☆史上最強の法則-海外支局☆

☆The Unrivaled Principle in History☆

アル共の法則2

2013-11-03 00:00:00 | 長距離血統の法則
■人気■

荒れるイメージのあるハンデ戦だが、このアル共は過去10年で10番人気の馬が【1-2-1-69】と、4頭が馬券になってはいるものの、思っているほどそんなに荒れはしない。
上位人気は、1番人気【2-2-1-5】、2番人気【3-3-1-3】、3番人気【3-1-1-5】と、1~3番人気のいずれかが、過去10年で8頭が1着になっている。
特にここ3年は、10年1番→2番、11年3番→1番、12年2番→3番と、上位人気同志での決着となっている。

■斤量■

これも、ハンデ戦といえば軽量馬が活躍するイメージがあるが、実はまったくそうではない。
過去10年で52kg以下は【0-1-4-28】で馬券率15.6%に対し、57.5kg以上が【3-3-1-18】で馬券率は28.0%と、52kg以下のほぼ倍。
また、トップハンデに限定すれば【2-2-1-9】となり、馬券率は35.7%と一気に跳ね上がる。ただ、さすがに59kgを背負わされた馬は【0-0-0-2】と、2頭しかいないもののいずれも馬券になっていない。

■性齢■

過去10年で、4歳馬が【5-4-5-25】と圧倒的に優勢。
しかも、03年~06年は1頭しか馬券になっていなかったのが、07年以降は【5-4-4】と急激に盛り返してきていて、08年以降は毎年2頭以上が馬券に絡んでいる。

■前走■

03年~06年で4連勝を決めた京都大賞典組だったが、近年では一昨年2着のオウケンブルースリしか馬券になっていない。
着度数でいうならば、やっぱり前走重賞組【6-5-4-81】なのだが、馬券率は15.6%ぽっち。それなら【1-1-3-5】で馬券率50%の1000万組の上がり馬が圧倒的に優勢。
また、【2-3-2-22】で馬券率24.1%の1600万組の中では、【0-2-1】のオクトーバーS(東京芝2400m)組が狙い目か。

ちなみに、前走重賞で10着以下だった馬は【1-0-0-24】で、馬券になったのは08年1着のミヤビランベリ(前走札幌記念14着)1頭のみである。

■馬番■
過去10年で15番から外の馬番は【0-0-0-23】のデスナンバー。



アル共の法則

2013-11-02 23:22:25 | 長距離血統の法則
☆第51回アルゼンチン共和国杯☆


■血統傾向■*過去10年

1.トニービンの血が騒ぐ!
「府中のトニービン」の格言どおりに、このアル共ではトニービンが父方で【1-0-1】、母父で2着1回。その仔ジャングルポケットが父方で【1-2-1】と大活躍。
そして、トニービンとジャンポケとは枝を異にするが、昨年1着のルルーシュの母父はハイエストオナーで、トニービンと同じグレイソブリン系。このグレイソブリン系は、08年以降毎年馬券になっているので、必ず馬券に組み込むべし。
また、字面では出てこないが、04年2着テンジンムサシの父タヤスツヨシ、08年3着アルナスラインの父アドマイヤベガの母父はともにトニービンだ。字面ではなく、母父にトニービンを持つ種牡馬も注意しておいた方がよい。ハーツクライとかね。

2.ロベルト系も血が騒ぐ!
グレイソブリン系よりも連続して馬券になっているのが、目下7年連続馬券対象馬を出しているロベルト系。
内訳は、母父リアルシャダイ【1-0-1】、グラスワンダー【1-1-1】、BT系【0-1-1】、そしてグラスワンダーの父シルバーホークも母父で2着が1回あり。

3.SS系は不振も…
SS系は【2-2-4】と大不振だが、一昨年、昨年とV2を決めているゼンノロブロイはマークが必要。

4.ノーザンダンサー系の2ライン
ノーザンテースト系:母父で3勝、父で3着1回
サドラーズウェルズ系:父で2勝、母父で2着1回

5.サッカーボーイも忘れずに
忘れてはいけないのが、サッカーボーイ。父で2着、3着各1回で、昨年3着のマイネルマークの母父がサッカーボーイだった。
また、10年2着のジャミールの父ステイゴールドにも、サッカーボーイの父ディクタスの血が流れており(ステイはサッカーボーイの甥にあたる)、必然的にステイゴールドにも注意を払わなければいけない。

