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有馬の法則2~鬼門血統

2010-12-21 21:21:21 | 長距離血統の法則
 昨年のリベンジ、そしてJCの降着の鬱憤を晴らしたいブエナビスタ。その関係者の気持ちはよりく判るが、そうは問屋が卸しそうにもない。何もローテをウンヌンいっているわけではなく、血統傾向的にもどうも怪しい。

■有馬記念血統傾向過去22年■

 何が怪しいのかというと、ブエナの母父に入ったニジンスキー(NJ)系の血。このNJ系を持った馬は、過去何頭出走したかは知らないが、どうもこの有馬記念を勝ち切れない傾向にあるようだ。ブエナの父は、武豊が勝ったと勘違いしてウイニングランをしてしまった90年2着のスペシャルウィーク。その母父がNJ系マルゼンスキーである。

【ニジンスキー系を持つ馬】
89年2着:スーパークリーク(父ノーアテンション)
94年3着:ライスシャワー(母父マルゼンスキー)
98年2着:メジロブライト(母父マルゼンスキー)
99年2着:スペシャルウィーク(母父マルゼンスキー)
00年3着:ダイワテキサス(母父ノーアテンション)
04年3着:シルクフェイマス(母父カーリアン)
09年2着:ブエナビスタ(母父カーリアン)
 NJ系の血を持つ馬は、過去22年で1勝も挙げていない。今年の該当馬は、ブエナの他には、母父にブエナと同じカーリアンを持つレッドディザイアが、もう一頭いる。

 また、ニジンスキー系と同様になかなか勝ち切れない血統というのは他にもある。

【グレイソブリン系を持つ馬】
88年2着:タマモクロス(父シービークロス)
90年3着:ホワイトストーン(父シービークロス)
93年2着:ビワハヤヒデ(父シャルード)
95年3着:サクラチトセオー(父トニービン)
97年3着:エアグルーヴ(父トニービン)
03年2着・05年3着:リンカーン(母父トニービン)
05年1着:ハーツクライ(母父トニービン)
08年2着:アドマイヤモナーク(母父トニービン)
 勝ったのは05年のハーツクライのみ。今年の該当馬はエアグルーヴの仔フォゲッタブル、ルーラーシップ。トニービンの血を引くジャンポケ産駒のプケンブルースリ、トーセンジョーダン。そして、出走は不明だが母父トニービンのコスモラピュタの合計5頭。

 近年、傾向で目に付くSS系×ノーザンテースト(NT)だが、このNTというのも、実は勝ち切れない血統の一つであることを忘れてはならない。
【ノーザンテースト系の血を持つ馬】
88年3着:サッカーボーイ(母父NT)
90年2着:メジロライアン(父アンバーシャダイ)
95年3着:サクラチトセオー(母父NT)
97年3着:エアグルーヴ(母父NT)
98年2着:メジロブライト(父メジロライアン)
06年3着・07年3着:ダイワメジャー(母父NT)
07年2着・08年1着:ダイワスカーレット(母父NT)
08年3着・09年3着:エアシェイディ(母父NT)
 NT系を持つ馬で勝ったのは、一昨年のダイワスカーレットのみ。今年は、GS系の所でも出てきたトーセンジョーダン(母父NT)が該当する。

 以上の3系統は、決して有馬記念とは相性が悪いわけではなく、むしろ好い方だと思うが、上述の馬たちの人気を考えると、頭では買わずに、ヒモ付けで買った方が高配当にありつるはずだ。

=つづく=

有馬の法則1~必須血統

2010-12-21 19:00:00 | 長距離血統の法則
■有馬記念血統傾向過去22年■

 有馬記念過去22年における3着以内のリピーター馬は、合計12頭。そのうち連覇を達成したのはグラスワンダー(98年・99年)とシンボリクリスエス(02年・03年)の2頭のみで、隔年で制覇したのはオグリキャップ(88年・90年)の1頭のみである。今年連覇の期待がかかるのはドリームジャーニーだが、過去2頭の連覇した馬に比べると小物感は否めない。
 また、前年2着からリベンジに成功したのはディープインパクトとダイワスカーレットの2頭。今年の該当馬は、言わずと知れたJCでアヤが付いたブエナビスタ。こちらはドリジャニとは違い、ディープとダスカと比べても見劣りはしない。

 血統傾向的には、6連勝中を含む7勝を挙げ、9年連続3着のSS系を無視するわけにはいかない。よくよく見てみれば、過去10年で、00年以外は父SS系が毎年必ず1頭は3着以内に入っていることに気付く。
 SS系の配合相手別に見てみると、圧倒的に母父ノーザン系が多く、その内訳は母父ノーザンテーストであるが、これはダイワメジャー&スカーレット兄妹とエアシェイディの3頭によるもの。母父ノーザン系以外では、1-2-1の×トニービンに注目。

 いずれにせよ、SS系を外した馬券は無謀ないつもの有馬記念。今年の該当馬は登録馬19頭中10頭いて、これまた絞るのに一苦労しそうないつもの有馬記念である。

=つづく=