昨年のリベンジ、そしてJCの降着の鬱憤を晴らしたいブエナビスタ。その関係者の気持ちはよりく判るが、そうは問屋が卸しそうにもない。何もローテをウンヌンいっているわけではなく、血統傾向的にもどうも怪しい。
■有馬記念血統傾向過去22年■
何が怪しいのかというと、ブエナの母父に入ったニジンスキー(NJ)系の血。このNJ系を持った馬は、過去何頭出走したかは知らないが、どうもこの有馬記念を勝ち切れない傾向にあるようだ。ブエナの父は、武豊が勝ったと勘違いしてウイニングランをしてしまった90年2着のスペシャルウィーク。その母父がNJ系マルゼンスキーである。
【ニジンスキー系を持つ馬】
89年2着:スーパークリーク(父ノーアテンション)
94年3着:ライスシャワー(母父マルゼンスキー)
98年2着:メジロブライト(母父マルゼンスキー)
99年2着:スペシャルウィーク(母父マルゼンスキー)
00年3着:ダイワテキサス(母父ノーアテンション)
04年3着:シルクフェイマス(母父カーリアン)
09年2着:ブエナビスタ(母父カーリアン)
NJ系の血を持つ馬は、過去22年で1勝も挙げていない。今年の該当馬は、ブエナの他には、母父にブエナと同じカーリアンを持つレッドディザイアが、もう一頭いる。
また、ニジンスキー系と同様になかなか勝ち切れない血統というのは他にもある。
【グレイソブリン系を持つ馬】
88年2着:タマモクロス(父シービークロス)
90年3着:ホワイトストーン(父シービークロス)
93年2着:ビワハヤヒデ(父シャルード)
95年3着:サクラチトセオー(父トニービン)
97年3着:エアグルーヴ(父トニービン)
03年2着・05年3着:リンカーン(母父トニービン)
05年1着:ハーツクライ(母父トニービン)
08年2着:アドマイヤモナーク(母父トニービン)
勝ったのは05年のハーツクライのみ。今年の該当馬はエアグルーヴの仔フォゲッタブル、ルーラーシップ。トニービンの血を引くジャンポケ産駒のプケンブルースリ、トーセンジョーダン。そして、出走は不明だが母父トニービンのコスモラピュタの合計5頭。
近年、傾向で目に付くSS系×ノーザンテースト(NT)だが、このNTというのも、実は勝ち切れない血統の一つであることを忘れてはならない。
【ノーザンテースト系の血を持つ馬】
88年3着:サッカーボーイ(母父NT)
90年2着:メジロライアン(父アンバーシャダイ)
95年3着:サクラチトセオー(母父NT)
97年3着:エアグルーヴ(母父NT)
98年2着:メジロブライト(父メジロライアン)
06年3着・07年3着:ダイワメジャー(母父NT)
07年2着・08年1着:ダイワスカーレット(母父NT)
08年3着・09年3着:エアシェイディ(母父NT)
NT系を持つ馬で勝ったのは、一昨年のダイワスカーレットのみ。今年は、GS系の所でも出てきたトーセンジョーダン(母父NT)が該当する。
以上の3系統は、決して有馬記念とは相性が悪いわけではなく、むしろ好い方だと思うが、上述の馬たちの人気を考えると、頭では買わずに、ヒモ付けで買った方が高配当にありつるはずだ。
=つづく=
■有馬記念血統傾向過去22年■
何が怪しいのかというと、ブエナの母父に入ったニジンスキー(NJ)系の血。このNJ系を持った馬は、過去何頭出走したかは知らないが、どうもこの有馬記念を勝ち切れない傾向にあるようだ。ブエナの父は、武豊が勝ったと勘違いしてウイニングランをしてしまった90年2着のスペシャルウィーク。その母父がNJ系マルゼンスキーである。
【ニジンスキー系を持つ馬】
89年2着:スーパークリーク(父ノーアテンション)
94年3着:ライスシャワー(母父マルゼンスキー)
98年2着:メジロブライト(母父マルゼンスキー)
99年2着:スペシャルウィーク(母父マルゼンスキー)
00年3着:ダイワテキサス(母父ノーアテンション)
04年3着:シルクフェイマス(母父カーリアン)
09年2着:ブエナビスタ(母父カーリアン)
NJ系の血を持つ馬は、過去22年で1勝も挙げていない。今年の該当馬は、ブエナの他には、母父にブエナと同じカーリアンを持つレッドディザイアが、もう一頭いる。
また、ニジンスキー系と同様になかなか勝ち切れない血統というのは他にもある。
【グレイソブリン系を持つ馬】
88年2着:タマモクロス(父シービークロス)
90年3着:ホワイトストーン(父シービークロス)
93年2着:ビワハヤヒデ(父シャルード)
95年3着:サクラチトセオー(父トニービン)
97年3着:エアグルーヴ(父トニービン)
03年2着・05年3着:リンカーン(母父トニービン)
05年1着:ハーツクライ(母父トニービン)
08年2着:アドマイヤモナーク(母父トニービン)
勝ったのは05年のハーツクライのみ。今年の該当馬はエアグルーヴの仔フォゲッタブル、ルーラーシップ。トニービンの血を引くジャンポケ産駒のプケンブルースリ、トーセンジョーダン。そして、出走は不明だが母父トニービンのコスモラピュタの合計5頭。
近年、傾向で目に付くSS系×ノーザンテースト(NT)だが、このNTというのも、実は勝ち切れない血統の一つであることを忘れてはならない。
【ノーザンテースト系の血を持つ馬】
88年3着:サッカーボーイ(母父NT)
90年2着:メジロライアン(父アンバーシャダイ)
95年3着:サクラチトセオー(母父NT)
97年3着:エアグルーヴ(母父NT)
98年2着:メジロブライト(父メジロライアン)
06年3着・07年3着:ダイワメジャー(母父NT)
07年2着・08年1着:ダイワスカーレット(母父NT)
08年3着・09年3着:エアシェイディ(母父NT)
NT系を持つ馬で勝ったのは、一昨年のダイワスカーレットのみ。今年は、GS系の所でも出てきたトーセンジョーダン(母父NT)が該当する。
以上の3系統は、決して有馬記念とは相性が悪いわけではなく、むしろ好い方だと思うが、上述の馬たちの人気を考えると、頭では買わずに、ヒモ付けで買った方が高配当にありつるはずだ。
=つづく=