踊る楽器
2021-02-26 | 日記
フラメンコのサパテアード。足音で刻むリズム
生徒さんは、サパテアードの練習の時に「フラメンコやってます〜」感を得る人が多いようだ。(楽しいもんねっ)
昔々フラメンコを習い始めの頃、膝をけっこう深く曲げて、踵を後ろに振り上げていた。プンタ(つま先)を後ろに下す時は、膝を開くと習った・・・ガニ股で変な感じだったけど、それでバランスをとるのかな?と思って、見様見真似で倣った。
数年後、違う先生に習ったら、女性が膝を開くのは変だ、膝から下は平行に後ろへ置くように、と指導されて素直に矯正した
さらに数年後、どうやら膝は深く曲げないらしい?!と気付き、ポジション観察しまくった。
昔はサパテアードの時は、女性はファルダ(スカート)をたくし上げ、男性は腰に手を添えるか、上着の裾を持つかで、〈ザ、足の見せ場でっせー!〉と上半身の動きは少なかった。
時代は進み、足を打ちながらでもブラソ(腕)の動きが欠かせず、上半身の表現の幅がぐーんと広がり、足のパートじゃなくても音数が増えたので、膝は緩める程度に留めておく方が動きやすい。
このように進化しているので、入門者にサパテアードを指導するときは〈重心のコントロール〉〈身体が上下しない〉〈腰に負担をかけない〉、その3つに気を配り、それ以外のことは「こうじゃなきゃダメ」と決めつけないようにしている
スペイン人達を間近で観察し続けてきたけど、足の打ち方1つでも、スタイルに違いがある。
しかし、どの人も「ええ音色」をサラっと力まずに出してくれる。まさしく楽器。
ジタバタ、ドンドンは楽器ちゃいます〜。私も心したいっ。
昨日、足のことで気づきがあったので、blogにしたためようとしたのに、なんか違う話になっちゃった
気づきの話は次回にでも。