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女性建築士・ふるとちかこの徒然なるままに

トイレにまつわる・・・

2011-02-23 00:37:36 | 家づくり

植村花菜さんの曲「トイレの神様」に感化されて、

トイレ掃除を意識する人が増えているみたい・・・そう、私もその一人です。

何年か前に「トイレ掃除」でツキを呼ぶなんて本も流行ったけれど、歌の効果の方は絶大です。

さて、本日の地元紙にトイレ環境コンサルタント・村上八千代さんのお話が載っていました。

小学校でトイレに行けない児童がいるという内容、その他学校でのトイレ事情に関する話題で、

若干共感できなくもないけど、一日我慢するのはまずいだろ・・・・と、悩ましく読みました。

そして、つい先日機会があって、小学校の先生と話したのが、

和式の便器を使えない・使い方を知らない児童が増えていると言う話。

言われてみると、和風便器を使った住宅はかれこれ10年以上設計していませんねぇ。

世の流れがそうなのだから、和風便器の使い方を知らない児童がいても当たり前なのかも。

ついでに言うと、小便器のある住宅を設計したのは、

どの住宅が最後とだろうか・・・と思い出せないくらい、出番が少ないのも事実だったり。

と言うことは、小便器の使い方を知らない男子もいたりするのかしら・・・,

いや、男子は本能的に使うのではないか・・・、などなどと想像が膨らむ。

更に、想像が進むと、蓋の開閉や自動で流してくれるトイレに慣れちゃった子は、ちょっとヤバイ!!(汗

ユニバーサルデザインはもちろん取り入れなくちゃいけないけれど、

『用を足す』ことは、少々の違いがあっても人間が柔軟に対応しなければならない場所。

家だろうが、街中だろうが、旅先だろうが、新幹線だろうが・・・。

もしかしたら近い将来、トイレ訓練養成所なんて物が現れたりして~。

そのくらいに、色んなスタイルのトイレが今なお健在、これからだって簡単にはなくならないはず。

改めて考えると、和風・和式の物が廃れてきていますが、その中にトイレも入るのですね。

そう思うと、無くしてはいけないような気がします。

掘り下げる必要はありませんが、「学校のトイレ」の話を読んでいて、思い出したこといくつか。

大学時代、工学部には女子トイレがとても少なくて共用でこちらも・あちらもドキドキしたこと、

随分前には現場でのトイレに難儀をしたこと、改めて思い出されます。

ある現場では、監督員専用トイレを用意して頂いて、恐縮したことも懐かしかったり。

(私専用なのだけど、普通の仮設トイレです・・・念のため)

なんだか、まとまりの無い話になってしまいましたが、小スペースなれど、話題は尽きない場所なのだから、

今後もあらゆる角度から使い勝手を検討する必要があるのは、間違いないようです。

@ふると

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エコ住宅に思う

2011-01-08 09:27:00 | 家づくり

タイトルに惹かれて、ネットで購入した本、『最高の建築家20人・エコ住宅傑作選』。

話題になっているのを聞いて、読んだ、『世界基準のいい家を建てる』。

知人から薦められて読んだのが、『「あたりまえの家」がなぜつくれないのか?』

そして、今読んでいるのが、『窓を開けなくなった日本人』

(購入したのは1冊目だけで、他3冊は図書館から借りて)

それぞれ、テーマはエコなのだけど、切り口は異なる。

自然の光と風を取り入れるのもエコ。

住宅性能を上げて、CO2削減に徹底するのもエコ。

自然素材を取り入れるのもエコ。

廃れいく、かつての日本人の暮らし方にもエコがあり・・・。

エコって、中々難しいんだ・・・そんな風に改めて思っていたら、

1冊目の本のあとがきに説得される一節がありました。

『愛着を持って長く住み続けることが、最高のエコ住宅」。

解決しなくちゃいけないことは山ほどありますが、いいですね、このフレーズ。

@ふると

住まい手がホンネですすめる 最高の建築家20人 エコ住宅傑作選 (エクスナレッジムック)世界基準の「いい家」を建てる「あたり前の家」がなぜつくれないのか?窓を開けなくなった日本人―住まい方の変化六〇年 (百の知恵双書)

