☆史上最強の法則-海外支局☆

☆The Unrivaled Principle in History☆

有馬記念の法則【結果】

2013-12-22 19:00:00 | 長距離血統の法則
【結果】
◎デスペラード…7着(7番人気)
ノリのG1レース連続2着は、18年で途切れてしまった。

■血統傾向更新■

オルフェーヴルが、ゴルシのお株を奪う3角まくりで、8馬身差の圧勝で有終の美を飾った。



2着は4番人気のウインバリアシオン。これでダービー、神戸新聞杯、菊花賞に続く4度目のオルフェの2着。生まれた時代が悪かったとしか言いようがない。

3着は2番人気のゴールドシップ。おばあちゃんの代から続くオルフェ家との因縁の対決は、孫の代でもその雪辱を果たせないままに終わった。リベンジは曾孫の代に受け継がれる。

ところで、オルフェ世代の現5歳馬。オルフェの抜けた強さばかりが目立っていて、余り注目されていないが、実はこの5歳世代というのは最強世代である。古馬G1の殆どを、このオルフェ世代の馬が制しているのだ。

<オルフェ世代のG1成績>
フェブラリーS…12年1着グレープブランデー
高松宮記念…13年1着ロードカナロア
春天…12年3着ウインバリアシオン/13年2着トーセンラー
ヴィクトリアM…12年1着ホエールキャプチャ
安田記念…11年1着リアルインパクト(3歳時)/12年2着グランプリボス/13年1着ロードカナロア
宝塚記念…12年1着オルフェーヴル、3着ショウナンマイティ
スプリンターズS…12年、13年ロードカナロア
秋天…11年2着ダークシャドウ、3着ペルーサ
マイルCS…12年1着サダムパテック、2着グランプリボス/13年1着トーセンラー、3着ダノンシャーク
エリ女…11年2着アヴェンチュラ/12年3着ピクシープリンセス
JC…12年2着オルフェーヴル
JCD…12年3着ホッコータルマエ/13年1着ベルシャザール
有馬記念…11年1着オルフェーヴル/12年2着オーシャンブルー/13年1着オルフェーヴル、2着ウインバリアシオン

オルフェ世代で、スプリント、マイル、ダートのG1を完全制圧。
残すは、古馬王道の春天、秋天、JC、そして牝馬G1のエリ女だけ。
通常6歳になると、上積みは見込めず、下の世代の突き上げを喰らい世代交代だ行なわれるのだが、来年に限ってはそうはいかなさそう。
来年の明け5歳馬の古馬G1馬となると、ゴルシ、ジェンティル、フェノーメノ、ジャスタウェイしかおらず、また、その下の明け4歳で有力なのはキズナとエピファネイアくらい。
オルフェは引退するが、6歳となるオルフェ世代は来年のG1戦線で活躍することであろう。来年の古馬G1は、6歳馬中心。これが2014年のキーワード。

=おしまい=

グッドラックHの法則【結果】

2013-12-22 19:00:00 | 長距離血統の法則
【結果】
◎マイネルリヒト…15着(4番人気)
○アイスフォーリス…5着(2番人気)

■血統傾向更新■


■コース傾向更新■

15-9-11番人気で決まり、三連単は120万馬券の大荒れ決着。
ステイゴールドは何処へ行った?今年は、有馬に直結しなかったグッドラックHだった。

=おしまい=

有馬記念の法則5

2013-12-22 00:00:00 | 長距離血統の法則
■お宝血統■

父SS系が中心の有馬記念だが、実は、そこには字面だけでは見えてこない大穴血統がひっそりと息を潜めている。
その名をリボー系という。このリボー系を内包する馬が数々の波乱を演出してきた。

