5月14日は中将姫様のご命日です。
中将姫様は天平時代にいらっしゃった藤原南家の姫君で、一夜にして當麻曼陀羅を織り上げたと言われています。
29歳という若さでこの世を去りますが、その中将姫様が極楽に往かれる姿を再現したのが練供養なのです。
ずっとずっと行きたかったんですが、なかなか都合が合わず。。。
合わない都合に合わせるより、行くと決めたほうが早い!ってんで、今年は早々に有給を取り、當麻の練供養へと赴いたのでありました。
さて境内に着くと日頃は締め切られヒッソリとその存在を隠しているかのような娑婆堂ですが、この日はすべての扉が開けられ、阿弥陀様がお祀りされているのが見えます。

お写真OKとのことだったので、手を合わせた後にパシャリ。

ずずずぃっと近寄って、もう一枚。
ちょっと後ろにもたれ気味に安置されていますが(倒れそうでドキドキ^^;)とってもお優しいお顔です。
練供養会式を執り行うのは、中将姫様のお住まいであったとされる護念院さんです。
日頃は閉ざされた(いや、法要の時には開いているらしい)本堂で、練供養で使われる二十五菩薩様の面と中将姫様、それに中将姫様のご胎内仏である化身仏が公開されております。

こちらが化身仏。お写真OK。なんて大らかなのでしょう。
めちゃめちゃお綺麗なお顔でうっとりします。
向かって左斜め45度、少し見下げる位置からのお顔が一番美しいとオイラは思います。(その写メはない)
赤ちゃんのような幼い表情(おもにほっぺ)と伏せられた視線の一途な力強さがとっても美しいのです。神々しさの中に、まだ人としての生々しさも少し感じる気がします。(あ、思い込みっすか?そんなことあるまい)

化身仏の後ろにズラッと菩薩様たちが並んでおります。
ピッカピカのご尊顔からの力強さったら、圧巻ですよ~
こちらは10年ほど前に新調した二代目の面です。
御法話のあと、せっかくこの日にお参り頂いているからと、菩薩様・・・ひいては阿弥陀様とのご結縁を結べるようにと、面の一つをひとりひとりに被せてくださいます。

オイラが被せて頂いたのは、6番目の菩薩様の面。
お坊様の「南無阿弥陀仏」の後にオイラも手を合わせて「南無阿弥陀仏」と唱えます。
5月14日の一日だけですが、朝の9時から2時頃まで護念院さんの本堂でお参りできますので、是非早めに行ってご縁を結んでおきたいものです。(来年も行く気満々♪)
堂内中央のご本尊様を挟んで右側には中将姫様の御輿が祀られております。

白い帳の中に佇む中将姫様。
こちらもお写真OK。しかも近寄てもいいって!ほんと大らかですぅ~

ご胎内仏の化身仏に負けないくらい、こちらのお顔も美しいです。
あ、この中将姫様の中に化身仏が納められていたのだそうです。
オイラは一日當麻寺にいると決め込んでいたので、護念院さんの本堂の主か!っちゅーくらいダラダラと居らせていただいてました。
そこで見つけたのがこちら。

無造作に置かれた、この日使う錫杖。
でへへ。こっそり環の部分を触っちゃったよ。

更にその横に置いてある、普賢菩薩様の持ち物。
名前がわかりません^^;
龍頭がこの覆いを咥えた感じなります。覆いの内側に散華が描かれているのも素敵ですよね。
10時から護念院さんに居たので、一旦外に行き裏曼陀羅にお参りした後にお昼へ。
参道の喫茶で1杯500円のにゅうめんを食べ、境内でお団子を1串。

よもぎのみたらし団子どすぇ。珍しいよね。
香ばしくって美味しいでした♪
昼食後、2時過ぎまでまたもや護念院さんで過ごす。
2時半からは講の方が菩薩様に変身するので護念院さんはclauseします。
それに伴い、オイラは場所取りへ。お練開始まで2時間ありますが、すでに橋掛かりの近くは場所取りの人がいっぱい。
そして境内の露店に子供がいっぱい。。。當麻の街の保育園や小学校は、お練の日は半ドンなんだって。
まず初めにオイラが陣取ったのは・・・護念院さんから極楽浄土と化した曼陀羅堂への橋掛かり。
イワユルちょっと裏方的な位置。

待っている間に仲良くなった幼稚園のののかちゃんとそのおばあちゃんと一緒に、護念院さんからお浄土へと降り立つ菩薩様達をお迎えする。
こちらは・・・お地蔵様?龍樹菩薩様~?わからぬ。。

次々に手に楽器を携えた菩薩様が渡ってきます。

こちらは笙

ここが一番近くでお参りできる場所なんですが、けっこう煽りの菩薩様になっちゃいますねぇ。
ののかちゃんとおばあちゃんと途中で別れ、オイラは次のポイントへ移動。

お浄土から娑婆堂にいらっしゃる中将姫様の元へ来迎する菩薩様。
ここで着付けが崩れるアクシデント発生!それを見て笑う人たち。。。でもその笑う人を見て「こんな時に笑うなんて」と苦言を漏らすおばさまもいました。(写真を撮りまくる人もいました)
ちょっとは笑っても、やはり厳かな会場なんだから押さえないとね。
一番気になったのは介添えの方。横でニヤニヤしながら棒立ちしてんと、こんな時こそ、着付けまではできなくっても菩薩様をお守りしたまえ!って激を飛ばしたくなっちゃいました。
でもね、なんとか来迎が再開した時には拍手が自然と発生して、なんだかちょっといい感じだなとも思いました。
生だなぁ。ナマの空気だなぁって思った出来事。