■隠れリピーターを探せ!■
普通、2500mという非根幹距離のレースでは、その距離を得意とする「専用機」がリピーターとして活躍するのだが、このアル共では意外にも過去10年ではリピーターは見当たらない。
しかし、昨年の1着ルルーシュと2着ムスカテールは、アル共と同じコースで行なわれる翌年の目黒記念では1着、2着が入れ替わったように、目黒記念とアル共を股にかけてのリピーターが狙い目となる。

<目黒記念とアル共で馬券になった馬>
アイポッパー…06年目黒2着→同アル共2着
アルナスライン…08年目黒2着→同アル共3着
ジャガーメイル…08年アル共1着→09年目黒2着
ミヤビランベリ…09年目黒1着→同アル共1着
ルルーシュ…12年アル共1着→同目黒2着
ムスカテール…12年アル共2着→同目黒1着

■コース傾向■*過去3年

10年までは、目黒記念とアル共の間に平場の芝2500mが組まれているが、11年からは同コースで行なわれるレースは目黒記念とアル共の2レースとなっている。
その両レースで活躍しているのが、父、母父合計で【1-3-0】のグレイソブリン系、【2-2-1】のゼンノロブロイ、【2-2-1】のBT系。

菊花賞の法則【結果】

2013-10-22 20:00:00 | 長距離血統の法則
【結果】
◎ヤマイチパートナー…10着(9番人気)
元祖長距離砲リアルシャダイの血は騒がず。

■血統傾向更新■

本番前の新馬戦で落馬したのはご愛嬌か、はたまた本番に向けての厄落としだったのか。
何はともあれオメデタ続きの福永は、嬉しい牡馬クラシック初制覇。
なんせ、ここまで皐月賞12戦0勝、ダービー14戦0勝(キングヘイローの時のダービーで、緊張しまくって顔が青ざめ、スタートで引っ掛かりまくっていたのが懐かしい)、そして菊花賞は16戦目の挑戦にして初勝利。
ちなみに、牡馬三冠以外のビッグレースの成績は、春天11戦0勝、秋天11戦0勝、宝塚記念13戦0勝、JC2戦0勝、有馬記念6戦0勝。

=おしまい=

菊花賞の法則

2013-10-20 10:01:00 | 長距離血統の法則
■血統傾向■*過去10年

過去10年で父SS系は【6-7-7】。複数回馬券になっているのは、目下2連勝中のステイゴールドと【3-1-0】のダンスインザダーク。昨年はダンス産駒は出走していなかったが、その全弟のトーセンダンス産駒のユウキソルジャーが3着に入った。

父SS系以外では、1勝2着3回のトニービン、ジャンポケ親子。トニービンといえば、字面では出てこないが07年2着アルナスラインの父アドマイヤベガ、10年3着ビートブラックの父ミスキャスト、11年2着ウインバリアシオンの父ハーツクライの母父はトニービンである。

あとは、07年以降で11年を除けば毎年馬券になっているロベルト系保有馬。ただし、圧倒的1番人気のエピファネイアの父シンボリクリスエスは一度も馬券になったことがない。

■1番人気■
単勝1倍台の圧倒的1番人気に支持されているエピファネイア。
過去25年で1番人気は【8-4-3-10】で、勝率32%、連対率48%、複勝率60%と、まずは及第点か。ここ5年でくくれば【3-1-0-1】で、馬券圏外に消えたのは09年のリーチザクラウン(5着)のみ。
「西の仕掛け人」によるとダービー馬不在の菊花賞は荒れるらしい。ましてや道悪は避けられそうにない。なんやら怪しい雰囲気が漂ってきた。さらには、菊花賞前に「オメデタ報道」。菊花賞を勝てばダブルでオメデタとなるのだが、どうも煽り記事に思えて仕方がない。ここは三冠オール2着コンプリートで決め打ち。

