「秀吉と利休」野上弥生子
表紙の裏の著者写真を見たオットさんが,
「野上弥生子ってすげーばーさんだったんだなー」と言いました。ひどい。
とはいえ,漱石の直弟子だった人と結婚したという略歴を見れば,
すげーばーさんなお年でもおかしくない。
茶頭としても政治向きにも,かなりの重用を受けていた人が,
なんで切腹という最後になったのか,の一つの答えにもなってます。
秀吉と利休の間の複雑な感情のやりとりももちろんだけど,
山上宗二のエピソードや,末息子の父に対する葛藤が,
それに別の面からの色をそえていて,読み応えあり。
息子が晒された父を見るシーンの,
「それほど図太くも生きたのだ」という一言が好き。
だけど,結婚前に5,6年ほど茶を習っていたせいもあって,
それ以上に気になるのは,利休の点前のシーン。
「茶のほうがひとりでにたつのであった」というほどの点前って,どんな点前!?
見ることができるのならば,一度見てみたいー。
表紙の裏の著者写真を見たオットさんが,
「野上弥生子ってすげーばーさんだったんだなー」と言いました。ひどい。
とはいえ,漱石の直弟子だった人と結婚したという略歴を見れば,
すげーばーさんなお年でもおかしくない。
茶頭としても政治向きにも,かなりの重用を受けていた人が,
なんで切腹という最後になったのか,の一つの答えにもなってます。
秀吉と利休の間の複雑な感情のやりとりももちろんだけど,
山上宗二のエピソードや,末息子の父に対する葛藤が,
それに別の面からの色をそえていて,読み応えあり。
息子が晒された父を見るシーンの,
「それほど図太くも生きたのだ」という一言が好き。
だけど,結婚前に5,6年ほど茶を習っていたせいもあって,
それ以上に気になるのは,利休の点前のシーン。
「茶のほうがひとりでにたつのであった」というほどの点前って,どんな点前!?
見ることができるのならば,一度見てみたいー。