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屋根のかたち

2010-12-02 14:07:57 | 家づくり

昨日・今日と篭り作業・・・屋根の形をアレコレと検討しております。

建物の外観は外壁の色・柄や張り方、窓の位置・形状、

そして、屋根のかたちで、ずいぶん表情が変わります。

近頃は屋根形状を見せないボックス型や緩い勾配の片流れ屋根の住宅をよく見かけますが、

私は屋根の形で建物の表情を楽しむ方が好きかな~。

きつめ勾配だと存在感があり、緩めの勾配だと落ち着いた雰囲気になり、

その色々の組み合わせで変化をつけたり。

懲りすぎると、大工さんに『やりすぎ!』と言われることもあったりするけど・・・(汗

そして、デザインも大事だけど、北国では落雪で隣地にご迷惑がかからないよう、

雪の処理にも配慮も必要です。

ここ数年、雪は少なくなっているように思いますが、侮れません。

そんなこんなで、アレコレと悩んで2案ほどまとまったので、

立面図と共にマイホームデザイナーで3Dパースを作成中・・・もう一息です。

@ふると

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完了検査

2010-11-05 13:45:15 | 家づくり

昨日、八戸市N邸、完了検査でした。

一点書類上の指摘事項がありましたが、合格。

残務は変更箇所など若干の図面修正、そして、竣工図提出。

取り付けになっていない家具などありまして、竣工写真はもう少し先になりそうです。

この現場、面積は100坪ほどありますが、色々なふか~い事情があって、

本来びっちり4ヶ月はかかるところを、なんと、3ヶ月ちょっとの工期で完成。

実施設計期間も私史上最短・・・、と言うより、

現場に追いかけられるように詳細図を描いていたのが実態・・・汗。

そんな訳で、多少の行き違いなどもありましたが、何とか切り抜けて来られました。

暑すぎる夏ではありましたが、お天気に恵まれたことも幸いし、

施工会社さんの指揮の元、万全の体制でここまで漕ぎ着けました。

皆さん、お疲れ様でした。

ありがとうございました~。

@ふると

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緊張する!

2010-10-24 22:33:11 | 家づくり

計画中の住宅、本日が二回目の打合せでした。

初回は、ご要望を伺った程度で、そのプラン提出が本日。

フランクにお話ができるオーナー様ですが、

そうとは言っても初めてプランを提出する時は緊張します。

ざっくりとしたご要望を聞いてイメージをしたことが、必ずしも一致しないこともあったり。

図面を見慣れていない方には丁寧に説明をしたつもりでも、うまく伝わらないこともあったり。

ドキドキしながらお待ちしていて、説明して・・・。

事前に描いておいた、ラフスケッチや、

いつも使っている3Dソフトで、簡易的に作ったパースなどで、

イメージをリアルに膨らませて頂けた様子でした。

今年初めて時間的に余裕のある物件なので、じっくり練ってみたいと思います。

@ふると

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仕上げ材を選ぶ楽しみ

2010-09-27 16:56:20 | 家づくり

来月完成のN邸。

先週末、奥様と一緒にビニールクロスやカーテンを選定しました。

仕上げ材を決める時、ある程度の候補を挙げておいても、結構時間を要す物ですが、

奥様が『コレは・・・』と思ったものの、大き目のカットサンプルを取り寄せて、

早くからと検討していらっしゃったので、雑談もしながら3時間弱で終了できました。

ここ数年、天井と壁のクロスを同じにするのが、主流になっているのも、

時間を短縮できた理由のひとつです。

プレーンに統一する一方で、個室にはそれぞれ個性のあるクロスを選ばれて。

カーテンでコーディネートのポイントを・・・中々、いい感じになりそうです。

最近、私が携わっている住宅では、

お客様が直接メーカーさんへ連絡して、カットサンプルを取り寄せて、

早々と試行錯誤してたり、シンプルにまとめる傾向なので、

こちらでプレゼンボードなどを作ることがなくなってきました。

(時には、そのカットサンプルで見本帳が作れそうな時もあって、びっくりします。)