◎6ヤマニンパートナー…サムライハート×リアルシャダイ
「西の仕掛け人」によると、ダービー馬不在の年は2走前に1000万に出走していた馬が穴をあける傾向があるとのこと。
父サムライハートの母は名牝エアグルーヴなので、菊花賞と相性の好いトニービンを内包している。
また、母父リアルシャダイはご存じ元祖・長距離砲だが、古臭い感は否めない。かつては、91年2着イブキマイカグラ、92年1着ライスシャワー、93年2着ステージチャンプ、97年2着ダイワオーシュウの4頭の連対馬を輩出している。直近では、さすがにその産駒の名前は見当たらないものの、08年に母父リアルシャダイのフローテーションが15番人気で2着に突っ込み、波乱を演出した。
そのフローテーションの父はスペシャルウィークなのだが、本馬もスペシャルウィークと同じ一族になることはあまり知られていない。
母系を辿っていくと、5代母にシラオキにぶつかる。このシラオキは、スペシャルウィークの4代母である。
時代遅れの血統なのは百も承知だが、血統的には根拠充分。

目黒記念の法則【結果】

2013-05-27 00:00:00 | 長距離血統の法則
【結果】
◎ノーステア…12着(8番人気)

■血統傾向更新■

ダービーの後のお口直しのつもりが、傷口を広げてしまった。
終わってみれば、同じコースで行なわれた昨年のア共杯の1着ルルーシュと2着ムスカテールが、順番が入れ替わっての決着。馬連2780円、馬単6440円とはねえ。
両馬は目黒記念というよりも、東京芝2500mの御用達血統なんだし、素直に買えたよなあ。捻り過ぎるとロクなことはない。

=おしまい=

目黒記念の法則

2013-05-25 00:00:00 | 長距離血統の法則
ダービーの後のお口直しに、とっておきの目黒記念の法則をご用意させて頂きました。
ダービーで勝った人にも負けた人にも、きっとお口に合うと思いますよ。

■血統傾向■

過去10年で父SS系は【2-6-3】と勝ち切れていない。
複数回馬券になっているのが、マンハッタンカフェ【0-1-1】、アドマイヤベガ【0-1-1】、ゼンノロブロイ【0-1-1】の3頭。

父SS系とは反対に頭あってヒモなしタイプなのが、【5-0-2】のノーザンダンサー系。同系は母父でも【4-3-4】と活躍している。
なかでも、父で2勝、母父で2着1回のサドラーズウェルズ系と父、母父合計で【4-2-1】のニジンスキー系。特に、ここ2年連続で連対しているニジンスキー系は要注意。

ほかでは、父で【2-1-1】のBT系と、父SS系同様に勝ち切れない傾向にあるが【1-3-3】のトニービンとジャンポケ親子。

■人気■

ハンデ戦というと荒れるイメージがあるが、過去10年で1番人気は【3-3-0-4】の連対率60%と安定している。しかし2番人気【0-1-1-8】、3番人気【3-0-0-7】、4番人気【0-1-0-9】と不振傾向。1番人気から入るなら5番人気以下が狙い目となりそう。

■前走■

前走重賞組で狙いが立つのは【3-3-2ー27】の春天組のみで、次いで【3-2-1-33】のメトロポリタンS組の二つ。
また前走条件戦組は、1600万下【1-2-1-17】、1000万下【1-0-1-6】で、10年2着のイケドラゴン以外はすべて前走で1着になっており、馬券になった6頭中4頭は芝2400m以上からの参戦。
好相性の春天は3200m、メトロポリタンSは2400mであることを考えると、目黒記念では当たり前だが2400m以上をこなせるスタミナが要求されるということ。

■斤量■

ハンデ戦でありながら、軽量ハンデの馬が不振。過去10年で53kg以下は【1-2-2-40】で、勝率2.2%、連対率6.7%、馬券率11.1%。そこは、ハンデ戦ではあるが、伝統のG2である目黒記念。軽ハンデだからといって、そう簡単には勝たせてはくれない。それが伝統の重みというもの。
好走しているのは55kg~57kgと、普段から背負い慣れた斤量を課せられた馬たち。
なおトップハンデは【1-1-0-9】と、2頭しか馬券になっていない。

