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女性建築士・ふるとちかこの徒然なるままに

相談

2023-03-02 03:12:37 | 日記・エッセイ・コラム

建築士会仲間からの電話。

27年前に施工した物件を中古物件として購入された方が、

火災保険を掛けるにあたって、「(準)耐火建築物」としての署名をお願いされていると言う。

電話が来た時点で、自分が設計や施工に関っていて、間違いないなら、署名するなぁ~と言ったのだけど、

曰く、ほとんど記憶に無いし、資料も残っていないそう。

そして、「30年近く経過していると、経年劣化もしているだろうし、改修も行われているかも」

…なるほど

後々責任が問われる可能性があることに、安易に署名するのは躊躇する。

…確かに

けれど、どう対応したらよいか分からない。

…それならば

まずは市役所・建築指導課で、台帳の閲覧をしてみよう。

先方は、図面等ももらっている様子なので、それも確認させてもらおう。

と、提案したついでで、以上のことを一緒に確認してみました。

結論から言うと、耐火仕様にはなっていませんでした。

故意ではなくても、誤った証明をして万一のことがあったら、保険金は支払われないかもしれないしね。

最近、中古物件が格安だとか、お家賃が安いとか、そんな話を聞くことが増えてきました。

構造的な事ももちろんですが、断熱性能や設備の老朽化、今回のように火災保険も。

いろんな視点で、俯瞰的に検討しないと、後々高い物になってしまうかもしれないと、改めて思ったしだい。

私も安請け合いしないように注意です。

それにしても、準防火地域だから耐火性能があるはず…と、購入した方が思うかな。

何方か無知な第三者に吹き込まれたのではないかと。考えすぎか!

@ふると

コメント (2)
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