PERFECT DAYS
確か、一昨年話題になっていて、観たいなぁと思いつつ劇場には行けず。
年末年始のお休みに、プライムビデオでようやく。
役所広司さんが演じる、公衆トイレの清掃作業員の日常を描いた作品。
朝目覚めて、身支度を整えて、缶コーヒーを自販機で買って、仕事に向い、
移動中にはカセットテープに収められた、60~70年代の音楽が流れる。
神社の境内でサンドイッチの昼食、夕方仕事を終えて帰宅。銭湯へ行って、食堂で酎ハイ(?)を一杯。
ミニマリストとも言うべきアパートで、せんべい布団に入って、文庫本を読みながら就寝。
このルーティンが繰り返される中で、ちょこちょこ出来事が起きる。
セリフが少ない中で、役所さんの表情やしぐさが、色んなことを物語る。
上手くは言えないのだけれど、不思議な感覚。
共感するでもないし、懐かしさでもない。
たぶん、この作品が私に刺さったのは、【譲れない物】と【愛おしい物】
理解されなくっても、譲れない物があるって事なのかなと。
渋谷区にある、公衆トイレ『THE TOKYO TOILET 』が登場する。
調べると17か所あって、世界的に活躍するクリエイターが参画。
使ったことがあるのは、代々木八幡のところにあるトイレ、1ヶ所だけ。
この映画を見て、全部回ってみる方もいるだろうな。
途中、カセットテープから流れる音楽を検索したら、リストセットになっていたし。
寝しなに読んでた文庫本も中古市場で高値がついてた時もあるらしいし。
主人公がフィルムカメラを愛用していたり、神社の境内で木の芽を掘り起こして、持ち帰ったり。
これらも真似する人がいそう。
作り手が伝えたい事は、見る側の受け取り方で異なるかも。
でも、映画の影響があるってことは、それだけで成功なんじゃないかと思ったしだい。
@ふると