建築マニアネタになります。
先週放送された、【津田梅子~お札になった留学生~】
日本初の女子留学生の一人、津田梅子氏の物語。
ディーン・フジオカ演じる森有礼が、留学中の少女たちと
かくれんぼしている時、「見つけた!」と言うのだけど、
おディーン様ファンならずともキュンとしてしまった。
ですが、その場所に更にときめく、名建築マニア。
目白にある和敬塾本館のお庭だったのです。
ドラマや映画を観ていて、名建築を見つけるとときめいてしまうのです。
このドラマでは、留学先アメリカの洋館として、ピアノレッスンのお部屋、
更に、終盤では森有礼が襲われるシーンでも、
ドラマの各所にロケ地として登場しました。
また、鹿鳴館として登場したのは、
五反田・清泉女子大にある旧島津家本邸かと。
たまらないなぁ。
あぁ、名建築を巡る旅に、いつ出掛けられることやら…。
和敬塾本館は見学の際にSNS投稿NGとお達しでしたので、
旧島津家本邸の写真のみと致します。
津田梅子氏、功績は耳にしたことはあっても、
ドラマを観て、女性の地位向上のため、奔走されたことを改めて知りました。
もう少し詳しく知りたいなぁと思い、本を物色中。
この時代の女性たちが礎になり、現在がある。
当たり前のことが当たり前でなかったんですもんね。
津田梅子さん、広岡浅子さん、羽仁もとこさん、
今の日本を見たらなんというのだろう?
@ふると
立て続けに建物ネタになりますが、品川にある原美術館が解体される模様。
品川の旧原美術館、解体工事へ|美術手帖 (bijutsutecho.com)
昨年末で閉館するニュースにも残念な気持ちになったけれど、
解体って聞くと、惜しまれる気持ちが一層強くなる。
解体して、どこぞに移築保存される計画かも…、期待しよう。
閉館はまだ先だしと思いつつも、2019年3月に訪ねておいてよかった。
@ふると
ドラマを観ていると、名建築と呼ばれる建物が、
ロケ地として登場することがあって、単純に嬉しくなる。
最近のドラマでは、
【リコカツ】泰山館
主人公夫婦の新居として一瞬外観が映りました。
都心にあるのに、自然環境が整えられた賃貸マンション。
設計は泉幸輔氏。
【半径5メートル】角川武蔵野ミュージアム
芳根恭子ちゃんが、出張ホストとのデート場面で登場。
本好きにはたまらない空間構成。
設計は、今をときめく、隈研吾氏。
少し前になるけれど、高橋一生君が主演。
【岸辺露伴は動かない】加地邸
露伴の住まいとして出てきました。
こちらの設計は、遠藤新氏。
1928年(昭和3年)の竣工なので、築93年!
以前のブログ 加地邸 - Full-Tone (goo.ne.jp)
そして、今、目が離せないことになっている、
【今ここにある危機とぼくの好感度について】
他にも、教授会が開かれている部屋、セットではないと思う。
何処だろう、知りたい!
