今回のインターハイほどチームの大切さを実感したことはありません。
昨年より流行したコロナウィルスは人々の集団での活動を大きく制限し、人を孤立化させました。
バラバラな個人となっていくことで改めて感じたことは、人は1人では弱いということです。
人はひとりで生きていくことはできません。
人は太古より集団で生活を送ってきており、「人間」という言葉がそれを示しています。
ひとりは弱く、孤独です。
おそらく人は昔から集団生活をすることで、一人ひとりの弱さを補ってきたのでしょう。
集団(Group )は共通の価値観や目的を共有することでチーム(Team)となり、人の強さを引き出します。
競泳は基本的に個人スポーツですが、ひとりで練習しているよりもチームで練習していることで雰囲気が盛り上がり、より頑張ることができます。
個人種目よりリレーで大きな力を発揮する選手もいます。
私たちは昨年からバラバラになりそうな水泳部の活動をチームとして何とかまとめてきました。
解散したときはオンラインでつながり、大会が中止となれば独自の大会を開催し、練習が制限されれば東京都内のスイミングクラブと協力して練習不足をお互いに補ってまいりました。
コロナウィルスは人々の活動を大きく制限しましたが、そのことでチームで活動することの大切さをより実感することができました。
コロナウィルスの収束は先が見えず、これからもあらゆる場面で人々の活動は制限されるでしょう。
このようなときこそ、皆の知恵を使ってチーム力を高めるべきであると考えます。
人は他者との関係を大切にすることで、「人間」となります。
日本人は昔から「和」を大切にしてきました。
「和 」という言葉は、そのまま日本を示しています。
コロナウィルスに打ち克つのは「和」=「チーム力」です。
写真は昨年開催した大会の様子です。
竹村知洋