□聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話
番外編 朱の新生(あけのしんせい)【中編】
番外編 朱の新生(あけのしんせい)【中編】
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水瓶座のデジェルは、アテナに謁見し、デフテロスが双子座を拝命し、
教皇の勅命を受け、カノン島に向かったことを報告します。
ただ、デフテロスは、その資格がないと、アテナへの謁見を辞退。
アテナは、新たな黄金聖闘士に祝福を授けられなかったとしますが、
カノン島は本来、聖闘士を癒す島で、デフテロスにも力を貸すとも。
そして、デフテロスは、己の力のみでことを成したいのだと察します。
カノン島に到着したデフテロスは、犠牲者の惨状を聞き、推測します。
非力な人間たちへの執拗な暴虐は気分が悪いとし、
そんな力でしか示せない自分に何を見出せるのかと過去を重ねます。
火山を進んだ洞穴の奥から、骨を砕くような音が聞こえます。
洞穴の内部には、聖域の雑兵の防具が大量の骸と共に散乱しています。
デフテロスは、最深部に野生の獣のような人影を見付けます。
デフテロスは、力を持たない罪無き者たちを…!!と怒気を発します。
人影は、罪無きという言葉に対し、異を叫び、小宇宙を増大させます。
その小宇宙は、炎の虎に姿を変え、デフテロスに襲い掛かります。
彼の言葉によれば、過去に島民に虐げられ、その復讐のようです。
炎の虎は、バルバロティタラヴァを放ち、デフテロスを牽制します。
βαρβαροτιτα λαβαは野蛮(な?)熔岩という意味かな?
そして、天異星ドゥンのエリスロだと名乗りを上げます。
ドゥンは、ヒンズー教のドゥルガーが乗る動物で、炎の虎、または獅子。
デフテロスには効果が無く、復讐という使い道に異を唱えます。
デフテロスは、貴様のような己の無い力、俺が潰すと拳撃を放ちます。
その激突は、カノン島の噴火を呼び、エリスロは、勝利を口にします。
しかし、熔岩の中から双子座の黄金聖衣を纏ったデフテロスが現れ、
聖闘士対冥闘士の戦いは、第二ラウンドに突入します。