ダービーと前走の神戸新聞杯を見る限り、オルフェーヴルの三冠は誰の目に見ても確実だと映るのだが―
■重箱の隅■
菊花賞トライアルの神戸新聞杯が現行の2400mになった07年以降の、神戸新聞杯の優勝馬が菊花賞を勝ったことは一度もない。2000mで施行されていた時代を含めても、菊花賞馬になったのは05年ディープインパクトくらいで、それ以前となると97年のマチカネフクキタルまで遡らなければならない。
むしろ、近年では、07年アサクサキングス(神戸新聞杯2着)、08年アサクサキングス(神戸新聞杯3着)、10年ビッグウィーク(神戸新聞杯3着)と、神戸新聞杯で負けて本番で栄冠を掴んだ馬の方が目に付く。
ただ、三冠馬とは、こんなデータを覆す実力があるからこそ三冠馬になれるのも事実である。
■血統傾向~過去23年■

既にみなさんご存知のとおり、菊花賞と非常に相性が好い血統がある。
【御用達血統1~ダンスインザダーク】
過去10年で父SS系は【5-7-5】だが、そのうちダンスインザダーク産駒が3勝2着2回と抜群の相性を示している。しかし、残念ながら今年は同産駒の登録はない。だが、ダンスインザダークの近親なら一頭いる。
☆スマートロビン…ディープインパクト×母キーブギー(母父リファール)
父と母父の字面だけでは、一体どこがダンスインザダークの近親なのかは分からないが、母系を辿っていくとその謎が解ける。
母キーブギーの母キーダンサーは、実はダンスインザダークの母であるダンシングキーの全姉である。つまり、ダンスインザダークとスマートロビンの母キーブギーは、いとこ同士となり、ダンスインザダークから見てスマートロビンは、いとこの子供ということになる。
また、キーダンサーとダンシングキーの姉妹の下には、キーフライヤーという全妹がいるのだが、そのキーフライヤーにキングマンボを掛けて産まれたのがスプリングマンボであり、そこにSSを付けたのが05年春天馬のスズカマンボである。
字面だけでは分からない血の繋がり。淀の長距離G1である菊花賞と春天に縁のある一族出身のスマートロビン。実績には目を瞑り一票を投じたい。
【御用達血統2~トニービンの血】
過去10年の字面では、03年2着リンカーンの母父、06年2着ドリームパスポートの母父、09年2着フォゲッタブルの母父、そして08年には、トニービン直仔のジャンポケ産駒のオウケンブルースリが1着が見られるくらいだが、実は、三代以内にトニービンの血を持つ馬が5年連続で馬券対象になっているのだ。
上述以外の馬では、06年1着ソングオブウインド(母母父トニービン)、07年2着アルナスライン(父母父トニービン)、10年3着ビートブラック(父母父トニービン)。
今年は、ハーツクライ(SS×トニービン)産駒が該当するが、他の該当馬については出走が確定していからということで。
【御用達血統3~リボー系内包馬】
字面では、過去10年では01年1着のマンハッタンカフェの母父のローソサエティだけで、トニービン以上に見えてこないが、実はダンスインザダークの母系にもリボーの血が流れている(母母父キートゥザミント)。ダンスインザダーク以外でも、01年3着エアエミネムの父デンヒルの母父ヒズマジェスティー、06年1着ソングオブウインドおよび10年2着のローズキングダムの祖父キングマンボの母母父プルーヴアウト、07年2着アルナスラインの母母父グロースターク、08年1着オウケンブルースリの母母父リボー、09年3着セイウンワンダーの父グラスワンダーの母母母父ヒズマジェスティー、09年1着スリーロールスおよび10年3着ビートブラックの母父BTの母父グロースタークと、過去10年では05年以外は必ず一頭はリボー系を五代以内に内包する馬が馬券対象となっているのである。
リボー系といえばスタミナ血統の代表格。ここにダンスインザダークが菊花賞で好走する原因を求めることができる。つまり、ダンスインザダークのスタミナの源はリボー系であるということができる。
今年の該当馬は、キンカメ産駒のベルシャザール、マンカフェ産駒のロッカヴェラーノくらいしか思いつかないが、詳細については、ここも後日ということで。
【血統一押し馬】
出てくるかどうかは分からないが、もし出てきたら必ず押さえておきたい、いや、本命にしたっていい位の血統面からの一押しの馬がいる。
☆ダノンマックイン…ハーツクライ×ノーザンテースト
リボー系は内包していないが、ハーツクライ産駒なのでトニービンの血を持っていること。また、母父ノーザンテーストは最近ではすっかりご無沙汰であるが、かつては菊花賞で活躍して血統であること。そして、一番の決め手が元祖・長距離砲リアルシャダイが母父父に入っっていることである。リアルシャダイもかつてはダンスインザダーク並に菊花賞と相性が好かった(父方で1-3-1)。しかし、近年では08年2着のフローテーションの母父で見つけることができるだけだが、実は09年3着のセイウンワンダーの母母父もリアルシャダイなのである。
菊と相性の好い血統を3本も持つ本馬こそ、乱菊の主役になりそうな気がしてならない。
