■コース傾向~5回中山芝1600m■

今開催は先週まで計6レース行なわれた。
朝日杯FS自体の血統傾向とは異なり、父SS系が【4-4-4】と活躍している。複数回馬券になっているのは、アグネスタキオン【2-2-0】とネオユニヴァース【1-1-0】の2頭。タキオンは母父でも2着が1回あるが、残念ながらタキオン産駒は出走しない。が、ネオユニヴァース産駒は1頭出走する。
△2ネオウィズダム…ネオユニヴァース×グレープツリーロード
母父グレープツリーロードは、コース傾向で2勝をあげているニジンスキー系。超人気薄のようだが、コース傾向からは全然買える、いや押さえるべき一頭だ。
断トツの1番人気が確実のコディーノであるが、その父キンカメは【0-1-2】と勝ち切れていない。しかも3着2回はコディーノと同じ血統構成のキンカメ×SSだ。また、母父エルコンドルパサーと同キングマンボが各2着1回と、キンカメが属するキングマンボ系で括ってみても、やっぱり勝ち切れない。ここに付け入る隙がある。
なお、フラムドグロワールの父ダイワメジャーは3着1回で、SS系×BTの血統構成は3着2回で、こちらも勝ち切れていない。
とはいえ、あくまでもこれは先週までの傾向で、土曜日は2鞍、日曜日は本番前に2鞍組まれているので、その結果を見てから最終判断を下すべき。
■枠番出目■*91年以降の過去21年(以下同)


皆さんご存知の通り、中山芝1600mは内枠が圧倒的に有利。
過去21年で7枠【0-2-5-34/41】、8枠【0-1-1-38/40】と、9頭が馬券にはなっているものの1頭も勝ち馬は出ていない。
最多の5勝をあげているのは1枠と4枠、次いで2枠と、勝ち馬は内枠から選ぶべき。なお、フラムドグロワールが入った6枠は3勝をあげており、外目の枠ながら決して不利とは言えない枠である。
■馬番出目■

13番以降からは1頭も勝ち馬が出ておらず、大外枠の16番は一度も馬券になったことがないデスナンバー。
馬券の境界線は12番なので、フラムドグロワールはギリギリセーフ。
■人気■


