お菓子教室Cakes&Tea(ケーキ&ティー) わかこのお菓子な生活


福島県会津若松市にある洋菓子、パン、和菓子の教室です。

言い伝え

2007-12-02 | うんちく・小ネタ

Photo 会津に古くから伝わる言い伝えって何か聞いたことあるでしょうか

数ヶ月前、FM会津を聞いていたら会津の言い伝えを出版した方がいるらしく、本の中身をいくつか紹介をしていました。

そのひとつが、『磐梯山のはちまき』でした。

これは、嫁ぎ先でも聞いていたのですが、磐梯山にはちまき(雲が帯状になる)がかかるとその日は晴れると言われているようです。

…といっても、綺麗に帯がかかるのは年に数回。しかもほん30分程度です。

実はこの光景を猪苗代に来てから何度か見る事ができました。

家のキッチンの窓から磐梯山をばっちり見る事ができるのです。朝はほとんどキッチンにいるので、磐梯山のはちまきも見逃すこともないくらい毎日磐梯山を眺めています。

写真は11月30日に私が撮影したものですが、この日も一日中晴れでした。さすが言い伝え。

帯がかかって雨がな少し降った日もありましたが晴れる確率はかなり高いようです。


2007-11-19 | うんちく・小ネタ

 私は、本を読むことはあまり好きではありません。小学校2年の頃,『読みのカード』というものを担任の先生が始め、毎日どの本を何ページから何ページまで読んだか記入していました。先生が生徒に本を好きになってもらいたくて始めたものでしたが、私には逆効果でした。それまで好きだった本を読む事が苦痛になり、泣きながら無理に毎日読んでいたので本嫌いになってしまったのです。次の年から本を読まない子になって、漫画本でさえも読めなくなっていたのです。

 大人になった今でも、長い文章があまり好きではないのですが、本は大好き。

 読むと言うより見るのが好きと言ったほうがいいかもしれません。…というのも、私の買ってくる本は、雑貨の本、料理の本、お菓子の本、紅茶の本、花の本etc…眺めているだけで楽しい本ばかりです。興味を持ったらとことん同じ分野の本を買い続けます。

 本は、私のお菓子の先生でもあるのです。

専門学校も行ったし、お菓子屋さんにも5年間勤めたし、今、お菓子教室を始めるには本だけでは無理な事ですが、私の求めている家庭的で、身近な材料を使ってというものは、専門学校でもお菓子屋さんでも教えてくれません。習ったことのないお菓子もたくさんあります。そんな時、高校生の頃から集めてきたたくさんのお菓子の本を何冊も眺めて、自分なりに工夫して自分のオリジナルレシピが完成するのです。

ひとつのお菓子のレシピを考えるのに5冊前後の本の配合を見比べて、自分なりの配合を作り何度か試作してひとつのレシピを完成させているのです。たくさんのレシピを見たり、作ってみたりしていると、この材料は高価だからとか会津で手に入りにくいからこうしようとか、こうした方がもっと美味しいんじゃないか、こうするともっと家庭でも作りやすくなるとかいろいろ浮かんでくるのです。

何冊も本を眺めていると本場のレシピに近いものがどれかとか、日本人がアレンジを加えたものかとか、作り方のヒントとか…何冊も見ないとわからないことがたくさん見つかってくるのがとてもおもしろく、どんどん本が増えてしまうのです。

嫌いな読み物も興味があることに関しては集中する事ができ、お菓子の歴史や文化、エピソードなどの書かれている本もたくさん持っています。

 最近は、自分のレシピも数百にも増えたので、過去のレシピを組み合わせたり参考にして新しいレシピを作る事も多くなりましたが、今もお菓子の本を眺めるのが大好きです。

Sany0011_4  でも、お菓子の本を買う事はだいぶ減ってきて、今年は紅茶やテーブルセッテングの本をたくさん購入してしまいました。職業病でしょうが、同じような本を何冊も見る事により、本当の意味での紅茶の世界が見えてくるので、一度ハマリ出すと他の本も欲しくなってしますのです。紅茶の本も10年以上前から少しずつは購入してきたのですが、気がつくとけっこうな量になっていましたが、これでもまだ見たい本はたくさんあるのです。(^^;)