01年…馬連48650円
1着マンハッタンカフェ(3番人気)…母父ローソサエティ
2着アメリカンボス(13番人気)…父キングマンボの母母父プルーヴアウト

02年…馬連14830円
2着タップダンスシチー(13番人気)…父プレザントタップ

07年…単勝5230円/馬連22190円
1着マツリダゴッホ(9番人気)…母父母父グロースターク

08年…馬連29490円
2着アドマイヤモナーク(14番人気)…父母父アレッジド

10年…三連単60770円
3着トゥザグローリー(14番人気)…祖父キングマンボの母母父プルーヴアウト

11年…三連単78260円
2着エイシンフラッシュ(7番人気)…祖父キングマンボ母母父プルーヴアウト
3着トゥザグローリー(9番人気)…同上

12年…三連単24250円
3着ルーラーシップ(2番人気)…祖父キングマンボ母母父プルーヴアウト

昨年のルーラーシップ以外は、軒並み人気薄なのがわかる。

<今年の該当馬>
03デスペラード…母母父母父グロースターク
08ラブリーデイ…祖父キングマンボの母母父プルーヴアウト
11ラブイズブーシェ…父マンハッタンカフェの母父ローソサエティ/母父ダンスインザダークの母父ダンスインザダークの母母父キートゥザミント
13トゥザグローリー…祖父キングマンボの母母父プルーヴアウト

この中では、リボーの血を2本持つラブリーデイが魅力的なのだが…

◎3デスペラード…ネオユニヴァース×トニービン
母母父BTの母父がリボー系グロースターク。
父ネオユニヴァースからは、10年1着のヴィクトワールピサが、母父トニービンは、05年1着ハーツクライ、03年2着、05年3着リンカーン、12年3着ルーラーシップが馬券になっており、有馬記念と相性の好い血統で固められている。
前走ステイヤーズS組は、データ的には買えないが、決め手はその母系。
母マイネノエル、祖母マイネキャロル。「ノエル」はフランス語のクリスマス、「キャロル」はクリスマス聖歌。まさに暮れの有馬記念にふさわしい。今年のサンタはデスペラード。

みなさん、よい有馬記念を!!

グッドラックHの法則

2013-12-21 21:33:52 | 長距離血統の法則
グッドラックハンデを制する者は、有馬記念を制す―
有馬記念と同じコースで行なわれる8RのグッドラックハンデS。
騎手ならずとも、馬券を買う方もまた、本番前の予行演習。

■血統傾向■

以前は父SS系とは無縁のレースだったが、ここ4年では【3-2-4】。複数回馬券になっているのは、2年連続で連対中のステイゴールドだが、これはリピーターのマイネルメダリストによるもの。

■コース傾向■

今年もまたステイゴールドが【3-2-1】と大活躍。あとは、【2-1-0】のハーツクライと【0-0-3】のジャングルポケット。

■人気■

過去10年で1番人気は【1-2-1-6】で馬券率40%ではアテにできない。
それなら【4-1-0】の2番人気、【2-0-3】の5番人気、【1-3-1】の6番人気の方がお買い得。

■年齢■

【7-4-4】の3歳馬が大活躍。

■斤量■

54kg【4-1-5】、55kg【1-7-2】と、普段から背負いなれた斤量が中心。
トップハンデは【1-1-0-10】で、馬券になったのは2頭しかいない。

◎12マイネルリヒト…ステイゴールド×タイキシャトル
目下、データ的には分の悪い3番人気というのが気になるが、ステイゴールド、鞍上ムーア、斤量55kgと買いの材料が目白押し。

○13アシウフォーリス…ステイゴールド×クロフネ
こちらもステイ産駒なら押さえないわけにはいかない。

有馬記念の法則4

2013-12-20 00:00:00 | 長距離血統の法則
■人気■*白抜きの年は、1番人気が4着以下になった年。

88年以降の過去25年で、1番人気は【10-7-1-7】で勝率40%、連対率60%、複勝率72%なら、まずは及第点か。
そして、これを過去10年で括ると【6-3-0-1】となり、勝率は変わらないが、連対率は90%にハネ上がり、馬券圏外に消えたのは07年メイショウサムション(8着)1頭のみという、まさに鉄板級の信頼度に変身する。
今年の1番人気は、間違いなくオルフェーヴル。買うなら頭のスタンスか。

一方、見逃せないのが、ここ6年連続で馬券になっている9番人気以下の馬。
また、さらに穴を狙いたいのなら、過去25年で【2-4-7-126】の10番人気以下の馬。勝率1.4%、連対率4.3%は軸では買えないが、複勝率9.4%ならば、三連単あるいは三連複に紛れ込ませておくと効果的。
なお、12番人気と16番人気は、過去25年で一度も馬券になったことがない。

