日大豊山水泳部にはかねてより、保護者の皆さま方にできるだけ負担をかけずにクラブ活動を行っていきたいという活動方針があります。
日々の練習や大会に際して、保護者に時間的にも経済的にもご負担をかけないで水泳部を運営していきたいと考えています。
そのため、昔から水泳部にはクラブの父母会というものはありません。
また、大会参加費や地方への大会の遠征費などはすべて学校の費用で賄われており、特別に部費の徴収なども行っておりません。
大会の際にも差し入れなどは基本的にお断りしており、選手の応援も保護者全体でしていただくということもクラブの活動方針としてはありません。
近年、各大会での学校やスイミングクラブの保護者の応援が過熱しており、保護者のご負担になっているという話をよく聞きます。
実際に最近のインターハイでは、保護者が応援する席を確保するために夜中から会場入り口に並ぶということが問題となっており、大会主催者が事前に整理券を配布しているという状況です。
また、自分の子供が選手として出場していないにもかかわらず大会期間中にずっと宿泊して応援したり、おそろいでTシャツを作成して費用を負担したりといったことが半強制的になっており大変であるということも耳にします。
学校によっては保護者間でも上下関係があり、前年度から受け継いだことを今年度も引き継いでいくということがあるのかもしれません。
出場する選手にとっても、過熱した保護者の応援はかえってプレッシャーになることも考えられます。
日大豊山水泳部では、あくまでも選手の活動が主であり、保護者はご子息を見守る存在であり続けてほしいと考えています。
特に今は両親ともに仕事に就かれているご家庭も多く、時間的にも厳しい状況が予測されます。
もちろんチームを応援してくださることはありがたいことですが、それが保護者のご負担となっているとしたら顧問・コーチとしても心苦しいところです。
似たような状況は水泳以外の他競技にもあるのではないでしょうか。
そのため私がいつも保護者にしている説明は、ご自分のお子さんだけ応援していただければよいです、ということです。
是非、保護者の方々にも気持ちよく大会の観戦をしていただければと考えています。
竹村知洋