建築士会仲間からの電話。
27年前に施工した物件を中古物件として購入された方が、
火災保険を掛けるにあたって、「(準)耐火建築物」としての署名をお願いされていると言う。
電話が来た時点で、自分が設計や施工に関っていて、間違いないなら、署名するなぁ~と言ったのだけど、
曰く、ほとんど記憶に無いし、資料も残っていないそう。
そして、「30年近く経過していると、経年劣化もしているだろうし、改修も行われているかも」
…なるほど
後々責任が問われる可能性があることに、安易に署名するのは躊躇する。
…確かに
けれど、どう対応したらよいか分からない。
…それならば
まずは市役所・建築指導課で、台帳の閲覧をしてみよう。
先方は、図面等ももらっている様子なので、それも確認させてもらおう。
と、提案したついでで、以上のことを一緒に確認してみました。
結論から言うと、耐火仕様にはなっていませんでした。
故意ではなくても、誤った証明をして万一のことがあったら、保険金は支払われないかもしれないしね。
最近、中古物件が格安だとか、お家賃が安いとか、そんな話を聞くことが増えてきました。
構造的な事ももちろんですが、断熱性能や設備の老朽化、今回のように火災保険も。
いろんな視点で、俯瞰的に検討しないと、後々高い物になってしまうかもしれないと、改めて思ったしだい。
私も安請け合いしないように注意です。
それにしても、準防火地域だから耐火性能があるはず…と、購入した方が思うかな。
何方か無知な第三者に吹き込まれたのではないかと。考えすぎか!
@ふると