■ブービーを狙え!■
10番人気以下の馬のなかで、特にオススメなのが「ブービー人気と最低人気の馬」
過去25年では、【2-3-2-43】で連対率10%、複勝率14%と、10番人気より確率は高くなり、おまけに、その破壊力はグンを抜く。

<ブービー人気か最低人気で馬券になった馬>
*人気/出走頭数
91年1着ダイユウサク…14/15
92年1着メジロパーマー…15/16
96年3着マイネルブリッジ…14/14
01年2着アメリカンボス…13/13
02年2着タップダンスシチー…13/14
08年2着アドマイヤモナーク…14/14
10年3着トゥザグローリー…14/15

この法則に気付いたのが07年。その年から2頭からの馬連総流しを毎年買っているのだが、なんと翌年の08年にアドマイヤモナークが引っ掛かった。そういえば、この年は「モナ岡」が話題になった年だった。
当時はベトナムに居たので、電話で偶然番長に頼んで買ってもらった。おかげで、チャリ銭が2万9千円に化け、翌年はそれを元手にチマチマと競馬を楽しめたのが懐かしい。
それ以来、当たったことはないが、御守代わりに買っておくことをオススメする。
そうすればきっと、オケラにならずに帰れるし、おまけに一杯やってもお釣りが来るのだから。
でも、流石にいくら安いとはいえ、門前仲町のキャバクラは無理だろうけどね。
あ!フリーで、女の子のドリンクつけて1時間、いや2時間はいけると思いますよ。調子こいて飲まなければね。

有馬記念の法則3

2013-12-19 00:00:00 | 長距離血統の法則
■因縁の対決■
これは、今年の宝塚記念の時に書いたが、もう一度書いておく。
当時は、密かにオルフェとゴルシの対決を期待したいのだが、残念ながらオルフェの出走回避により幻となってしまった因縁の対決が、今年の有馬記念で実現する。

何が因縁なのかというと、グランプリホース同志の対決でもなく、ステイゴールド×メジロマックイーンという同じ血統構成同志だからでもない。それはそれで面白いのだが、この2頭に間には深い因縁があるのだ。

時は遡ること13年前の1990年9月16日の函館競馬場。
この日の第8レースで1着になったのはエレクトロアートという馬で、その4着にはパストラリズムという馬が入った。
勘のいい方ならお気づきだろうが、実は前者はオルフェーヴル、後者はゴールドシップの母方の祖母なのである。
★90年9月16日函館第8R道新スポーツ杯~結果★
1990年9月16日 函館8R 道新スポーツ杯(900万下・芝1200m)
1着 エレクトロアート(7番人気)
4着 パストラリズム (10番人気)

そして、同日の第6レースでは、後にオルフェとゴルシの母父となるメジロマックイーンが1着になっていたのだ。
★90年9月16日函館第6R木古内特別~結果★
1990年9月16日 函館6R 木古内特別(500万下・ダ1700m)
1着メジロマックイーン(1番人気)

そして時は過ぎ、2002年7月7日の七夕の阪神競馬場。
この日の第9レースでは、後にオルフェの母になるオリエンタルアートとゴルシの母になるポイントフラッグが揃って出走していた。
★02年7月7日阪神第9R加古川特別~結果★
2002年7月7日 阪神9R 加古川特別(1000万下・ダ1800m)
11着オリエンタルアート(12番人気)
15着ポイントフラッグ(6番人気)

エレクトロアートもパストラリズムも、まさか同じ日に同じ競馬場で走っていた条件馬・メジロマックイーンに、将来自分の娘が種付けされるとは夢にも思っていなかったことだろう。
おばあちゃんの時代から因縁のあるオルフェーヴルとゴールドシップ。おばあちゃんもお袋も、「オルフェーヴル家」の方が先着している。
果たして、孫の世代で「ゴルシ一家」の孫が、積年の悔しさを晴らすことができるかどうか?これが今年の有馬記念の最大の見所だ。