一緒に選ぶ、選んであげる、と言うより、最終決断の後押しをする感じが多いです。

時代の流れで、今はシンプルが流行り。

でも、見本帳にはエログロでカッコイイものとか、エレガンスで素敵なものとか、

色々あるので、ちょっと冒険してみるのも楽しいと思います。

リアルではないけれど、バランスなど確認するのには、

即席で描く、この程度のラフパースでも役立ちます。

Rahu_4

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釘とか、ビスとか

2010-08-28 12:27:33 | 家づくり

住宅の建設に、耐力壁やネダノンなど、構造用合板が多く使われていますが、

その仕様に合った、釘やビスが徹底されていない様子。

今年、新規でお付き合いすることになった、大工さんや建設会社さん。

釘やビスの指示をすると、『いつもコレを使っています』とか、

『建材屋がコレで大丈夫って言ってました。』とか。

先日も、釘頭が小さい、色が違う・・・気のせいかもしれないけど、

再確認したら、やり直してもらうことになりました。

実は、今年そんな事が2回目。

こちらが指示をしているのに、建材屋さんを盾にされるのは、

私は信用が無いんだな~トホホ・・・と、がっかりしちゃいますが、

それでも、へこまず、うるさく言う私です。

それにしても、さして大きな問題にならないと高をくくっているのか、

もしかすると、私が試されているのか・・・。

監理がきちんとされている所、中間検査、瑕疵保険と第三者の目が入る所は、

そんな事は無いと思いますが、

『いつもコレを使っている』と言う話が、本当なら怖いですね。

作る人も、売る人も、しっかり確認してほしいな・・・。

構造用合板は、釘とか、ビスとか、要なんです。

因みに、日本合板工業組合連合会のHP http://www.jpma.jp/about/index.html

ふるとちかこ建築設計室 http://www.c-fulltone.e-arc.jp/

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土地の持つ可能性

2010-08-02 19:32:12 | 家づくり

先週の日曜日の午後。(昨日でなくて・・・)

知人が土地の相談があるとのことで、来社。

三年ほど前から、住み替えのご計画があって、アチコチの土地を検討してこられていました。

現在住んでいるお家は持ち家で、そこに建て替えも検討されていましたが、

高台で急な坂道があること、前面道路の巾が狭いこと、そして地盤が悪いことなど、

そんな事情から、土地を別に購入して住み替えを希望されています。

なによりも、切に願っていることが、平らな所。

コレまでにもご相談を受けてきたけれど、今回はかなり的が絞られた内容でした。

少々地耐力が気になる場所ではありましたが、時間をかけて考えた結論のよう。

現在のお住まいは地盤が弱いことで、大きな地震の度の被害を受けてきた経験があり、

また地耐力が弱いと分かっていながら土地を購入して住み替えすることに、

不安を感じているようでしたが、

補強方法も様々あることを説明したところ、不安は解消されたご様子でした。

土地を選ぶ際の条件はいろいろありますが、人によってもそのポイントが異なります。

むしろ、好条件が揃った土地とは中々めぐり合えない方が多いかも。

なので、何に重きを置くか・・・、それをはっきりさせることが大事でしょう。

そして、『負の要素』をどう解決するか、あるいは、プラスに変換するか、

時にそれはとても大変ですが、設計屋としては、そんな作業が結構楽しかったりします。

考え方や目の付け所で、意外な発見があるかもしれませんよ

でも一番大事なことは、建築主さんの土地への愛着とかこだわりだと言うことをお忘れなく~。

ふるとちかこ建築設計室http://www.c-fulltone.e-arc.jp/

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窓のかたち

2010-07-25 23:15:47 | 家づくり

たまには、建築士らしい話題。

近頃・・・(といって良いかどうか)、サッシの形が様々になってきましたね。

丸窓、スクエア窓、タテスリット、ヨコスリット、三角窓、アール窓、上げ下げ窓・・・。

現在進行形で、工事監理をしている(始まったはかりも)住宅3軒。

いずれも、タテスベリ窓(開き窓)やヨコスベリ窓(下がスライドするタイプ)がほとんど。

引き違い窓は一軒の住宅で2~3窓、あるかなって感じです。

デザインはもちろんですが、気密性が高いと言う点で、

タテスベリ・ヨコスベリが主流になってきているのが事実。

引き違い窓、ガラス面の掃除は楽ちんですが、レールの掃除は、間違いなく煩わしい。

古臭いと言われたこともありますが、引き違いの欄間サッシはちょっとした換気にも重宝で、

室内で洗濯物を干すスペースに適しているんだけど、

ただ、高気密高断熱仕様だと、そうしたスキマを作ることがNGとも言われたり。

流し台の正面につけた窓が開き(スベリ)窓だったりすると使い勝手が悪いだろうし。

外を人がよく通るところに開きもどうかな・・・?