眺めているだけでとても楽しい時間が過ごせます。

これだけ本があると、さぞかしすごい知識だろうと思われそうですが…。じっくり読む余裕もないので、活字嫌いの私は短時間で集中することができず、拾い読み状態ですが、写真もたくさんあるので興味があるところをとことん見比べます。

 教室のインテリアや手作り雑貨も本を参考にしています。

 全て買ってくるわけではなく、図書館も大好き。お菓子の本、紅茶の本、雑貨の本…たくさんあります。パソコンで検索すると図書館の書庫から見たかった本を見つける事もけっこうあります。図書館というと昔は、堅苦しい気がしていましたが、大好きなカントリー雑誌などもあるのでかなり楽しく、何度通っても8冊選ぶのにどれを次回に回すか悩んでしまいます。

 古本屋もたくさんできたので、古本屋から興味のある本を格安で購入してくる事もよくあります。

 本が嫌いだった私…いまだに小説等の読み物は読みませんが、興味があることからいつの間にか本が大好きになってきたみたいです。

 


包あん機

2007-11-15 | うんちく・小ネタ

 今日、いつも材料を買っている業者さんからの招待を受けて、和菓子の講習会に行ってきました。

 この講習会、和菓子屋さんの新商品開発のための講習会なのですが、全て包あん機(まんじゅう包み機)を使ったもので、手で包むのはかなり高度なとろ~りとした蜜なんかでもあんの中に包み、さらに生地で包んで出てきてくれるんです。柔らかいクリームなんかも直接生地で包んで出てきてくれる。もちろんお菓子屋さん向けの大量生産用なので、手には届かない価格なのですが見てるだけでも楽しい機械でした。

 今回の講習のなかで、柔らかいチョコレートのサンドのソフトクッキーがとても美味しくお気に入りでしたが、こちらはあるメーカーの開発した包んで焼いても溶けでないチョコレートを前日に仕込んでおいたソフトクッキー生地包んでいしました。チーズまんじゅうもやったのですが、これまた包んでも流れないチーズ(通常家庭で手に入る材料で作ると皮から全て流れ出てしまします)を使いました。

 ちなみにソフトクッキーも包あん機でまんじゅうの形にチョコレートを包んでからオーブンで焼いていました。それだけで焼きあがるとしっとり柔らかなのソフトクッキーの中にしっとりチョコレートがサンドされた、かなり薄型のクッキーに焼きあがるのです。

黒糖まんじゅうは2種類ありました。1種類はあんの中心に黒蜜が入ったもの。もうひとつは大栗が入ったもの。どちらも機械で上手に機械で包んでくれます。でも、生地は手で作るのと同じようにミキサーを使って作り、一晩休ませたものを使いました。(生地作りは全て説明だけでした)一つは、私もよく作る配合に近いもの。もうひとつはあるメーカーのしっとりもちもちになるペースト!?入りです。食べ比べたら、一目瞭然!!ペーストの入らないものは、私の作るまんじゅうと変わらないのに対して、ペースト入りはふわっ、もちっ、しっとり…。全く違う食感になっていました。これこそがお菓子屋さんにはかなわない点なのです。もちろんそれらの添加物を使わない商品やお店も多くあります。

でも、普段食べなれている饅頭が柔らかいのに手作りの食感が違うと、いくらしっとりの配合で作っても比べられてしまう事もあります。

もちろん饅頭だけではなくたくさんこういう商品が出回っているのが当たり前になっています。だからこそ、大量生産ができ、人気商品もできる。美味しいという消費者が増え、売り上げも伸びるので今の時代、特に大きな店には必要不可欠なんだと思います。

講習の中で成功したお菓子屋さんの和菓子をたくさん紹介していただいたのですが、聞いているとこの包あん機とおいしい配合と材料さえあれば、どんな素人でも和菓子屋さんができそうな気がしてきます。使い方によっては、クッキーも和風ロールもなんでもできちゃうのです。

 といっても、その機械、数百万で買えるのかどうかもわからのですが…。いろいろ作れるオプションも高価だろうし…。とにかくお菓子屋さんはお金がかかるのです。

 私の求める、家庭向きなものは講習の中にはなかったのですが、けっこう楽しい時間でした。