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朝日杯FSの法則2

2012-12-15 07:07:07 | ダービー馬を探せ!2013
■コース傾向~5回中山芝1600m■

今開催は先週まで計6レース行なわれた。
朝日杯FS自体の血統傾向とは異なり、父SS系が【4-4-4】と活躍している。複数回馬券になっているのは、アグネスタキオン【2-2-0】とネオユニヴァース【1-1-0】の2頭。タキオンは母父でも2着が1回あるが、残念ながらタキオン産駒は出走しない。が、ネオユニヴァース産駒は1頭出走する。

△2ネオウィズダム…ネオユニヴァース×グレープツリーロード
母父グレープツリーロードは、コース傾向で2勝をあげているニジンスキー系。超人気薄のようだが、コース傾向からは全然買える、いや押さえるべき一頭だ。

断トツの1番人気が確実のコディーノであるが、その父キンカメは【0-1-2】と勝ち切れていない。しかも3着2回はコディーノと同じ血統構成のキンカメ×SSだ。また、母父エルコンドルパサーと同キングマンボが各2着1回と、キンカメが属するキングマンボ系で括ってみても、やっぱり勝ち切れない。ここに付け入る隙がある。
なお、フラムドグロワールの父ダイワメジャーは3着1回で、SS系×BTの血統構成は3着2回で、こちらも勝ち切れていない。
とはいえ、あくまでもこれは先週までの傾向で、土曜日は2鞍、日曜日は本番前に2鞍組まれているので、その結果を見てから最終判断を下すべき。

■枠番出目■*91年以降の過去21年(以下同)



皆さんご存知の通り、中山芝1600mは内枠が圧倒的に有利。
過去21年で7枠【0-2-5-34/41】、8枠【0-1-1-38/40】と、9頭が馬券にはなっているものの1頭も勝ち馬は出ていない。
最多の5勝をあげているのは1枠と4枠、次いで2枠と、勝ち馬は内枠から選ぶべき。なお、フラムドグロワールが入った6枠は3勝をあげており、外目の枠ながら決して不利とは言えない枠である。

■馬番出目■

13番以降からは1頭も勝ち馬が出ておらず、大外枠の16番は一度も馬券になったことがないデスナンバー。
馬券の境界線は12番なので、フラムドグロワールはギリギリセーフ。

■人気■



過去21で1番人気は【10-5-4-2/21】で、勝率47.6%、連対率71.4%、複勝率90.5%と鉄板級の堅さを誇る。馬券圏外に消えたのは07年スズジュピター(5着)、10年サダムパテック(4着)の2頭のみ。この2頭は前走東スポ杯で上位人気に推されて、しっかり連対を果たしていたという共通点がある。
<1番人気で馬券圏外に消えた馬>
07年スズジュピター(単勝4.1倍⇒5着)…前走東スポ杯2着(3番人気)
10年サダムパテック(単勝1.8倍⇒4着)…前走東スポ杯1着(1番人気)
スズジュピターの単勝は4.1倍なので、押し出された1番人気だったと想像はつくが、問題はサダムパテック。単勝1.8倍と圧倒的な人気に推されながらも4着に沈んだ。1番人気が確実なコディーノも、前走東スポ杯1着からの参戦で、その単勝オッズは2倍を切ると思われる。

また、鉄板級の堅さを誇る1番人気ではあるが、実はここ最近では、勝ち切れないという意味ではそれほど堅くはない。
91年~00年の10年間では【7-3-0-0】と、勝率70%、連対率100%と、鉄板を上回るダイヤモンド級の堅さだったのだが、01年~11年の11年間では【3-2-4-2】と、その信頼度がガクッと落ちる。馬券圏外に消えた2頭もここ最近のもので、直近3年で勝ったのは昨年のアルフレードと09年のローズキングダムの2頭のみである。

信頼度を落としてきている1番人気に代わって、勝ち星を量産しているのが2番人気だ。
過去21年では【4-6-2-9】で、勝率19.1%、連対率47.6%、57.1%だが、4勝すべては04年以降であげたものである。
なお11番人気以下は、過去21年で一度も馬券になったことがないので、無理穴狙いは禁物。