以前のブログ 自由学園 明日館 - Full-Tone (goo.ne.jp)
もちろん、ドラマをちゃんと楽しんでいます。笑
あ~、旅に出たい。
建物探訪に出掛けたい。
@ふると
中銀カプセルタワービルが売却されて、解体される模様。
賛否両論ある中で、こうした発想で設計され、施工され、
長い間に多くの人に愛されて、時に写真や映像のロケ地になったりもして、
建築の可能性を語るに尽きない建物なのではないかと思う。
大学1~2年の頃に外観を見て、「なんじゃこりゃ!」
東京ってスゴイと、思ったことを今でも思い出すことができる。
それから、だいぶ経った2018年1月に見学する機会に恵まれた。
かなり傷んでいたし、生活に不自由な状況にも関わらず、
愛着を持って住み続けている人たちの気持ちも理解できなくはない。
1~2泊くらいなら体験してみたいと思いつつも、
けれど、個人的には、絶対住まいには選ばないだろうカプセル。
そんな私でも、解体のニュースは残念で、本当に惜しまれます。
せめて、どこかでカプセルをいくつか保管されたらいいのにとか、
今時の技術で、設計者の思いを継承したカプセルタワーを作れないものかとか、
無責任にいろいろ思いめぐらしています。
解体する様子も見たいな。
以前の記事
中銀カプセルタワービル 見学 - Full-Tone (goo.ne.jp)
ウィキペディア
黒川紀章が設計した世界で初めて実用化されたカプセル型の集合住宅。
1972年の竣工。
@ふると
柱脚のタイルの貼りにも拘り。昔はこういうことが当たり前だったらしい。
ほぼ竣工時のオリジナルらしい。当時は未来空間だったに違いない。
所有者?賃借人?が、拾い集めた端材でこさえた棚。
スマホを頼りに、小道を辿る。
途中に案内がなく、またしても不安になる。
帰り道には気が付くのですが、
大きな通りからなら、そんなことはなかったようです。笑
そんなこんなの不安な道をちょっとご紹介。笑
そうこうしていたら、ようやく加地邸が見えてくる。
開催されていたのは、「加地邸と動く彫刻・伊藤隆道展」
7月15日までの週末限定で、公開されていて、
偶々27日の出張とスケジュールがビンゴ。
こちらの建物は普段は公開されていないのです。
実は昨年、見学ツアーを見つけて、申し込んでいたのだけど、
直前に中止になると言う憂き目にあっていたので、
ようやくの感慨が大きい事、一入。
さて、伊藤氏の作品は、どこかで見たことがあるような、
でも、この建物とのバランスってどうなのとか、色々思う。
申し訳ないのだけど、建物を見入ってしまいました。
加地邸は、建築家・遠藤新氏が設計した別荘で、
昭和3年に建てられたそうです。
回遊性のある平面計画、地形を生かしたアプローチ。
周辺の環境に溶け込んでいる、外観は、
大谷石や銅板と言う素材だけでなく、
おそらくはボリュームを感じさせない工夫がされているだろうと思う。
外からは想像できない部屋数があって、広い。
内部の照明器具にも、造作にも、いちいち…。
近く修繕工事に入るそう。
完成後もまた!
@ふると
目的の加地邸の前に訪ねた、山口蓬春記念館。
昔見た映画に出てきたような風情あるの小道を辿る。
本当にこの道でいいのかしらと、不安に襲われる。
狭い坂道で、不自由なことも多いような気がするけれど、
それがステイタスなのかもしれないと思う。
そんなことを思いながら歩いていると、エントランス登場。
印象的ではあるけれど、この小道や記念館の雰囲気とのバランスって、どう?
以前から気になってはいたけれど、加地邸とセットと思っていたので、
ついでの感覚でしたが、作品にかなり心を奪われてしまう。
モダンな色使いやリアリティや繊細さ。
特に、シロクマの「望郷」はユニークさもあり。
アトリエだったお部屋は、入った瞬間に「こうでなくちゃ」と思う。
建物内部の写真はNGだったので、外観。
お天気がよかったから、尚のことだったのでしょうが、
大きなガラス窓から、青もみじがそよそよとする様子を見入ること、しばし。
因みに、この建物は、数寄屋建築の巨匠。吉田五十八氏の設計。
かつて訪ねた、吉屋信子邸でも感じたけれど、くつろげる空間。
「こうでなくっちゃ」が、二度三度。
現存する建物を行脚したくなりました。
藤田嗣治、土門拳、好きな方たちが繋がっていることも嬉し。
建物と庭とのバランスが絶妙で、ここへ来るまでに感じた、
「不自由な事」が払拭されてしまう。
ここはパワースポットなんだな~と、思っていたら、ヤモリと遭遇。
いいことありそうな予感!