淀の二度の坂超えで、リアルシャダイの血が騒ぐ―
■重箱の隅■
菊花賞トライアルの神戸新聞杯が現行の2400mになった07年以降の、神戸新聞杯の優勝馬が菊花賞を勝ったことは一度もない。2000mで施行されていた時代を含めても、菊花賞馬になったのは05年ディープインパクトくらいで、それ以前となると97年のマチカネフクキタルまで遡らなければならない。
むしろ、近年では、07年アサクサキングス(神戸新聞杯2着)、08年アサクサキングス(神戸新聞杯3着)、10年ビッグウィーク(神戸新聞杯3着)と、神戸新聞杯で負けて本番で栄冠を掴んだ馬の方が目に付く。
ただ、三冠馬とは、こんなデータを覆す実力があるからこそ三冠馬になれるのも事実である。
■血統傾向~過去23年■

既にみなさんご存知のとおり、菊花賞と非常に相性が好い血統がある。
【御用達血統1~ダンスインザダーク】
過去10年で父SS系は【5-7-5】だが、そのうちダンスインザダーク産駒が3勝2着2回と抜群の相性を示している。しかし、残念ながら今年は同産駒の登録はない。だが、ダンスインザダークの近親なら一頭いる。
☆スマートロビン…ディープインパクト×母キーブギー(母父リファール)
父と母父の字面だけでは、一体どこがダンスインザダークの近親なのかは分からないが、母系を辿っていくとその謎が解ける。
母キーブギーの母キーダンサーは、実はダンスインザダークの母であるダンシングキーの全姉である。つまり、ダンスインザダークとスマートロビンの母キーブギーは、いとこ同士となり、ダンスインザダークから見てスマートロビンは、いとこの子供ということになる。
また、キーダンサーとダンシングキーの姉妹の下には、キーフライヤーという全妹がいるのだが、そのキーフライヤーにキングマンボを掛けて産まれたのがスプリングマンボであり、そこにSSを付けたのが05年春天馬のスズカマンボである。
字面だけでは分からない血の繋がり。淀の長距離G1である菊花賞と春天に縁のある一族出身のスマートロビン。実績には目を瞑り一票を投じたい。
【御用達血統2~トニービンの血】
過去10年の字面では、03年2着リンカーンの母父、06年2着ドリームパスポートの母父、09年2着フォゲッタブルの母父、そして08年には、トニービン直仔のジャンポケ産駒のオウケンブルースリが1着が見られるくらいだが、実は、三代以内にトニービンの血を持つ馬が5年連続で馬券対象になっているのだ。
上述以外の馬では、06年1着ソングオブウインド(母母父トニービン)、07年2着アルナスライン(父母父トニービン)、10年3着ビートブラック(父母父トニービン)。
今年は、ハーツクライ(SS×トニービン)産駒が該当するが、他の該当馬については出走が確定していからということで。
【御用達血統3~リボー系内包馬】
字面では、過去10年では01年1着のマンハッタンカフェの母父のローソサエティだけで、トニービン以上に見えてこないが、実はダンスインザダークの母系にもリボーの血が流れている(母母父キートゥザミント)。ダンスインザダーク以外でも、01年3着エアエミネムの父デンヒルの母父ヒズマジェスティー、06年1着ソングオブウインドおよび10年2着のローズキングダムの祖父キングマンボの母母父プルーヴアウト、07年2着アルナスラインの母母父グロースターク、08年1着オウケンブルースリの母母父リボー、09年3着セイウンワンダーの父グラスワンダーの母母母父ヒズマジェスティー、09年1着スリーロールスおよび10年3着ビートブラックの母父BTの母父グロースタークと、過去10年では05年以外は必ず一頭はリボー系を五代以内に内包する馬が馬券対象となっているのである。
リボー系といえばスタミナ血統の代表格。ここにダンスインザダークが菊花賞で好走する原因を求めることができる。つまり、ダンスインザダークのスタミナの源はリボー系であるということができる。
今年の該当馬は、キンカメ産駒のベルシャザール、マンカフェ産駒のロッカヴェラーノくらいしか思いつかないが、詳細については、ここも後日ということで。
【血統一押し馬】
出てくるかどうかは分からないが、もし出てきたら必ず押さえておきたい、いや、本命にしたっていい位の血統面からの一押しの馬がいる。
☆ダノンマックイン…ハーツクライ×ノーザンテースト
リボー系は内包していないが、ハーツクライ産駒なのでトニービンの血を持っていること。また、母父ノーザンテーストは最近ではすっかりご無沙汰であるが、かつては菊花賞で活躍して血統であること。そして、一番の決め手が元祖・長距離砲リアルシャダイが母父父に入っっていることである。リアルシャダイもかつてはダンスインザダーク並に菊花賞と相性が好かった(父方で1-3-1)。しかし、近年では08年2着のフローテーションの母父で見つけることができるだけだが、実は09年3着のセイウンワンダーの母母父もリアルシャダイなのである。
菊と相性の好い血統を3本も持つ本馬こそ、乱菊の主役になりそうな気がしてならない。
淀の二度の坂超えで、リアルシャダイの血が騒ぐ―