■偉業達成なるか?■
先週の朝日杯FSでは、武豊のG1コンプリートが期待されたが、いくら内枠有利の中山芝1600mで1枠1番を引いたからといって、牝馬のベルカントでは荷が重すぎた。残念ながら、前人未到の記録達成は来年までのお預けとなった。
そして、この有馬記念では偉業達成に挑む、もう一人のジョッキー・ノリがいる。
どんな偉業かというと、目下、ノリは18年連続G1レース2着を継続中なのである。武の記録は来年でも達成できるが、ノリの場合は、一度途切れたら最後、そこで終わってしまうのだ。

<華麗なるノリのG1レース18年連続2着の軌跡>
12年コディーノ(朝日杯FS)
11年フィフスペトル(マイルCS)
10年ブエナビスタ(宝塚記念)
09年レッドスパーダ(NHKマイルC)、ブエナビスタ(有馬記念)
08年カワカミプリンセス(エリザベス女王杯)
07年フィールドルージュ(JCD)
06年リンカーン(春天)、ファイングレイン(NHKマイルC)、ドリームパスポート(菊花賞)、スウィフトカレント(秋天)
05年ハーツクライ(宝塚記念)、アドマイヤジャパン(菊花賞)、ゼンノロブロイ(秋天)、シーキングザダイヤ(JCD)
04年ハーツクライ(日本ダービー)、ホオキパウェーブ(菊花賞)
03年ビワシンセイキ(フェブラリーS)、エイシンツルギザン(NHKマイルC)、ゼンノロブロイ(日本ダービー)、ツルマルボーイ(宝塚記念・秋天)、リンカーン(菊花賞)
02年アグネスソニック(NHKマイルC)
01年ブラックホーク(高松宮記念)、ローズバド(オークス・秋華賞・エリザベス女王杯)、ウイングアロー(JCD)
00年フサイチエアデール(エリザベス女王杯)
99年クロックワーク(秋華賞)
98年エアデジャヴー(オークス)、エアグルーヴ(JC)
97年サクラローレル(春天)
96年ツクバシンフォニー(NHKマイルC)、ビコーペガサス(高松宮杯)
95年ブライトサンディー(エリザベス女王杯)、ビコーペガサス(スプリンターズS)

昨年も記録が途切れるかとヒヤヒヤしていたが、ラス前の朝日杯FSで1番人気のコディーノで、しっかりと2着を確保し、記録継続と相成った。
今年は、泣いても笑っても、これが最後のG1・有馬記念。是非とも、記録を19年まで更新し、来年はキリのいい20年連続G1・2着を達成してほしいものである。

☆デスペラード…ネオユニヴァース×トニービン
母父トニービンは、03年2着、05年2着のリンカーン、05年1着のハーツクライ、そして昨年3着のルーラースップが該当し、決して有馬記念とは相性が悪いというわけではないが、如何せん前走ステイヤーズSというのが頂けない。同レースに出走していた馬は、過去10年で【0-0-0-12】と一度も馬券になったことがないのだが、そこは2着獲りの名手ノリの腕に期待。
しかし、こうやって並べてみると02年なんかは、G1を2着5回とは、さぞかし悔しかったことだろう。
ガンバレ!ノリ!2着をね。

有馬記念の法則2

2013-12-18 00:00:00 | 長距離血統の法則
■サイン■
毎年、有馬記念になるとアホくさいと思いつつ、気になって仕方がないのがサイン馬券。
バカにしていながら、あとで説明(こじつけ)を聞くと、なるほどと妙に納得してしまうのが、自分自身で情けない。
が、現実に結構馬券になっているのも確か。
ロンドンオリンピックで金メダルラッシュに沸き、それを受けて「今年の漢字」は「金」だった昨年は、そのまんまの「ゴールド」シップが優勝した。ただ、サインに頼らなくても1番人気のゴルシは普通に買えるわけで、全くありがたくない。やっぱり、サインで買うなら、まともな予想では買えない超惑星馬を軸にしてこその感がある。