@ふると
軒先のディテール
窓・手摺のディテール
修学の記録、3つ目は、鎌倉歴史文化交流館。
昨年オープンした施設。
ノーマンフォスターと言う、とても有名なイギリスの建築家の設計。
元々は住宅として造られた建物を リノベーションしたのだそう。
どんな暮らしが営まれていたのか、想像できない空間なのであります。
鎌倉は大好きなんだけど、実はそれほど歴史に興味があるわけではなく、
展示物はさらっと流す程度。
でも、建物を見に来る人は皆そんな感じ・・・と、スタッフの方。
場所は、銭洗弁天の方角、・・・行く途中と言っていいのかな。
有名な茶房雲母の前には、炎天下にもかかわらず、長蛇の列。
そんなところで時間の浪費はまったく理解できない。
私は、以前、お食事をした事がある、
鎌倉三大洋館のひとつ、古我邸でひと休み。
恐ろしく暑い日でしたが、日影の野外カフェで、
涼やかな風を感じて、花を愛で、カエルの声を聞いて。
あれ、それだけなら、是川と変わらん・・・汗。
ほんのちょっとでしたが、贅沢な時間を過ごすことができました。
@ふると
先週、盛岡で見学させていただきました建物の記録。
2つ目は肴町にある、老舗呉服店の亀半。
こちらでは、建物だけでなく、御商売柄の福助やひな人形。
年代物のお着物、色んなものを拝見させて頂きました。
そうした中でも惹かれたのは、もちろん建物、中でも蔵。
鉄扉の折戸、戸前の階段に人研ぎ、斬新な感じ。
蔵にしては梁の間隔が広く、「あれ?、あれ?」と思っていたら、
なんと、鉄筋コンクリート造だそう。
おそらく土蔵と違って、断熱性や調湿が無く、結露したのでしょう。
湿気対策だと言うコルクが、壁に張られていました。
土蔵造りしか見たことが無かったので、正直、違和感を覚えたのであります。
創建は昭和初期と言う事で、
もしかすると、関東大震災を受けての構造だったのかも・・・、と。
確かに、相当しっかりと造られているようで、震災の爪痕は見当たらず。
内部は1階しか拝見せず、気づかなかったのだけど、
外へ出てみると、なんと、三階建て!
調査したくなる衝動・・・、疼くわ~!
@ふると
先週のことですが、ちょいとエスケープして、盛岡へ。
以前から訪ねてみたいと思っていた建物の見学、そして撮影会。
普段は入れないところも拝見させて頂けて、
そして撮影不可の建物を特別に・・・と言う情報で。
ふたつの建物を見せて頂いたのだけど、
タイトルの建物から記録。
第二代県令(知事)の私邸だそうで、明治18~19年に建設された建物。
来客のおもてなしをするために利用されていたのだそう。
鎌倉文学館、岩崎邸よりも創建が早いと言うことは、
私が今まで見学してきた洋館の中で、一番古いかも・・・。
とてもきれいに保存、そして、活用されていました。
秋には蔦が紅葉して、更に寒くなると、枯れて外観があらわになるらしい。
あと2回は足を運ばねばなりませぬ。
ボリュームからすると、小規模な建物なれど、見どころ満載。
床の張り方、階段ホールの納まり、岩手山が見えるらしい小屋裏ドーマー。
玄関上だけ、何故か花灯(火頭)窓。
地下室のワインセラー。
進駐軍に接収されていた名残もあり。
今回は盛岡のカメラ愛好家の方たちのサークル(?)に
飛び入り参加させて頂き、そして仲間にしてもらっちゃっいました。
ステキなお知り合いがたくさんできちゃいました。
@ふると
今回の出張が決まった際に、
都内で何かイベントの開催が無いかと検索していたら、見つけてしまった。
自由学園 最高の「お食事」をいただく!