■御用達血統■
<目黒記念&アルゼンチン共和国杯血統傾向>

東京の芝2500mという中途半端な距離で行なわれる重賞は、目黒記念と秋のアルゼンチン共和国杯の2レースのみで、いずれもG2のハンデ戦。同じコース、同じ条件で行なわれるのなら、好走する血統に偏りが出るのは自然の理。

過去10年の両レースで共通して好走している血統は、目黒記念で好走している血統そのもの。
目黒記念では勝ち切れない父SS系だが、ア共杯では2勝をあげているのがゼンノロブロイで、両レース合計で【2-1-1】。
また、目黒記念で2勝をあげているサドラーズウェルズ系がア共杯でも2勝をあげており、合計4勝。
そのほかでは、父、母父合計で【4-6-5】のトニービンとジャンポケ親子をはじめとするグレイソブリン系と【2-2-2】のBT系も、東京芝2500mの御用達血統。

◎7ノーステア…ゼンノロブロイ×シルバーホーク
父ロブロイは上述のように当該コースを十八番としており、母父シルバーホークもまた然り。
目黒記念の血統傾向には出てきていないが、ア共杯では07年2着トウカイトリック(母父シルバーホーク)と、グラスワンダー産駒の08年1着スクリーンヒーロー、09年2着アーネストリー、10年3着コスモヘレノスと、計4頭の馬券対象馬を出している。
また、前走は目黒記念と相性の好いメトロポリタンS(4着)というのもいい。
鞍上は主戦の三浦から蛯名に乗り替わるが、蛯名とは2戦2勝と手が合い、むしろこの乗り替わりはプラス。
さらに、【5-2-3-4】と屈指の東京巧者で、着外の4回は4着2回、5着2回と、一度も掲示板を外したことがない。
これだけ好走する条件が揃っておきながら、この記事を書いている時点で単勝33倍とは涎が止まらない。人気の盲点とは、まさにこのこと。ここは単複勝負。





春天の法則【結果】

2013-05-02 00:00:00 | 長距離血統の法則
【結果】
☆ユニバーサルバンク…13着(15番人気)
☆レッドデイヴィス…12着(13番人気)
☆デスペラード…9着(5番人気)
☆トウカイパラダイス…8着(14番人気)
☆ムスカテール…16着(7番人気)
御守トウカイトリック…11着(16番人気)

■血統傾向更新■

ゴールドシップが飛んだ!
奇しくも昨年の圧倒的1番人気オルフェーヴルと同じ単勝1.3倍の支持を集めながら、まくり戦法が不発に終わった。
これもステイゴールドが内包する勝ち切れない血統・ファイントップの影響なのかと思いきや、勝ったのはゴルシと同じステイ産駒のフェノーメノ。
ゴルシが飛んでもいいように、馬券を組んではいたものの、距離不安のフェノーメノ、ハナから眼中になかったトーセンラー、古過ぎる血統のレッドカドーと、見切った3頭にまとめて来られたら、お手上げ完敗。

これで古馬の牡馬3強は、オルフェーヴル、ゴールドシップ、フェノーメノとすべてステイゴールド産駒。ステイゴールドは、まさに現代競馬の大金脈種牡馬。

=おしまい=


春天の法則2

2013-04-28 00:25:51 | 長距離血統の法則
ゴルシが来ても来なくても、ある程度儲かる馬券。それはゴルシを含めた人気薄とのBOX馬券。
万が一、ゴルシが飛べば三連単BOXならば、帯封に手が届く可能性は高い。
というわけで、今回は無理穴探し。

■無理穴1~人気■

1番人気が飛んだ時には、何番人気の馬が馬券に絡んでいたのか?
07年以降の過去6年の人気別成績は次のとおり。

1番人気:0-0-1-5
2番人気:2-1-1-2
3番人気:1-2-0-3
4番人気:0-2-1-3
5番人気:0-0-2-4
6番人気:0-0-0-6
7番人気:1-0-0-0
8番人気:0-0-0-6
9番人気:0-0-0-6
10以下:2-1-1-98

狙い目は2~5番人気と10番人気以下の馬。
しかし、目下の2番人気のフェノーメノは、これは養分。春天に出るなら、菊花賞にも出したはず。陣営に距離不安があった証拠では?
確かにダービー2着、AJCC、日経賞を連勝と長めの距離で結果を出しているが、淀の3200mとなれば話は別。一年経って、距離適性に幅が出るとは思えない。
というわけで、人気データからは3~5番人気と10番人気以下の馬から無理穴をほじくるべし。1番人気と2番人気が飛べば、帯封はほぼ確定だろう。

