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ぼてマメ日記

息子ぼてと娘マメとの毎日やなんやかやをテキトーにつづります

最近読んだ本4

2007年09月07日 | Weblog
「秀吉と利休」野上弥生子

表紙の裏の著者写真を見たオットさんが,
「野上弥生子ってすげーばーさんだったんだなー」と言いました。ひどい。
とはいえ,漱石の直弟子だった人と結婚したという略歴を見れば,
すげーばーさんなお年でもおかしくない。

茶頭としても政治向きにも,かなりの重用を受けていた人が,
なんで切腹という最後になったのか,の一つの答えにもなってます。
秀吉と利休の間の複雑な感情のやりとりももちろんだけど,
山上宗二のエピソードや,末息子の父に対する葛藤が,
それに別の面からの色をそえていて,読み応えあり。
息子が晒された父を見るシーンの,
「それほど図太くも生きたのだ」という一言が好き。

だけど,結婚前に5,6年ほど茶を習っていたせいもあって,
それ以上に気になるのは,利休の点前のシーン。
「茶のほうがひとりでにたつのであった」というほどの点前って,どんな点前!?
見ることができるのならば,一度見てみたいー。



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