早いもので今年ものこす所あとわずか。
競馬打ちにとって年末は1年に2回やって来る。
12月の有馬記念ともう一つ。
そう、いよいよ6日後にその日が来る。
どうしてもこの二つは馬券を獲りたい。そうこの2つに関しては当てるではなく、獲ると言った方がシックリくる。
獲れば今までの忌まわしい過去や煩わしい柵を忘却の彼方へ追いやる事ができる。
実際にはそんなことはありえるはずもなく、それは単なる自分に都合の良い
錯覚であるが。
とにかくビシっと一本行かねばならぬと覚悟を決めさせる雰囲気がここにはある。
獲れなくてもいい、せめて馬券を買わなければ凄く損した気分になるのは私だけではあるまい。
年がら年中、金欠で両手を挙げてピーピー泣いてるオケラ達も、この時期になると、どういう手段を駆使しているのか不思議だが、
どこからか資金を調達してきて、ささやかな(自分勝手な)夢を買うのである。
そしてこう思うのだ。
『これ獲ったら、まっとうに生きよう。』
『これ獲ったら、ギャンブルから脚を洗おう。』と。
しかし、こんな自分勝手な夢が叶うハズもなく、オケラ達は俯いたまま地中に帰るのだ。
そしてまた、この季節になるとまたゾロと地中から這い出して来ては同じ事を繰り返す。まさに無限地獄である。
だが今年は違う!毎年こう言っている気がしないでもないが、今年はいつになく自信がある。
「乾」は「天」、「坤」は「地」。
天と地の神に身命を託して賽を投げるのが乾坤一擲。
「天地、一擲に賭す」と李白の漢詩にある。
いつかそんな全身粟立つような大勝負に我が身を・・・と願うが、ついぞその機会は得られていない。
要は
「弱っちい」のである。
小勝ちしたといっては飲み、小負けしたといってはまた飲む。
だからこそ「憤死」することなく、ここまで生きてこられた。
勝ち負けは所詮、西行の説く、結びかつ弾けるうたかた。
「勝ち過ぎず、負け過ぎず」くらいが丁度いい。
吉田兼好もその書「徒然草」で、
「勝たんとして打つべからず負けじと打つべきなり」と勝負の極意を開陳している。
誠に高説ごもっとも。
ただ、最後の最後だけは、やっぱり「李白」でありたい。
たとえうたかたであろうと、風車に挑むドンキホーテであろうと、大河を堰き止める気概のもとに、
乾坤一擲。
寿命が尽きる前に一度勝てばいい。
それでチャラではないか。
"自信"の一鞍をお届けしよう。
第74回日本ダービー(東京優駿) GI
東京競馬場 芝2400m
5月27日(日) 15:40発走!!
■Special Thanks to Mr. Seisyun Shimizu
(文中の乾坤一擲の件は、競馬ラボHPの清水成駿氏のコメントより拝借しました。)
競馬打ちにとって年末は1年に2回やって来る。
12月の有馬記念ともう一つ。
そう、いよいよ6日後にその日が来る。
どうしてもこの二つは馬券を獲りたい。そうこの2つに関しては当てるではなく、獲ると言った方がシックリくる。
獲れば今までの忌まわしい過去や煩わしい柵を忘却の彼方へ追いやる事ができる。
実際にはそんなことはありえるはずもなく、それは単なる自分に都合の良い
錯覚であるが。
とにかくビシっと一本行かねばならぬと覚悟を決めさせる雰囲気がここにはある。
獲れなくてもいい、せめて馬券を買わなければ凄く損した気分になるのは私だけではあるまい。
年がら年中、金欠で両手を挙げてピーピー泣いてるオケラ達も、この時期になると、どういう手段を駆使しているのか不思議だが、
どこからか資金を調達してきて、ささやかな(自分勝手な)夢を買うのである。
そしてこう思うのだ。
『これ獲ったら、まっとうに生きよう。』
『これ獲ったら、ギャンブルから脚を洗おう。』と。
しかし、こんな自分勝手な夢が叶うハズもなく、オケラ達は俯いたまま地中に帰るのだ。
そしてまた、この季節になるとまたゾロと地中から這い出して来ては同じ事を繰り返す。まさに無限地獄である。
だが今年は違う!毎年こう言っている気がしないでもないが、今年はいつになく自信がある。
「乾」は「天」、「坤」は「地」。
天と地の神に身命を託して賽を投げるのが乾坤一擲。
「天地、一擲に賭す」と李白の漢詩にある。
いつかそんな全身粟立つような大勝負に我が身を・・・と願うが、ついぞその機会は得られていない。
要は
「弱っちい」のである。
小勝ちしたといっては飲み、小負けしたといってはまた飲む。
だからこそ「憤死」することなく、ここまで生きてこられた。
勝ち負けは所詮、西行の説く、結びかつ弾けるうたかた。
「勝ち過ぎず、負け過ぎず」くらいが丁度いい。
吉田兼好もその書「徒然草」で、
「勝たんとして打つべからず負けじと打つべきなり」と勝負の極意を開陳している。
誠に高説ごもっとも。
ただ、最後の最後だけは、やっぱり「李白」でありたい。
たとえうたかたであろうと、風車に挑むドンキホーテであろうと、大河を堰き止める気概のもとに、
乾坤一擲。
寿命が尽きる前に一度勝てばいい。
それでチャラではないか。
"自信"の一鞍をお届けしよう。
第74回日本ダービー(東京優駿) GI
東京競馬場 芝2400m
5月27日(日) 15:40発走!!
■Special Thanks to Mr. Seisyun Shimizu
(文中の乾坤一擲の件は、競馬ラボHPの清水成駿氏のコメントより拝借しました。)