■無理穴2~前走■

かつては王道ローテだった阪神大賞典だが、近4年では11年3着のナムラクレセント1頭しか馬券になっていない。
ここ4年のトレンドは、大阪杯1着馬【2-0-1】、同3着馬【0-2-1】、日経賞1着馬【0-2-0】、同2着馬【1-0-1】と、前走大阪杯か日経賞で馬券になった馬が大半を占めている。
ただ、これに該当する馬は上位人気に押されるので、いささか破壊力に欠ける。
超ド級の穴を狙いたいのなら、大阪-ハンブルグC組だ。
05年1着スズカマンボ(13番人気)、同2着ビッグゴールド(14着)、10年3着メイショウドンタク(16番人気)と、いずれも10番人気以下で大波乱を演出した。
今年の該当馬は2頭。

☆9ユニバーサルバンク(ネオユニヴァース×ドクターデヴィアス)…大ハC11着
☆17レッドデイヴィス(アグネスタキオン×トニービン)…大ハC1着


血統的にはユニバの母父ドクターデヴィアスはクラリオン系で、96年1着、97年2着のサクラローレルの母父サンシリアンと一致するだけなので、いまいち強くは押せないが。
デイヴィスについてはタキオンには長距離のイメージはないが、母父トニービンは期待できる。
トニービンといえば、菊花賞の御用達血統の一つであるが、この春天においてもなかなかの好相性。
トニービンをはじめグレイソブリン系を持つ馬は、88年1着タマモクロス(父シービークロス)、02年2着ジャングルポケット(父トニービン)、06年2着リンカーン(母父トニービン)、10年1着ジャガーメイル(父ジャングルポケット)、12年2着トーセンジョーダン(父ジャングルポケット)の4頭が馬券になっている。ちなみに阪神開催の94年は、同系のシャルード産駒のビワハヤヒデが1着になった。
また、昨年はビートブラック(父ミスキャスト)、3着ウインバリアシオン(父ハーツクライ)と、父の母父にトニービンを内包している馬が、1着、3着になっており、09年2着のアルナスラインの父アドマイヤベガもまた母父はトニービンである。

■無理穴3~重賞実績■
G1の最高峰の春天に出走するには、当然のことながら重賞実績=獲得賞金がなければならない。
過去25年で3着以内に入った75頭中で、10年3着のメイショウドンタク以外のお74頭は重賞で連対実績があった。
そして、穴をあけているのが連対はしているものの重賞未勝利、つまり重賞の最高着順が2着の馬。

89年3着ミスターシクレノン(16番人気)…89年京都金杯、京都記念2着
91年2着ミスターアダムス(7番人気)…90年ステイヤーズS2着
98年2着ステイゴールド(4番人気)…98年ダイヤモンドS2着
00年2着ラスカルスズカ(3番人気)…00年阪神大賞典2着
05年3着アイポッパー(4番人気)…05年阪神大賞典2着
06年2着ストラタジェム(8番人気)…06年日経賞2着
07年2着エリモエクスパイア(11番人気)…07年ダイヤモンドS2着
09年1着マイネルキッツ(12番人気)…09年日経賞2着
12年1着ビートブラック(14番人気)…11年京都大賞典2着


06年以降は8番人気以下の馬が飛び込み波乱の立役者になっている。
また、89年3着のミスターシクレノン以外の8頭は、芝2400m以上の重賞で2着の実績がある。
出走馬の中で重賞最高着順が2着の馬は、デスペラード、ユニバーサルバンク、トウカイパラダイス、ムスカテールの4頭いるが、2400m以上の重賞でくくれば3頭になる。

☆3デスペラード(ネオユニバース×トニービン)…13年阪神大賞典2着
☆16トウカイパラダイス(ゴールドアリュール×マルゼンスキー)…12年目黒記念2着
☆18ムスカテール(マヤノトップガン×SS)…12年アルゼンチン共和国杯2着、13年日経新春杯2着


