ブレリアひと踊り！に取り組み続けていたある日のレッスン。
ここで言う〈ひと踊り〉とは、輪の中に1人で出て行って、ちょっくら踊って戻ってくる。フラメンコを嗜む者同士が、いつでもどこでも誰とでも遊べるやつ
こんな楽しいやつが、なかなかどうして、ナチュラルに馴染むまでの道は果てしなく。。。
生徒さんの多くが何年経っても、頭で考えながらギクシャク、カクカクした動きから解き放たれないでいる。
話を戻し、そんなある日のレッスンのことだ。
1人の生徒さんが突然覚醒した
表情といい、間の取り方といい、とにかく素敵だった。本人の明るい人柄が滲みでて、あぁこれぞブレリアだと
こうなると舞踊的な拙さなんて、どうでも良くなる。オレーーー
ええもん見せてくれて有難うーーー感激やぁ。
ええもん見せてくれて有難うーーー感激やぁ。居合わせたのが私ひとりじゃなくて幸い。もう1人の目撃者も感動していた。
ねー、ねー、良かったよね、今のっ
びっくりしたので、何があったん？練習したん？と本人に尋ねた。
「 毎日インスタで色んなブレリアみてましたー」
ほほーぅ？！
「先生がイイネしてるの沢山ありましたー」
ははは・・・。
夢中で観続ける！聴き続ける！これが攻略法ということか。
とにかくその時の踊りは、ヘレスの地元民が憑依したかと思ったよ。その素直さが武器やね。
そんな彼女だが、手術で暫くお休みすることとなり。
「（フラメンコが）面白くなってきたところなのに残念です」と。
元気になってまた踊ってね。
忘れられない一瞬を有難う。
