ぶつぶつ地蔵

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年末年始の過ごし方  元旦・翁編

2013-01-17 13:16:20 | 舞台関係
春日さんに23時40分くらいに到着。
既に何人もの人が場所取りやお参りに来ています。
一年お家を守ってくれた破魔矢をお返しして、オイラも場所取り。


深々と足元から冷えてきますが、昨年ほどでなない気がする。
待っている間、関西のおばちゃんやけぇ隣の方ともガンガンお話致します。子供にはちゃんと前を譲ってあげまする。
周りの方とお能のこと以外も色々話しているうちに、2013年を迎えました。


0時キッカリに、春日さんの本殿で神事が始まります。

そしてその神事は、篝火を先導に能舞台へと移動してくるのです。
祝詞を上げて役員さんたちを清め、舞台を清めます。
舞台に捧げられたお供えを片付けて、翁が始まるのであります。

始まるよ~の笛の音が聞こえ、しばらくしてから千歳(せんざい)を先頭に、静々と翁を作り上げる面々が橋掛かりを渡ってきます。
皆が定位置に着くと、露払いの様に千歳が舞始めます。

緩急のハッキリした力強い舞。
舞台の隅々まで動き回るんですよね。
で、その間にシテは翁の面を舞台上で着けるんです。

普通のお能は面を着けて出てきますよね。
でも翁は舞台上で着けます。これにはちゃんと意味があるんですね。
翁という演目は、通常のお能と違い物語ではありません。翁のあとに演じられる狂言方が演じる三番叟(三番三)と対となっており、国家安寧・五穀豊穣を祈願する舞なのであります。
翁が国家安寧。三番叟が五穀豊穣。
舞台上で翁の面を着けることで、そこに神が降臨した(神懸かった)ことを表しているのです。
翁と三番三、個々で見てもすごく見応えがありますが、続いてみると更に更に荘厳で素晴らしいのであります。

春日さんでは、この翁を正月一番に奉納するのであります。
日本で一番最初に演じられる翁なんですよ^^


千歳の動きとは対照的に、翁はゆうるりと舞います。
たまにビックリさせるかのように足を踏み鳴らしますが、その動きはとても緩やかです。
千歳同様、舞台の隅々まで慈しむように舞ます。なんだか心が解れるんですよね~♪
舞台上で面を外し、神が戻られてからシテがお辞儀をして舞は終了。
この春日さんでの翁はお捻りも飛ぶので、荘厳な中にもお正月らしいワクワクが感じられる舞台なのであります。

これでようやく年が明けた気分。
春日さんの本殿にお参りし、破魔矢をいただいて、振る舞い酒をいただいて、とんどで冷えた体を温めてからお宿に戻ります。

お風呂で体の芯まで温めて、ようやく就寝。
3時頃でございます。





元旦・おせち編につづく





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