大安吉日の本日。
協力事務所として動いてきた、障害者ケアホームの引き渡しでした。
計画がスタートしたのは、一昨年のことになりますから、
とっても長い期間だったはずなのですが、
終わってしまうと、あっという間に出来上がった感があります。
使い勝手重視でシンプルな作りで、すっきりと清潔感のある仕上がりになったと思います。
今日の引き渡し・取扱い説明の途中、細かいところを見て歩いて、
戸当たりが不足している所、可動棚の動きが悪いところ、
室名札の取り付け位置など最終確認。
こういう場面でいつも思い出すのが、かつて勤めた設計事務所の所長の言葉。
「現場は生きている」
着工から完成まで、毎日少しずつ成長していく過程を目を離しちゃいけないと。
適切な工事が行われているか、監理を怠るな・・・なんて当たり前のことですが、
「生きている」と例えたところが、今も心に刻まれてるわけです。
長くこの仕事に携わっていると、建物は生き物だと思うことがしばしばあります。
手をかけて作った建物は長持ちするし、大事に使ってもらえてる。
工事中にイザコザがあると、
引き渡し後に不具合やトラブルが発生することが多い 。(・・・ような気がします。)
物にも心があるということでしょうか・・・。
どの建物も建築主にとってはオンリーワンのものだから、
設計監理者も施工者も、工事をすることに慣れてはいけません。
(経験値は大事ですけどね)
細かいところも、クライアントの気持ちになって、しっかり納める。
優しい気持ちで丁寧に造られた建物は、穏やかに過ごせる建物になると信じています。
@ふると