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女性建築士・ふるとちかこの徒然なるままに

最近読んだ本

2024-11-06 10:34:15 | 最近読んだ本


鹿鳴館の花は散らず 著:植松三十里

図書館へ返却に行った際、新刊コーナーに置かれてて、手に取った一冊。
その内容がどんなものかよりも、「鹿鳴館」に惹かれる。
東京日帰りをした日のお供でした。

主人公は、鍋島榮子 (なべしまながこ)。
佐賀藩最後の藩主・鍋島直大と再婚し、外交の場・鹿鳴館で「鹿鳴館の花」と呼ばれた女性。
叶わなかったが、不平等条約の改正にも一役買い、のちには、日本赤十字の設立に貢献した方。
この本を読むまで、そのお名前さえ知らなかった。
こんないい方したら失礼なのは承知の上だけれど、お嬢様で奥様で、
自ら大変な役割を買って出なくてもいいではないかと、思いながら読む進んだ。
この人に限らず、近代日本への変革を支えた女性は本当にパワフルで、思いやりが深く、それでいて控えめで。
かくありなん、ですね。
文中登場するのが、【ノブレスオブリージュ】高い社会的地位には義務が伴う。
ご主人と共に、この言葉を全うした人生だったのだろうと思います。
もっと言うと、ご夫妻揃って、ご自分たちが亡き後の時代までも、
先読みして、いい意味で企てる、そんな視野にあっただろうと。
綿密に調べられた史実に基づいて展開しているのだろうけれど、
物語として、穏やかな感動が随所に盛り込まれていました。

著者の作品は以前にも読んだことがあるのだけど、
今回、続けて読みたいと思い、返しに行ったついでに書棚へ。
偶々手に取った一冊が、なんと鍋島直大氏の物語。
引きが強いね。

@ふると

忘備録 鹿鳴館
1883年(明治16年)に建設された西洋館。
外国との社交場として使われた。
現在の帝国ホテルの隣のあたりにあったそう。
設計はイギリス人建築家のジョサイア・コンドル。
明治政府によって招かれた、お雇い外国人の一人で、現在の東大で西洋建築を教えた。
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秋田国際大学

2024-11-05 09:22:17 | おとなの修学旅行
一昨年、建築士会全国大会で見学者の応募があまりにも多く、
東北の会員はバッサリ切られた、秋田国際教養大学図書館の見学。
昨年夏、竿灯を見に行った帰り道に立ち寄ってきたけれど、
一般利用者を装っての見学。もちろん写真は撮れない。
今回、建築士会女性委員会東北ブロックの企画で、
見学会が開催されるということで、混ぜて頂きました。
今回は叶うかと思ったものの、お勉強をされている学生さんがいらっしゃるので、図書館内の撮影はNG。
ですが、きちんと申し込みをされた見学会なので、学内を丁寧に案内して頂きました。
他のところは撮影してよいとのこと。
秋田杉がふんだんに使われた学内は、感性が豊かになりそうな空間。
構内も自然がそのまま、だけど、なんだか洗練されていて。
自分はもう無理ですが、これからの方たちに勧めたい学びの環境。

図書館の設計は、東工大名誉教授でもある仙田満氏。
一昨年のあきた大会で、講演を聞いたけれど、
エネルギッシュな技術者で人間的にも魅力溢れる方という印象。
あの時、確か81才だったかと。

因みに、国際大学なので、基本英語なんだそうです。笑
学生寮のキッチンでは、留学生が料理をしていて、近くを歩いただけで、目まで刺激するスパイスを使っていましたよ。

@ふると

階段教室 ここは集成材ですが、図書館は無垢材を使っているそう。


図書館外観











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銅御殿

2024-11-04 11:44:35 | おとなの修学旅行
重要文化財、旧磯野家住宅・銅御殿を見学してきました。
一泊二日の関東お出掛けから戻り、別日にパスを使って、日帰りで、このためだけに東京まで。
と言うのも、パスを使える期間が公開にあたるなんて、またとない機会。
木造の建物ですが、外壁と屋根は銅板葺きで、銅(あかがね)御殿と呼ばれているそう。

SNSでの公開は門以外はNG。
しかし、この門だけでもたぶん見ごたえがあるはず。
集合場所の表門に着いて、「どうやって納めているのか?」と思う。
ため息ものの内部の写真をお見せできないのが残念ですが、贅を尽くした材と設え
山林王の磯野敬氏と、王が惚れ込んだ職人が出会って、とんでもないものが出来上がっておりました。
恐らく、お金を出しても、これだけの国産材は、今の時代には集められないだろうし、
同じ技術で施工することも、中々に難しいだろうと思われる代物。
随所にこだわりが感じられる、一見の価値のある建物なわけですが、
ひと言で表現するなら、お金持ちは凄い!
スタッフのご説明を聞くと、漢詩とか庭作りとか、やはり色んなことに造詣が深い。

因みに、現在は大谷美術館が所有。(ホテルニューオータニの系列)
6月に訪ねた、古河邸と同じ所有者です。
資力のある企業が、歴史的建造物の保存活用を行っていることを知ることが、増えてきているように思う。

@ふると





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旅先での美味しい物1

2024-11-02 09:41:04 | おとなの修学旅行
行く先々で頂いたあれこれ。
大宮駅のゴディバカフェ。
新幹線の中で話をすればよかったのに、KADOKAWA以外はノープランだったので、旅程の相談。
名前は憶えていないけど、ティーに炭酸だったような。美味しかった。

角川武蔵野ミュージアムで頂いたランチ。
量は決して多くはないけど、さいの目野菜を大きめのお皿に盛りつけると途端に上品になることを知ったサラダ。
パスタはボロネーゼ。奥のグラスに入った物をかけて味変させるおしゃれな一品



一村展の後、東京文化会館2階でランチ。
私はオムハヤシ、友人はグラタン。


食べ物ではないけれど、行くと必ず撮ってしまう、文化会館の赤い階段




今回も、旅の仕上げは一保堂。
いつものほうじ茶でよかったんだけど。
友人がお抹茶を選んでお菓子も頼んだので、合わせて贅沢しました。



帰りの新幹線で食べたお弁当。大丸地下で購入した、色々入った欲張り弁当。
新幹線、車両の出入口の席を陣取ったら、
案内表示のLEDの色をもらっちゃって、色塩梅がNG。ちょいと加工。
美味しくなさそうに見えるけど、美味しかったのです。
@ふると


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堀口捨己展

2024-11-01 08:45:00 | おとなの修学旅行

国立近現代建築資料館で開催されていた、堀口捨己展。
東京へ行くタイミングで、何かしら開催されていると立ち寄るところ。
ツアーガイドの日に行けたので、見るだけでは知れなかった話も聞くことができました。
堀口捨己、イコール、茶室を探求した第一人者と思っていたけれど、さにあらず。
モダンな建物の設計もなさっていました。
パネルにある通り、庭造り、和歌、多方面に造詣のあることも、今回の企画展で知ることができました。
ネットとかCADとか、デジタルの無い時代に、よくまあ色んなことにアンテナを張って、手を動かして、スゴイ人。
勝手な想像だけれど、柔軟なお人柄だったんじゃないかな。

余談ですが、ここの施設は、無料で図録を頂けるのが嬉しい。
同じ分離派の山田守氏と、ライトの高弟・遠藤新氏の企画展をリクエストしてきました。
@ふると
コメント (2)
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