まずは、前回紹介したこちらを再掲↓
☆芝3000m以上~種牡馬&BMSランキングTOP10☆
サイアーランキングで断トツ1位のダンスインザダークを父に、BMSランキング2位のトニービンを母父に持つフォゲッタブル。
血統的には鉄板級。否、菊2着、ステイヤーズS、ダイヤモンドSと芝3000m以上で連対率100%の実績を考えれば、ダイヤモンド級と言っても過言ではない。
いくら人気になろうとも、逆らわない方がよさそうなのだが、実はフォゲッタブルには死角がある。
といっても、ダイヤモンドSから直行ローテで、過去に春天を制した馬はいないということではない。また、休み明けでいきなり3000mを心配しているわけでもない。ダイヤモンドSのあと疲れが出たので阪神大賞典には使わなかったらしいが、菊2着の後、ハイレベルな有馬で4着、そして年明けにダイヤモンドSを走らされれば、どんなにタフな馬でも疲れは出るというもの。あの「馬車馬」マンハッタンスカイですら音を上げるに違いない。
そもそも、この強行ローテは、春天出走を確実とするべく予定通りのもの。長距離4連戦の後に疲れが出るのは百も承知で、春天直行も選択肢の一つとして持っていたはず。
昔と違って、今の調教技術は格段に進歩を遂げている。ましてや、ここが最後の春天となる池江調教師の仕上げに抜かりはあるまい。
フォゲッタブルの死角、それは休み明けでもダイヤ直行ローテでもない。それは、完全無欠の長距離型の血統構成に隠されているのだ。
まずは、ダンスの父であるSSの分析から入る。
SS産駒の芝3000m以上の成績は次のとおり。
現存するJRAの平地芝3000m以上のレースのうち、ダイヤモンドSを除く5レースを制覇している。
産駒別では、05年の菊、06年の阪大、春天を制したディープインパクトは別格として、他ではマンカフェ、スペシャル、リンカーン、そして勝ち星はないもののステイゴールドの活躍が目立つ。
次に、SS後継種牡馬のなかで、「SS系種牡馬長距離カルテット」のマンカフェ、スペ、ダンス、ステイについて調べてみた。
種牡馬デビュー年は、ダンス00年、スペ03年、ステイ05年、マンカフェ06年と、それぞれ異なるのだが、このぶっちぎりの成績を見せつけられては、暫くはダンスの独壇場が続くと思われる。
さて、ここからが核心部分。
まずは、芝3000m以上におけるダンスの産駒別成績を見てみる。
ザッツザプレンティ、デルタブルースをはじめ、ズラリと長距離砲が顔を揃えた。その中で、ダイタクバートラムに続く成績を収めているのがフォゲッタブル。ここまでは何ら死角らしい死角は見当たらない。
次に、ダンス産駒の芝3000m以上のレース別成績を見てみると、フォゲッタブルにとって、なんとも不吉なデータが浮かび上がった。
フォゲッタブルの死角―それは、ダンス産駒は、これまで一度も春天を勝ったことがない!ということ。
ダンス産駒は、延べ15頭が春天に挑戦しているのだが、3着以内に入ったのは03年3着のダイタクバートラムの1頭のみ。
【ダンス産駒~春天惨敗史】
●03年
4着ツルマルボーイ(2人気)
6着ファストタテヤマ(4人気)
8着タガノマイバッハ(8人気)
●04年
11着ファストタテヤマ(7人気)
16着ザッツザプレンティ(3人気)
●05年
10着ザッツザプレンティ(7人気)
●06年
6着ファストタテヤマ(13人気)
7着マッキーマックス(3人気)
10着デルタブルース(4人気)
●07年
8着ダークメッセージ(8人気)
10着ファストタテヤマ(9人気)
12着デルタブルース(3人気)
14着ウイングランツ(15人気)
●08年
出走馬ナシ
●09年
10着デルタブルース(13人気)
菊花賞好走馬は春天と相性が好いことはつとに知られているが、03年1着ザッツザプレンティが2回、04年1着デルタブルースは3回挑んだものの、たとえ菊花賞馬といえども、春天というG1の最高峰の壁を打ち砕くことはできずじまい。
フォゲッタブルの死角―
それは、父ダンスインザダークにとって、春の天皇賞は鬼門であるということに他ならない。
=つづく=
☆芝3000m以上~種牡馬&BMSランキングTOP10☆
