中山美穂さんが亡くなられた。
あまりにも衝撃的で残念。
なにより、ご本人がもっとも無念だろうと思います。
20代の頃、「世界中の誰よりきっと」何度歌ったことだろう。
映画「サヨナラいつか」は、激しい愛の表現が見事でした。
辻仁成氏の原作はたぶん2度読んだんだよね。
機会があったら、ご覧いただきたい映画があります。
中山美穂さんが演じる人気作家が、若年性アルツハイマーに侵されて、何かを残したいと大学の講師を勤める。
そんな中で出会うのが、韓国からの留学生。演じるのはキム・ジェウク。
距離が縮まるうちに、ふたりは恋に落ちる。
年の差も、格差も、今の時代、臆することなく、貫いてもいい気持ちだっただろうに。
病に侵された女流作家が、留学生の彼に託す思いが描かれた、ラストシーンに感極まります。
この映画のロケが行われた、阿部勤氏が設計された阿部氏のご自宅「中心のある家」
(阿部さんは昨年お亡くなりになりました)
八戸工大で「私の好きな建物」を紹介する時間があるのですが、ここ数年、お話してきました。
学生時代に雑誌で見て、とても魅かれるものがあったことを話し、
この建物の特徴などを話してきました。
そして、最後に映画のことも必ず話して、できれば見て欲しいと。
背景として登場する建物が、単なる場所ではなく、物語を左右する舞台になるのよね。
観てくれた学生がいたかどうかは分かりません。笑
この建物ありきの映画なのかと思うくらいの展開なのですが、中山美穂さんの存在感が素晴らしかった。
もう何度も観たけれど、今一度観てみようと思います。
@ふると