血統傾向的には、デスペは父はダメだが、母父トニービンは上述のようにOK。
トウパラは父はダートで活躍する産駒ばかりが目立っているものの、母父マルゼンスキーが属するニジンスキー系は、春天とは相性が好い。
90年1着スーパークリーク(父ノーアテンション)、91年2着ミスターアダムス(父ノーアテンション)、98年1着、99年2着メジロライアン(母父マルゼンスキー)、99年1着スペシャルウィーク(母父マルゼンスキー)、04年3着シルクフェイマス(母父カーリアン)、11年1着ヒルノダムール(母父カーリアン)の6頭が馬券になっている。
ムスカの父マヤノトップガンは97年の春天馬で、96年の菊花賞も制しており、長距離適性は抜群。
トップガン以外で馬券になったのは、父BTの血を持つ馬は、95年2着ナリタブライアン(父BT)、05年ビッグゴールド(父BT)、そして昨年の優勝馬ビートブラック(母父BT)の3頭。

■買ってはいけない■
名牝エアグルーヴが4月23日に天に召された。合掌。
それもあってか、産駒のフォゲッタブルに応援馬券あるいはオカルト馬券が入りそう。
フォゲの父ダンスインザダークと母父トニービンは、ともに菊花賞の御用達血統として有名。
しかし、トニービンはいいとしてもダンス産駒は何故だか菊花賞より200m伸びただけの春天は大不振。
ダンス産駒の芝3000m以上の通算成績は、【12-8-7-35/62】で、菊花賞、ダイヤモンドS、ステイヤーズS各3勝、万葉S2勝、阪神大賞典1勝をあげているが、春天では【0-0-1-8】と、馬券になったのは03年3着のダイタクバートラムのみ。
勝てば、天国の母に捧げる春天初勝利に加え、芝3000m以上の平地レースをコンプリートとなり、それはそれでドラマにはなる。
だが、決して情にほだされて手を出してはいけない。

■買わなきゃいけない■
今回で8回目の春天出走となるトリックじいさん。
芝3000m以上の成績は、オーストラリアのメルボルンCを含めると【5-3-4-32/44】で、春天は【0-0-1-6】。
フォゲと同様にこちらも、勝てば春天初勝利プラス古馬3000m以上重賞コンプリートの偉業達成となる。
齢11歳となったトリックじいさん。お守り代わりに一票。

■外国馬診断■
最後に唯一の外国馬で、はるばるイギリスからやって来たレッドカドーの血統診断を。
父はカドジェネルーという舌を噛みそうな名前。系統はハイペリオン系で、春天では88年1着タマモクロス(母父シャトーゲイ)、90年1着スーパークリーク(母父インターメゾ)、93年メジロパーマー(母父ゲイメセン)、99年セイウンスカイ(父シェリフズスター)の4頭が馬券になっているが、いささか古過ぎるか。
母父はネアルコで、ノーザンダンサーの源流になる。【訂正】母父はヌレイエフ系のパントレセレブレでした。失礼しました。
12年のJCに出走し8着だったことだし、まあ、要らないでしょ。
でも、そういえば「鉄の女」サッチャー元英国首相が、4月8日にお亡くなりになられた。合掌。
何かとイギリスとは縁のある皇室だけに、ひょっとしたら…

というわけで、無理穴5頭にトリックじいさんとゴルシを加えた7頭をグリグリと。チャリンとね。

春天の法則

2013-04-28 00:00:00 | 長距離血統の法則
ゴールドシップを買うのか買わないのか?買うならどういう馬券を組むのか?
当たり前だが、今年の春天の一番のキモはゴルシの取り扱い。
昨年、圧倒的1番人気で11着に惨敗したオルフェーヴルと同じ血統構成のゴルシだけに、今年も一波乱あっても驚けない。
というわけで、今年はゴルシの重箱の隅をつっついてみる。

■重箱の隅1~血統傾向■*過去25年

SS産駒が初めて春天に出走したのは95年のサマーサスピション。結果は8番人気で14着。
以降、過去18年で父SS系は何頭出走したかは知らないが【6-4-9】。さすがのスーパーサイアー軍団でも、淀の二度の坂超えが待ち受ける3200mという超特殊な舞台設定では、勝手が違うということだ。