応募多数の場合は抽選とのことでしたけど、ダメもとで申し込んだら当選。
そんな訳で、10年ぶりくらいで、明日館へ。
上京の際、たまに見学したいと思っても、結構、見学不可日。
ウエディングやイベントの貸出、写真撮影などがあるみたいで、
この日も韓流と思しき、アイドルグループがロケーション撮影していました。
さて。
今回はじっくり見ることができて、写真もいっぱい撮れたし、
ガイドツアーの説明も聞けたし。
何より、普段提供されてない、お食事を頂けたし。
あまりにも嬉し過ぎて、
スタッフの方に「八戸から来たのです!」と話しかけてしまいました。
創設者の羽仁もと子さんは、八戸市のご出身。
明治の時代に馬ソリに乗って東京へ向かわれた、筋金入りの女性。
足元にも及びませんが、かくありなん・・・、ですね。
@ふると
東京出張の折に、見学できた建物。
偶々、特別公開の情報を目にして。
なんと、私のスケジュールにビンゴ。
たぶん、誰もが知っている、京都タワーや武道館の設計をされた方。
旧逓信省にお勤めされて、公共建築を多く設計されてこられたそう。
そうした建物とは全く異なる造りですが、
重ねてこられた経験の集大成とも言えるのでしょう、この自邸。
意匠はもちろん、構造的にも、細かい納まりにも、
たくさんの拘りが詰まっていて、感激しました。
説明をしてくださった、先生の熱い思いにも感動。
できることなら、是非また見学する機会があるといいなと。
そんな風に思う建物でした。
@ふると
むつ市に竣工した、「よしの保育園」の内覧会へ行って参りました。
設計は手塚建築研究所。
寒冷地でこのスタイルを貫くのは、覚悟がいると思うのだけど、
そんな質問を投げかけても、まったくブレの無い手塚氏。
そう、手塚貴晴氏と遭遇。
記念にツーショット、お願いしちゃいました。
お気付きでしょうか?
Tシャツだけでなく、腕時計も傘もトレードマーク(?)の青。
ここで駆け回って遊んだことは、きっと一生の思い出になるはず。
地域に愛される建物になると思います。
@ふると
以前、住宅リフォームをさせて頂いた、N様。
私のようなマニアックではないけれど、建物がお好きです。
先日のように私が建物探訪の旅に出かけた後は、
撮ってきた写真を見せて・見せて、と。
自己満足の建物マニアな私ですが、
やはり見て聞いて欲しかったりする訳で、
それはもう嬉しいに決まってます。
昨日、ちょっとお届けするものがあって、お邪魔すると、
「貸してあげたい本があるの。」と。
それが、この雑誌。
こうした心遣いもうれしいに決まってます。
戻って早速、ページをめくっていて、反省。
半分とはいかないけど、訪ねたことのある建物が結構登場してて、
いずれのカフェも素敵。
けれど、どの建物のカフェコーナーにも
立ち寄ったことがないという、ふとどきもの。
「珈琲時間」なんて、雑誌が世にあることも知りませんでしたし、
カフェを軸にして、建築を愉しむ目線にも気が付かなかったし。
N様に感謝。
たぶん。
私の写真を見て、欠けている余裕に気が付かれたのでしょう・・・汗
これからは、単なる建物マニアなだけでなく、
余裕を持って、色んな視点で建物探訪の旅に出掛けよう。
その前に、また出掛けられるように、頑張ってお仕事しなくては。
@ふると
目黒区美術館で開催されていた、「村野藤吾の建築」
村野作品の模型が約80点!
村野氏の建築に対する、深い情熱を感じてまいりました。
新高輪プリンスホテル、日生劇場、八ヶ岳美術館、宝ヶ池プリンスホテル、
これらをはじめに、他にもあまりにも有名な建築物、
初期の頃の作品、現存しないもの、実現しなかったものなどなど、
模型の他、図面や写真が展示されておりまして、
とても濃い内容でありました。
こちらも二時間ほど時間を確保して行ったのですが、
最後は駆け足になってしまいました。
余談ではありますが、晩年の氏の写真が飾られていたのだけど、
「こんなにイケメンだったっけ・・・?」な感じで、ちょっとホレボレ・・・(^_-)。
さてさて。
この建築三昧の休暇で感じたこと。
当たり前のことだけど、構造はしっかりと、
そして、細部にまでしっかりと拘って、
愛情を注いで造られた建物は、
年月を経ても大事に使われていると言う事。
有意義な夏休みでありました。
@ふると
(写真撮影は、一部作品に限られております。)