思い出すのは、91年と01年。
なかでも、悔し過ぎて忘れられないのが91年。
当日は、偶然番長となけなしの虎の子1万円を握り締め、越冬資金を作りにいざ府中の場外へ。狙いは、その年の宝塚記念で一点で仕留めたメジロライアンとメジロマックイーンの「メジロ丼」で、もう一丁。
宝塚記念では1枠1番メジロマックイーンと8枠15番メジロライアンだったのが、有馬では1枠ライン、8枠マックの逆パターン。
これに変な自信を持ち、宝塚以来のぶっつけとなるライアンの仕上がりなど気にもせずに、せっせとマークシートを塗り、残金の5000円と一緒に窓口へ突っ込んだ。

馬券を受け取り、高見の見物でもするかとダーフビジョン前に移動しつつ馬券に目をやると、そこには「馬連1-8」と書いてあった。
「何だこりゃ?馬連?まあ、こういう買い間違えはよく当たるというし、そのままにしとくか。」と、お金に余裕があれば思えるのだが、ピーピーのこちらとしては、そうはいかない。
新聞で馬番8番を確認すると、「ダイユウサク」の6文字が。結果、当たるか外れるかは時の運だが、聞いたこともない馬にお金を突っ込むのは納得がいかないので、踵を返し窓口へ。
「なけなしの5000円なんです。これが当たらないと年が越せないんです。家賃を払わなければいけないんです。馬連なんて知らなかったんです。どうか枠連に変更して下さい。」と、学生の身分ということだけは口にしないよう気を付けながら、窓口のおばちゃんに何度も何度も泣きついた。
すると、おばちゃんは、マニュアルどおりの回答で「ダメです。ムリです。ルールですから。」の一点張り。それでも、必死で食い下がると、おばちゃんもようやく哀れに思ったのか、上司の男性を呼んでくれて「今回だけですよ。これからは窓口を離れる前に確認してくださいね。」と優しく注意されながら、「枠連1-8」に変更してもらった次第。

そして―
「これはビックリ!ダイユウサク!」が、先頭でゴールした瞬間、ターフビジョンの前で膝から崩れ落ちた。
圧倒的1番人気のメジロマックイーンをブッコ抜き、日米を代表する名優・松田優作とスティーヴマックイーン「俳優馬券」が炸裂。当時は馬単は発売されておらず、人気のマックが2着だったこともあり、馬連は7、600円だったが、14番人気のダイユウサクの単勝は1万3千790円也。
あの時、馬連のままにしておけば35万円が転がり込み、色々と楽になれたのに…と、今でも有馬記念の度に思い出してしまう。そんな91年の有馬記念だ。

ところで、この「俳優馬券」だが、実は世相を反映しているわけではない。お二人がお亡くなりになられたのは、松田優作が89年で、S・マックイーンは80年。その年、お二人にまつわる出来事があったわけでもなく、完全なる後付けだ。

もともとサイン馬券は、後付けのこじつけばかりなのだが、01年だけは違った。こちらは見事に世相を反映していた。
出馬表を見たときに、例の事件に気付いたというか思いを巡らせた方は、私だけではないはずである。でも、3000人の方が犠牲になったあの事件をネタにするのは余りにも不謹慎過ぎると思い、自重した方もまた多かったはず。

しかし―
1着マンハッタンカフェ(3番人気)、2着アメリカンボス(13番人気)の「911馬券」で決まり、馬連4万8千650円の大波乱の決着となった。

今年もいろいろとあった一年だが、果たしてサインは何なのだろうか?
真っ先に思いつくのは、やっぱり「東京五輪招致決定」か。「今年の漢字」でも昨年に引き続きオリンピック繋がりの「輪」が選ばれた。
となると、連想させるのは金メダルでゴールドシップの連覇、あるいはフランス語で「金細工師」を意味するオルフェーヴルの有終Vなのか?
でも、それじゃあサイン馬券として面白くないので、一捻り。

今年のサインは、12月8日に老衰のため天に召されたダイユウサク。合掌。
しかし、登録馬のなかに俳優の名前がついた馬は見当たらない。少々強引にいくなら、名前の由来が映画名のデスペラードか。ただ、どんな映画かは知らないし見たこともないので、これはパス。