■人気の盲点~前走京王杯2歳S組■
京王杯2歳Sの結果でも書いたが、馬場改修となった03年以降の京王杯2歳Sで3着以内の馬が、1400mという距離を嫌われてか人気にならずに、朝日杯FSで馬券になるケースが多い。
<前走京王杯2歳S組3着以内で朝日杯FSで馬券になった馬>*03年以降
03年1着コスモサンビーム(4番人気)…京王杯2歳S1着
03年2着アポインテッドデイ(10番人気)…同2着
07年2着レッツゴーキリシマ(10番人気)…同3着
08年2着フィフスペトル(5番人気)…同2着
09年2着エイシンアポロン(2番人気)…同1着
10年1着グランプリボス(5番人気)…同1着
10年2着リアルインパクト(4番人気)…同2着
11年3着レオアクティヴ(8番人気)…同1着

07年以降は、京王杯2歳Sで連対した馬のどちらかが、必ず馬券になっている。また、京王杯2歳Sで4着以下からは、同5着の04年1着マイネルレコルト(2番人気)の1頭しか馬券になっていない。

以上のように絶好の狙い目となる「前走京王杯2歳S組の法則」だが、この法則はだいぶ知れ渡り、旨みはなくなってきている。しかも、今年は京王杯2歳Sの勝ち馬エーシントップが2番人気当りに押されそうなので、なおさら美味しくなくなるだろうが、わざと消して来られた時は癪なので、押さえるべき。妙味を求めるのなら、勝てなくなった1番人気、キンカメ産駒が勝てないコース傾向を根拠にエーシントップ⇒コディーノか。これなら裏目千両は間違いない。エーシントップは、コース傾向には合致しないストームバード系テイルオブザキャット産駒であるが、朝日杯FS自体の血統構成には合致している。

朝日杯FSの法則

2012-12-15 00:00:00 | ダービー馬を探せ!2013
最強厩舎の若大将が朝日杯FSに出走する。
10年2着リアルインパクト、11年アルフレードと目下2年連続連対中の最強厩舎。3年連続連対を目指し、満を持して送り込むのは…
★12フラムドグロワール…ダイワメジャー×BT
父は言わずと知れた名マイラーのダイワメジャー。母は00年のオークス馬シルクプリマドンナで、プリマドンナも最強厩舎所属であった。母子二代のG1馬オーナーの期待がかかるのだが…
外枠不利と言われる中山芝1600mで、なんとかギリギリセーフの6枠12番は良いとして、問題は父が朝日杯FSで不振のSS系ダイワメジャーということだ。
が、そこは昨年のアルフレードを勝利に導いたウイリアムズの腕に期待。それに東スポの絶好調男の虎石の◎というのも心強い。
人気は同じ藤沢厩舎のコディーノには敵わないが、先週の阪神JFでは1番人気の須貝厩舎のコレクターアイテムを押さえ、同厩舎の人気薄の方のローブティサージュが優勝をかっさらった。「同厩舎の2頭出しは人気を狙え!」というのは古くからの格言だ。
また、そもそもコディーノは朝日杯に使うかどうかは流動的だったのに対し、フラムの方は早々と朝日杯を目標にローテを組まれていた。ハナから勝負はフラムの方ではないのか?と、一応フォローを入れておこう。

■血統傾向■*91年以降の過去21年

SS産駒が初めてターフに登場したのが94年。そのファーストクロップのフジキセキがいきなり朝日杯を制し、翌95年もSS産駒のバブルガムフェローが勝ちV2を決め、日本の競馬界に激震が走った。大方の予想通り、SS産駒は旋風を巻き起こしクラシックを悉く制していくのだが、こと朝日杯に関しては不振傾向が続いている。
バブルが勝った95年以降、96年~99年は勝てず仕舞いどころか3着以内に一頭も入っていない。ようやく3勝目をあげたのは00年のメジロベイリーで、その時は2着にタガノテイオーが入り、初めてのSS産駒のワン・ツーを決めた。これで朝日杯もSS産駒の独壇場と思いきや、01年~05年まで5連敗を喫し、4勝目は06年のドリームジャーニーまで待たねばならなかった。だが、それで勝ち切れない傾向に終止符を打ったわけではなく、02年以降の過去10年では二代目SS系種牡馬を含めた成績は【1-3-5-39/48】で、勝率2.1%、連対率8.3%、複勝率18.8%と勝ち切れないというよりも、大不振。
【父SS系】
2ネオウィズダム…ネオユニヴァース
12フラムドグロワール…ダイワメジャー
13ディアセルヴィス…アドマイヤジャパン

