完了検査まで一式でしたから色々な住宅を見られたので面白かったのですが、竣工検査は委託先の建築確認担当が性能の検査もするようになり、基礎、躯体、断熱の工程だけになり、竣工した状態は見なくなったので面白くなくなりました。
もっとも今のメーカー住宅はどれもおなじようなもので石膏ボード下地、ビニールクロス、床はフローリングばかり。
和室と言っても床が畳もどきかどうかだけ。
でもまあ耐震性能や断熱性能50年前とはかなり違って安定してきたと言えます。
昔、沢山出来たニュータウンや団地、今やどこも高齢者ばかりになっています。
タワーマンションもそうなって行くでしょう。
人口が減り、空き家は多くなりどうなっていくのでしょう。
端島を見ていると今すでに木造部分は自然に朽ち果てています。
限界集落も人が住まなくなったら思ったより早く倒壊して土に戻るでしょう。
鉄筋コンクリートは鉄筋とコンクリートと言う異なる材料でできていますが、熱膨張係数が同じで、これが違うと割れが発生します。
また鉄筋が酸化するのを長期間だと中性化してしまうのですけどアルカリ性のコンクリートが守り、引っ張り力やせんだん力を鉄筋が受け持ち、圧縮をコンクリートが受け持つと言う良くできた構造ですけど、端島は海砂を使ったり、ワイヤーなどで代用したところもあるみたいで、スラブ下や梁、柱の朽ち方を見るとコンクリートのかぶりが少ない部分はすでに錆びた鉄筋だけになってやっと建っている状態で、朽ちた木部分を撤去してもとても保存は無理。
鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚は場所ごとに決められているのですが、昔の建物の施工精度は今ほど良くなく、最初からかぶりがとれていなかったり、打設時に乱してしまったりするのも良くありました。
今はかぶり厚を確保するスペーサーなども出ていて品質管理も昔ほど悪くないので気を使っていると思います。
端島のストリートビューは建物の中にも細かく入っているので鉄筋が露出した躯体も見られます。
ただ構造的に鉄筋コンクリートの躯体の中に木造の長屋を組み込んでいるような構造なので木部は朽ちています。
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