ダイユウサクといえば、やっぱり91年の有馬記念。
その時の2着はメジロマックイーン。ならば、母父マックのオルフェーヴルとゴールドシップと、この読みでも人気の2頭になってしまう。が、実はもう一頭、母父マックの馬が出走する。

☆ラブイズブーシェ…マンハッタンカフェ×メジロマックイーン
父マンハッタンカフェは、上記にように01年の優勝馬で、父も母父も有馬記念には縁がある。さらにはマンハッタンカフェは、有馬記念の「隠れ御用達血統」のリボー系を持っているのもいい感じ。

また、今年はキズナとエピファネイアが回避したことにより、クラシックを制した馬が一頭も出走しない有馬記念となるのだが、このようなケースは、91年以来、実に12年ぶりのことである。

実績だけ見るとダイユウサクもラブも、とてもじゃないが手を出せないが、実は、2頭とも初勝利が新馬戦でも未勝利戦でもなく、500万下だったという共通点もある。
そして、とどめを刺すのは、ラブの鞍上はダイユウサクにしてやられたマックの主戦だった武豊。
これだけ因縁めいた材料が揃ったならば、買わずにはいられない。

■サイン2■
サイン馬券というのは、気にしだすと、アレもコレもとなってしまいキリがなくなるのだが、どうしても気になって仕方ない馬がもう一頭いる。

当時、ダイユウサクが所属していたのは栗東の内藤厩舎。担当厩務員は現在は調教師の平田修。
自分の担当している馬が、横綱マックを倒す大金星を挙げたとなれば、それはさぞかし嬉しかったことだろうし、愛着が増すというもの。
平田師のダイユウサクに対する思いは、引退しても変わることなく、毎年、はるばる北海道までダイユウサクに会いに行っていたそうだ。ちなみに、平田師のメアドはダイユウサクの名前と有馬記念の走破タイムで構成されているというのを、どこかののサイトで読んだ。
そんなダイユウサクを愛して止まない平田師が、とっておきの秘密兵器を送り込む。

☆カレンミロティック…ハーツクライ×APインディー
父ハーツクライは、日本で唯一、あの絶対的王者ディープインパクトを負かしたことのある05年の優勝馬。その産駒には、直線の長いコースを得意とするイメージがあるが、今年の中山芝2500mでは【1-1-0】。父譲りの大物食いの血が騒ぐ。

■サイン3■
何もサインというのは、世相を反映してなくてもよいという一面も持っている。
一番判りやすいのは、JRAのCMやポスターだ。
今年の有馬記念のCMのキャッチコピーは、テイエムオペラオーをフューチャーした「さあ、夢を見よう」である。
ここに何らかのヒントが隠されているはずだ。というか、そのままズバリ、サインは「夢」である。

先週の土曜日に行なわれた中山第4Rの障害未勝利戦で、一足早く「夢」馬券が炸裂した。
☆12月14日(土)~中山第4R【結果】☆
1着5枠06番ドリームチャージ(2番人気)
2着6枠07番ドリームセーリング(1番人気)
3着8枠12番ドリームパワー(3番人気)
なんと!馬名にドリームがつく馬3頭で1着~3着を独占。人気サイドだったので三連単でも30倍と配当は安かったが、ここに有馬記念のヒントが隠されているに違いない。
本番では、5枠、6枠、8枠には注意しておいた方が、いいですよ。

有馬記念の法則

2013-12-17 00:00:00 | 長距離血統の法則
■血統傾向■

かつては、ナリタブライアン、マヤノトップガン、シルクジャスティス、グラスワンダー、シンボリクリスエスと5頭の優勝馬を輩出し、有馬記念御用達血統だったロベルト系。が、03年1着のシンクリを最後にロベルト系を持った馬は一度も馬券になっていない。
替わりに台頭してきたのが、SS系。96年の初出走以来2着、3着には来るもののなかなか勝ちあぐね、その初勝利は01年のマンハッタンカフェまで待たなければならない。その後、02年、03年はシンクリに連覇を許したものの、04年以降は目下9連勝中で、もはやSS系に非ずんば有馬記念を勝つ資格はない。
そんなSS系に対して、唯一、一矢を報いているのはここ3年で【0-1-3】のキングマンボ系くらい。