過去21で1番人気は【10-5-4-2/21】で、勝率47.6%、連対率71.4%、複勝率90.5%と鉄板級の堅さを誇る。馬券圏外に消えたのは07年スズジュピター(5着)、10年サダムパテック(4着)の2頭のみ。この2頭は前走東スポ杯で上位人気に推されて、しっかり連対を果たしていたという共通点がある。
<1番人気で馬券圏外に消えた馬>
07年スズジュピター(単勝4.1倍⇒5着)…前走東スポ杯2着(3番人気)
10年サダムパテック(単勝1.8倍⇒4着)…前走東スポ杯1着(1番人気)
スズジュピターの単勝は4.1倍なので、押し出された1番人気だったと想像はつくが、問題はサダムパテック。単勝1.8倍と圧倒的な人気に推されながらも4着に沈んだ。1番人気が確実なコディーノも、前走東スポ杯1着からの参戦で、その単勝オッズは2倍を切ると思われる。
また、鉄板級の堅さを誇る1番人気ではあるが、実はここ最近では、勝ち切れないという意味ではそれほど堅くはない。
91年~00年の10年間では【7-3-0-0】と、勝率70%、連対率100%と、鉄板を上回るダイヤモンド級の堅さだったのだが、01年~11年の11年間では【3-2-4-2】と、その信頼度がガクッと落ちる。馬券圏外に消えた2頭もここ最近のもので、直近3年で勝ったのは昨年のアルフレードと09年のローズキングダムの2頭のみである。
信頼度を落としてきている1番人気に代わって、勝ち星を量産しているのが2番人気だ。
過去21年では【4-6-2-9】で、勝率19.1%、連対率47.6%、57.1%だが、4勝すべては04年以降であげたものである。
なお11番人気以下は、過去21年で一度も馬券になったことがないので、無理穴狙いは禁物。
■人気の盲点~前走京王杯2歳S組■
京王杯2歳Sの結果でも書いたが、馬場改修となった03年以降の京王杯2歳Sで3着以内の馬が、1400mという距離を嫌われてか人気にならずに、朝日杯FSで馬券になるケースが多い。
<前走京王杯2歳S組3着以内で朝日杯FSで馬券になった馬>*03年以降
03年1着コスモサンビーム(4番人気)…京王杯2歳S1着
03年2着アポインテッドデイ(10番人気)…同2着
07年2着レッツゴーキリシマ(10番人気)…同3着
08年2着フィフスペトル(5番人気)…同2着
09年2着エイシンアポロン(2番人気)…同1着
10年1着グランプリボス(5番人気)…同1着
10年2着リアルインパクト(4番人気)…同2着
11年3着レオアクティヴ(8番人気)…同1着
07年以降は、京王杯2歳Sで連対した馬のどちらかが、必ず馬券になっている。また、京王杯2歳Sで4着以下からは、同5着の04年1着マイネルレコルト(2番人気)の1頭しか馬券になっていない。
以上のように絶好の狙い目となる「前走京王杯2歳S組の法則」だが、この法則はだいぶ知れ渡り、旨みはなくなってきている。しかも、今年は京王杯2歳Sの勝ち馬エーシントップが2番人気当りに押されそうなので、なおさら美味しくなくなるだろうが、わざと消して来られた時は癪なので、押さえるべき。妙味を求めるのなら、勝てなくなった1番人気、キンカメ産駒が勝てないコース傾向を根拠にエーシントップ⇒コディーノか。これなら裏目千両は間違いない。エーシントップは、コース傾向には合致しないストームバード系テイルオブザキャット産駒であるが、朝日杯FS自体の血統構成には合致している。

今開催は先週まで計6レース行なわれた。
朝日杯FS自体の血統傾向とは異なり、父SS系が【4-4-4】と活躍している。複数回馬券になっているのは、アグネスタキオン【2-2-0】とネオユニヴァース【1-1-0】の2頭。タキオンは母父でも2着が1回あるが、残念ながらタキオン産駒は出走しない。が、ネオユニヴァース産駒は1頭出走する。
△2ネオウィズダム…ネオユニヴァース×グレープツリーロード
母父グレープツリーロードは、コース傾向で2勝をあげているニジンスキー系。超人気薄のようだが、コース傾向からは全然買える、いや押さえるべき一頭だ。
断トツの1番人気が確実のコディーノであるが、その父キンカメは【0-1-2】と勝ち切れていない。しかも3着2回はコディーノと同じ血統構成のキンカメ×SSだ。また、母父エルコンドルパサーと同キングマンボが各2着1回と、キンカメが属するキングマンボ系で括ってみても、やっぱり勝ち切れない。ここに付け入る隙がある。
なお、フラムドグロワールの父ダイワメジャーは3着1回で、SS系×BTの血統構成は3着2回で、こちらも勝ち切れていない。
とはいえ、あくまでもこれは先週までの傾向で、土曜日は2鞍、日曜日は本番前に2鞍組まれているので、その結果を見てから最終判断を下すべき。
■枠番出目■*91年以降の過去21年(以下同)


皆さんご存知の通り、中山芝1600mは内枠が圧倒的に有利。
過去21年で7枠【0-2-5-34/41】、8枠【0-1-1-38/40】と、9頭が馬券にはなっているものの1頭も勝ち馬は出ていない。
最多の5勝をあげているのは1枠と4枠、次いで2枠と、勝ち馬は内枠から選ぶべき。なお、フラムドグロワールが入った6枠は3勝をあげており、外目の枠ながら決して不利とは言えない枠である。
■馬番出目■