一方、母父SSは目下4連勝中で、過去10年では【5-0-0-10/15】と、勝ち切るキャラクターなのが面白い。
【母父SS(系)】
1ザラストロ…ダンスインザダーク
3ゴットフリート…SS
5コディーノ…SS
14ロゴタイプ…SS

SS系よりも成績を上回っているのが、父ノーザンダンサー系。過去10年で【4-5-0-20/39】で、勝率13.8%、連対率31・0%と、父SS系を遥かに上回る成績をあげている。但し、母父ノーザンダンサー系は【1-5-6-48/60】で、勝率1.7%、連対率10・0%、複勝率20.0%と、父SS系並みに不振傾向にある。
父でも母父でもノーザンダンサー系は、その枝が万遍なく出ており、特にこれといった偏りは見られないが、気になるラインを2、3あげておく。
<ストームバード系:1-2-1>
03年2着メイショウボーラー…母父ストームキャット
06年3着メイショウダイドウ…母父ストームキャット
07年1着ゴスホークケン…父バーンスタイン
09年2着エイシンアポロン…ジャイアンツコーズウェイ

<ニジンスキー系:0-3-0>
02年2着サクラプレジデント…母父マルゼンスキー
06年2着ローレルゲレイロ…母父テンビー
11年2着マイネルロブスト…父ゼンノエルシド
ニジンスキー系を持つ馬は2着ばかりというのが面白い。

【父か母父にノーザンダンサー系を持つ出走馬】
1ザラストロ…父ホワイトマズル(リファール系)
2ネオウィズダム…母父グレープツリーロード(ニジンスキー系)
3ゴットフリート…父ローエングリン(サドラーズウェルズ系)
4テイエムイナズマ…母父ダンチヒ(ダンチヒ系)
7ティーハーフ…母父グリーンデザート(ダンチヒ系)
9エーシントップ…父テイルオブザキャット(ストームバード系)
14ロゴタイプ…父ローエングリン(サドラーズウェルズ系)

父ミスプロ系は過去10年で【2-1-2-24/29】で、勝率6.9%、連対率10.3%、複勝率17.2%と、可もなく不可もなくといったところ。
複数回馬券になっているのは、08年2着フィフスペトル、09年1着ローズキングダムの父キングカメハメハのみで、その父キングマンボは09年3着のダイワバーバリアンの母父である。同系を持つ馬は、断トツ1番人気は間違いないコディーノ一頭のみ。

SS系よりも、同じヘイルトゥーリーズン大系統に分類することができるロベルト系は、過去10年で【2-0-1-13/16】で、勝率、連対率12.5%、複勝率18.8%と、その出走頭数の少なさを考えれば大健闘と言える。その内訳は、03年3着アポインテッドデイ(父レッドランサム)、08年セイウンワンダー(父グラスワンダー)、11年アルフレード(父シンボリクリスエス)。このロベルト系は、もっと遡っても93年1着ナリタブライアン(父BT)、96年1着マイネルマックス(父BT)、97年1着グラスワンダー(父シルバーホーク)と、昔から勝ち切るケースが多い。出走馬中の該当馬はグラスワンダー産駒のクラウンレガーロ1頭のみであるが、母父を含めるのならワキノブレイブとフラムドグロワール(ともに母父BT)が該当する。

上に出てきた父が4大系統以外の馬は、過去10年で【1-1-2-30/34】で、勝率2.9%、連対率5.9%、複勝率11.8%と、父SS系よりも不振傾向にあるので、余程能力が抜けていない限りは、ハナから無視してもよい。
ちなみに馬券になったのは、02年3着テイエムリキサン(父タイキシャトル)、03年2着メイショウボーラー(父タイキシャトル)、05年3着ジャリスコライト(父ファンタスティックライト)、10年1着グランプリボス(父サクラバクシンオー)の4頭。