■リピーターズ■
ご存じのように有馬記念はリピーターが活躍するケースが多い。
88年以降の過去25年で、リピーターは14頭もおり、そのうち連覇を達成したのは、グラスワンダー(98年、99年)、シンボリクリスエス(01年、02年)の2頭のみ。また、連覇はならなかったものの、2勝したのはオグリキャップ(88年、90年)だけ。
今年は、連覇を目指すゴールドシップ、有馬2勝目を決め手有終の美を飾りたいオルフェーヴルが出走する。

■グランプリ血統■
過去10年で【9-6-7】のSS系。複数回馬券になっているのは、ステイゴールド、アグネスタキオン、スペシャルウィークの3頭だが、アグネスタキオンはダイワスカーレット(07年2着、08年1着)、スペシャルウィークはブエナビスタ(09年、10年2着)のリピーターによるもので、ドリームジャーニー(09年1着)、オルフェーヴル(11年1着)、ゴールドシップ(12年1着)の3頭で3勝をあげているステイゴールドが、相性の好さでは一枚上。
そして、この3頭にはステイ×メジロマックイーンという同じ血統構成だけでなく、宝塚記念を勝利しているという共通点がある。

ドリームジャーニー…09年宝塚記念、有馬記念
オルフェーヴル…11年宝塚記念、12年有馬記念
ゴールドシップ…12年有馬記念、13年宝塚記念

また、母父はマックではないもののナカヤマフェスタ(母父タイトスポット)が10年の宝塚記念を制しており、このステイ産駒4頭で春秋グランプリを合計7勝もしている、いわば「グランプリ血統」といっても過言ではない。もともとステイ産駒は、中山芝2500m、阪神芝2200mといった非根幹距離を得意としているのだ。

■コース傾向■
非根幹距離を得意とするステイ産駒。昨年の中山芝2500mは、まさに草刈場と化していた。
<2012年中山芝2500mコース傾向>

昨年は4回中山~有馬記念にかけて怒涛の5連勝を決め、昨年の当該コース10鞍で【5-2-2】と大暴れ。
果たして、今年はどうなのか?
<2013年中山芝2500mコース傾向>

今年はここまで8鞍行なわれたが、ステイ産駒は【3-2-1】と昨年同様の活躍を見せており、今年もステイ産駒を無視するわけにはいかないようだ。
ステイ以外で注意しておきたいのは、ハーツクライ【1-2-0】、ディープインパクト【0-2-0】、ジャングルポケット【0-0-3】の3系統。そして、ステイほどではないが、昨年と同じように今年もちょくちょく馬券になっているキングマンボ系【1-1-1】、BT系【1-1-1】の2系統。

ステイヤーズSの法則【結果】

2013-12-04 23:11:55 | 長距離血統の法則
■血統傾向更新■

1着デスペラード、3着トリックじいさん。昨年の1着、3着が入れ替わっての決着。
それにしてもトリックじいさんは凄い。齢11歳になっても、この距離ならドンと来い。しかも上がり3F2位とは驚いた。

<トリックじいさんのステイヤーズSの歴史>
【1-1-2-3】
2006年2着
2007年4着
2008年8着
2009年4着
2010年不出走
2011年3着
2012年1着
2013年3着

09年春天馬・マイネルキッツ(10歳)は引退するようだが、オーストラリアからの種牡馬の引き合いを断ったトリックじいさんは、来季も現役続行とのこと。
こうなりゃ何とか来年の春天を制して、JRA芝3000m超レースのコンプリートを達成してほしいものだ。

=おしまい=

アル共の法則【結果】

2013-11-11 00:00:00 | 長距離血統の法則
■血統傾向更新■

ダート血統のスターリングローズ産駒のアスカクリチャンが1着。血統的に根拠を求めるならば、過去10年で3勝をあげていた母父のノーザンテースト系のダイナレターか。
2着はハーツ産駒のアドマイヤラクティ。この時期のハーツ産駒は本当によく走る。
3着は過去11年で初のリピーターとなった昨年1着のルルーシュ。これで、ロブロイ産駒は3年連続馬券対象になった。

=おしまい=