・・・要は、私が引き違い窓が結構好きってことなのですが(汗

引き違い窓(戸)は日本独特の物。

一般住宅では畳をはじめ『和』が廃れていく傾向で、引き違い窓も然りなのかな。

大きなガラス面は熱損失も大きいけれど、やっぱり自然の光にかなうものは無し。

結局は一長一短あるわけです。

熱量計算・・・確かに間違いなく数字で弾く性能は大事ですが、

見た目も大事、使い勝手も大事。

また、防犯性も考慮しなくてはいけないし。

そうそう、基本的なことになりますが、スリット窓や小さいスクエア窓だけでは、

建築基準法で言うところの『採光』をクリアできないこともあります。

また、一戸建て住宅の場合200㎡を境に、

換気か排煙(いわゆる)の開放面積も確保しなくてはいけないことになっています。

適材適所ならぬ、適窓適所。

以上、窓の形がいろいろと悩ましい、この頃の私でした。

ふるとちかこ建築設計室http://www.c-fulltone.e-arc.jp/

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LEDの落とし穴

2010-06-09 08:55:19 | 家づくり

毎朝、余程のことが無い限り『ゲゲゲの女房』を欠かさず見ています。

その流れで、イノッチスマイルを見て、イノッチの『おはようございます。』を聞いて、

テレビのスイッチを切るのですが、(もちろん、見たいけどそれは無理なので)

昨日は冒頭の特集が『LEDの落とし穴』だったので、そのまま見ることに。

LEDは消費電力が少なく、長寿命な照明で、画期的なエコ商品。

近頃はテレビにも使われてきたり、かなり身近な物になってきた感じ。

いいところを聞く機会は多かったのですが、昨日はその問題点の特集。

LEDのちらつきで体調不良が発生した事例、

壁付けブラケット照明の電球と交換して、照度不足が発生した事例。

ちらつきは安定器がついていたり、チラツキ防止仕様のものもなら問題無し。

電球型のもは取り付ける位置で光の拡散が違うので、家中全部交換しないで、

試しに一個購入して、あちこちに付け替えて様子をみるとか。

問題点とその対策は、実際のところ中々聞けない生の声で、とても参考になりました。

家電屋さんのLEDコーナーで立ち止まってあれこれ物色して、

リーフレットを一応貰って、そのまま帰ってくる私。

メーカーによってスペックが違うし、そして、ちょっと高価だし。

結局迷って、まだ試していない・・・紺屋の白袴ですね

でも、一個買ってきて我が家でも試してみたいと思いました。

ふるとちかこ建築設計室http://www.c-fulltone.e-arc.jp/

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地盤調査

2010-05-15 11:41:09 | 家づくり

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連休前の話なので、もう半月も前のことですが、地盤調査に立ち会いました。

スウェーデン式サウンディング試験。

10年ちょっと前から一戸建て住宅でも地盤調査は一般的になっていますが

恥ずかしながら・・・手動の試験をはじめて経験しました。

今まで、機械で行なう場面しか立ち会ってこなかった私。

テキストの絵とか、写真でしか見たことが無かったので、

小雨降る中、じっくりと拝見してきました。

その昔、手動のサウンディング試験は誤差が大きいと習ったと記憶していますが、

実際に見ていて、コレはとにかく経験値による物だからと・・・実感してきたしだいです。

蛇足ですが、未だに戸建て住宅の場合地盤調査は不要とか、お金の無駄とか

そんな風に考えている方に出会うこともあります。

土の下がどうなっているのか・・・。調査すると、『やってよかった。』と、必ず思います。

安心を買うため地盤調査はしっかりやりましょう。

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