みなさんご存じのとおり、ゴルシの父ステイゴールドは98年メジライアンの2着で、母父メジロマックイーンは91年、92年を連覇し、93年は2着。
また、ステイの母父ディクタスは、ファイントップ系に属するのだが、そのディクタスの仔サッカーボーイ産駒からは、00年~02年に3年連続3着になったナリタトップロード、「ミラクルおじさん」が一躍有名になった03年1着のヒシミラクル、04年3着のアイポッパーの3頭が出ており、09年1着、10年2着のマイネルキッツの母父もまたサッカーボーイと、春天とは相性が好い。
母父のマックが属するパーソロン系もまた然り。
オルフェの全兄のドーリームジャーニーは09年3着で、11年3着のナムラクレセントの母父サクラショウリもパーソロン系と、血統構成的には文句のつけようがない。

これだけ血統傾向にマッチしており、根拠として強調できるならば、即買いとなるのだが、ターゲットが穴馬の場合。断トツの1番人気のゴルシ相手では、それが重箱の隅になる。
トップロードの3年連続3着やドリジャニ3着、ナムラクレセント3着、オルフェ11着惨敗と、パーソロンの血を持つ馬は、春天とは相性は好いが、勝ち切れない血統ではないのか?という仮説を立てることもできる。古い話になるが、マックが連覇を達成した92年ではパーソロン系シンボリルドルフ産駒のトウカイテイオーが1番人気を裏切り5着に敗れている。また、ステイが2着に敗けたのも母父のディクタスの影響なのかもしれない。まこと言葉というものは便利なものである・

■重箱の隅2~1番人気■*過去25年

「現役最強馬決定戦」のサブタイトルの影響もあってか、春天というと1番人気鉄板のイメージがあるのだが―
過去25年で、1番人気は【8-3-4-10】で勝率32%、馬券率60%と及第点は与えられるが、とてもじゃないが鉄板級の信頼度はない。
直近で1番人気が勝ったのは06年のディープインパクトが最後で、目下6連敗中。それどころか3着までに広げてみても、馬券になったのは08年3着のアサクサキングス1頭のみという体たらく。

■重箱の隅3~前走■*過去25年

本番前の一叩きの阪神大賞典を余裕の完勝だったゴールドシップ。これで準備万端、あとは本番を待つばかり。
阪神大賞典→春天は、王道ローテだったのは一昔前の話。
確かに88年~00年の間は阪神大賞典→春天を連勝した馬は、88年タマモクロス、91年・92年メジロマックイーン、97年マヤノトップガン、98年メジロブライト、99年スペシャルウィーク、00年テイエムオペラオーがいるが、01年以降では06年ディープインパクトと08年アドマイヤジュピタの2頭しかおらず、馬券対象の3着まで広げても11年のナムラクレセント1頭のみ。

春天制覇へ向けて視界良好のゴールドシップだが、競馬に「絶対」は絶対にないことを忘れてはいけない。
それでもゴルシを買いますか?
まあ、ゴルシを切っても馬券が当たらなければ意味ないんだけどね。



日経賞の法則【結果】

2013-03-26 00:00:00 | 長距離血統の法則
■血統傾向更新■

右回りがどうかと思っていたが、ここでは地力が違ったフェノーメノが完勝。
それにしてもステイゴールド産駒は、この中山芝2500mはよく走る。
2着は9番人気のカポーティスターが入り、馬単4080円の美味しい配当。ダンスインザダークに代わってSS系の長距離砲を引き継ぐのは、ハーツクライのような気がしてならない。
3着は7番人気のムスカテールで、父はスタミナ満点のマヤノトップガン。

■ステイゴールド■
何故だか知らないが、ステイゴールド産駒は中山に限らず、非根幹距離を得意としている。なかでも中山芝2500mならば黙って買いのレベルである。
【12年4回~13年3回中山芝2500m血統傾向】

特に凄かったのは、昨年の4回中山から暮れの有馬記念まで5連勝を達成したことだ。
今年に入ってからは、1勝2着1回と昨年ほどの勢いはないが、とにかく当コースでステイゴールド産駒を見かけたら、押さえておいたほうがよい。

=おしまい=