サイアーランキングで断トツ1位のダンスインザダークを父に、BMSランキング2位のトニービンを母父に持つフォゲッタブル。
血統的には鉄板級。否、菊2着、ステイヤーズS、ダイヤモンドSと芝3000m以上で連対率100%の実績を考えれば、ダイヤモンド級と言っても過言ではない。
いくら人気になろうとも、逆らわない方がよさそうなのだが、実はフォゲッタブルには死角がある。
といっても、ダイヤモンドSから直行ローテで、過去に春天を制した馬はいないということではない。また、休み明けでいきなり3000mを心配しているわけでもない。ダイヤモンドSのあと疲れが出たので阪神大賞典には使わなかったらしいが、菊2着の後、ハイレベルな有馬で4着、そして年明けにダイヤモンドSを走らされれば、どんなにタフな馬でも疲れは出るというもの。あの「馬車馬」マンハッタンスカイですら音を上げるに違いない。
そもそも、この強行ローテは、春天出走を確実とするべく予定通りのもの。長距離4連戦の後に疲れが出るのは百も承知で、春天直行も選択肢の一つとして持っていたはず。
昔と違って、今の調教技術は格段に進歩を遂げている。ましてや、ここが最後の春天となる池江調教師の仕上げに抜かりはあるまい。
フォゲッタブルの死角、それは休み明けでもダイヤ直行ローテでもない。それは、完全無欠の長距離型の血統構成に隠されているのだ。
まずは、ダンスの父であるSSの分析から入る。
SS産駒の芝3000m以上の成績は次のとおり。
現存するJRAの平地芝3000m以上のレースのうち、ダイヤモンドSを除く5レースを制覇している。
産駒別では、05年の菊、06年の阪大、春天を制したディープインパクトは別格として、他ではマンカフェ、スペシャル、リンカーン、そして勝ち星はないもののステイゴールドの活躍が目立つ。
次に、SS後継種牡馬のなかで、「SS系種牡馬長距離カルテット」のマンカフェ、スペ、ダンス、ステイについて調べてみた。
種牡馬デビュー年は、ダンス00年、スペ03年、ステイ05年、マンカフェ06年と、それぞれ異なるのだが、このぶっちぎりの成績を見せつけられては、暫くはダンスの独壇場が続くと思われる。
さて、ここからが核心部分。
まずは、芝3000m以上におけるダンスの産駒別成績を見てみる。
ザッツザプレンティ、デルタブルースをはじめ、ズラリと長距離砲が顔を揃えた。その中で、ダイタクバートラムに続く成績を収めているのがフォゲッタブル。ここまでは何ら死角らしい死角は見当たらない。
次に、ダンス産駒の芝3000m以上のレース別成績を見てみると、フォゲッタブルにとって、なんとも不吉なデータが浮かび上がった。
フォゲッタブルの死角―それは、ダンス産駒は、これまで一度も春天を勝ったことがない!ということ。
ダンス産駒は、延べ15頭が春天に挑戦しているのだが、3着以内に入ったのは03年3着のダイタクバートラムの1頭のみ。
【ダンス産駒~春天惨敗史】
●03年
4着ツルマルボーイ(2人気)
6着ファストタテヤマ(4人気)
8着タガノマイバッハ(8人気)
●04年
11着ファストタテヤマ(7人気)
16着ザッツザプレンティ(3人気)
●05年
10着ザッツザプレンティ(7人気)
●06年
6着ファストタテヤマ(13人気)
7着マッキーマックス(3人気)
10着デルタブルース(4人気)
●07年
8着ダークメッセージ(8人気)
10着ファストタテヤマ(9人気)
12着デルタブルース(3人気)
14着ウイングランツ(15人気)
●08年
出走馬ナシ
●09年
10着デルタブルース(13人気)
菊花賞好走馬は春天と相性が好いことはつとに知られているが、03年1着ザッツザプレンティが2回、04年1着デルタブルースは3回挑んだものの、たとえ菊花賞馬といえども、春天というG1の最高峰の壁を打ち砕くことはできずじまい。
フォゲッタブルの死角―
それは、父ダンスインザダークにとって、春の天皇賞は鬼門であるということに他ならない。
=つづく=
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