13番以降からは1頭も勝ち馬が出ておらず、大外枠の16番は一度も馬券になったことがないデスナンバー。
馬券の境界線は12番なので、フラムドグロワールはギリギリセーフ。
■人気■


過去21で1番人気は【10-5-4-2/21】で、勝率47.6%、連対率71.4%、複勝率90.5%と鉄板級の堅さを誇る。馬券圏外に消えたのは07年スズジュピター(5着)、10年サダムパテック(4着)の2頭のみ。この2頭は前走東スポ杯で上位人気に推されて、しっかり連対を果たしていたという共通点がある。
<1番人気で馬券圏外に消えた馬>
07年スズジュピター(単勝4.1倍⇒5着)…前走東スポ杯2着(3番人気)
10年サダムパテック(単勝1.8倍⇒4着)…前走東スポ杯1着(1番人気)
スズジュピターの単勝は4.1倍なので、押し出された1番人気だったと想像はつくが、問題はサダムパテック。単勝1.8倍と圧倒的な人気に推されながらも4着に沈んだ。1番人気が確実なコディーノも、前走東スポ杯1着からの参戦で、その単勝オッズは2倍を切ると思われる。
また、鉄板級の堅さを誇る1番人気ではあるが、実はここ最近では、勝ち切れないという意味ではそれほど堅くはない。
91年~00年の10年間では【7-3-0-0】と、勝率70%、連対率100%と、鉄板を上回るダイヤモンド級の堅さだったのだが、01年~11年の11年間では【3-2-4-2】と、その信頼度がガクッと落ちる。馬券圏外に消えた2頭もここ最近のもので、直近3年で勝ったのは昨年のアルフレードと09年のローズキングダムの2頭のみである。
信頼度を落としてきている1番人気に代わって、勝ち星を量産しているのが2番人気だ。
過去21年では【4-6-2-9】で、勝率19.1%、連対率47.6%、57.1%だが、4勝すべては04年以降であげたものである。
なお11番人気以下は、過去21年で一度も馬券になったことがないので、無理穴狙いは禁物。
■人気の盲点~前走京王杯2歳S組■
京王杯2歳Sの結果でも書いたが、馬場改修となった03年以降の京王杯2歳Sで3着以内の馬が、1400mという距離を嫌われてか人気にならずに、朝日杯FSで馬券になるケースが多い。
<前走京王杯2歳S組3着以内で朝日杯FSで馬券になった馬>*03年以降
03年1着コスモサンビーム(4番人気)…京王杯2歳S1着
03年2着アポインテッドデイ(10番人気)…同2着
07年2着レッツゴーキリシマ(10番人気)…同3着
08年2着フィフスペトル(5番人気)…同2着
09年2着エイシンアポロン(2番人気)…同1着
10年1着グランプリボス(5番人気)…同1着
10年2着リアルインパクト(4番人気)…同2着
11年3着レオアクティヴ(8番人気)…同1着
07年以降は、京王杯2歳Sで連対した馬のどちらかが、必ず馬券になっている。また、京王杯2歳Sで4着以下からは、同5着の04年1着マイネルレコルト(2番人気)の1頭しか馬券になっていない。
以上のように絶好の狙い目となる「前走京王杯2歳S組の法則」だが、この法則はだいぶ知れ渡り、旨みはなくなってきている。しかも、今年は京王杯2歳Sの勝ち馬エーシントップが2番人気当りに押されそうなので、なおさら美味しくなくなるだろうが、わざと消して来られた時は癪なので、押さえるべき。妙味を求めるのなら、勝てなくなった1番人気、キンカメ産駒が勝てないコース傾向を根拠にエーシントップ⇒コディーノか。これなら裏目千両は間違いない。エーシントップは、コース傾向には合致しないストームバード系テイルオブザキャット産駒であるが、朝日杯FS自体の血統構成には合致している。