最後の菩薩様が娑婆堂に着くといよいよお練一番の見せ場、観世音菩薩・大勢至菩薩・普賢菩薩のお出ましです。

トップは蓮座を手にされた観世音菩薩様。

このお練の動きができる方は数人(4人ほどらしい)しかおられないそうです。

続いて手を合わせて練り練りする大勢至菩薩様。
最初の二菩薩様は介添えなしです。
すっごい運動量だし、視界の悪さはお能並だし!橋掛かりの幅は120cmほどしかないし!!
いろんな意味で凄い菩薩様です。

最後に普賢菩薩様がお出ましになり、練り練りの後に続きます。
ここでまたもやポイント移動。
娑婆堂近くのポイントに滑り込み、練り練りをお迎えする。

三菩薩様が並んで見える感じがええざんしょ?

間違い探し的なショット。おんなじタイミングでシャッターを切ってるんだな、オイラってば。

ゆるゆると・・でも力強くお渡りになる菩薩様

蓮座はまだ空です。
菩薩様が娑婆堂につくと、中将姫様が化身仏となり蓮座に乗られます。
ここはね、全く見えません^^;
蓮座に乗られた中将姫様は菩薩様に囲まれてお浄土へと旅立たれるのです。

行きは空だった蓮座に姫様の化身仏がおられます。

練りっとする度に掲げられる姫様は、ひと練り(っちゅーの?)ごとに俗世を離れてゆきます。

それはなんだか、人から仏様へと転身していくようでもあり、何とも言えない美しい光景でした。

以前、護念院のお姉さんに説明いただいた「文字の読めない人たちにも、阿弥陀様のご加護をわかりやすく説いているのがお練なんですよ」と言われたのが、頭で理解しているのではなく、すっと心に入ってきました。腑に落ちるってこのことですね。

娑婆堂から曼陀羅堂まで、二十五菩薩様の光背が居並ぶ橋掛かりの壮観なこと。
これで夕日が見えればめっちゃ神々しさが増すんでしょうね。この日は薄曇りでした。

こちらは護念院さんのご住職様。
袈裟に注目!

ののかちゃんのおばあちゃんに教えていただいたお袈裟の柄は、正面に當麻寺の代表的な花、牡丹をあしらっております。(写メなしでごめん!)
そして肩から背面にかけて、中将姫様・蓮の花が描かれているんです。
ものっそ美しい。
で、頭に乗ってる船みたいなのはなんていう名前なんでしょう?浄土宗で、偉いお坊様だけが被れるモノなんだって。(My母談)

最後に中将姫様が乗っていらした御輿が橋掛かりを渡り護念院さんへ戻ります。
行きは帳が上げられその姿を拝することができたそうですが(オイラは見てない^^;)帰りは姫様は佛の世界へ往かれたので、御輿には乗っていないという意味で、帳が下りているんだそうです。
いやはや、ドラマチックかつ神々しいお練ですね。
めっちゃ興奮しました。
今年は写真撮りながらのお参りでしたので、来年はのんびり目でしっかりと見ながらのお参りをしたいなぁと思うのであります。

帰り道、すでに解体され始めている橋掛かり。
全部撤収するんですか?と尋ねると、半分位解体収納しちゃうとのこと。
ざぁっと潮が引いた境内で黙々と撤収作業をしてくださている方を眺めつつ、オイラも帰路に着いたのでした。

そーして帰りの電車から、大阪側から見た二上山をGET。
携帯からはこちら→■
中将姫様は天平時代にいらっしゃった藤原南家の姫君で、一夜にして當麻曼陀羅を織り上げたと言われています。
29歳という若さでこの世を去りますが、その中将姫様が極楽に往かれる姿を再現したのが練供養なのです。
ずっとずっと行きたかったんですが、なかなか都合が合わず。。。
合わない都合に合わせるより、行くと決めたほうが早い!ってんで、今年は早々に有給を取り、當麻の練供養へと赴いたのでありました。
さて境内に着くと日頃は締め切られヒッソリとその存在を隠しているかのような娑婆堂ですが、この日はすべての扉が開けられ、阿弥陀様がお祀りされているのが見えます。

お写真OKとのことだったので、手を合わせた後にパシャリ。

ずずずぃっと近寄って、もう一枚。
ちょっと後ろにもたれ気味に安置されていますが(倒れそうでドキドキ^^;)とってもお優しいお顔です。
練供養会式を執り行うのは、中将姫様のお住まいであったとされる護念院さんです。
日頃は閉ざされた(いや、法要の時には開いているらしい)本堂で、練供養で使われる二十五菩薩様の面と中将姫様、それに中将姫様のご胎内仏である化身仏が公開されております。

こちらが化身仏。お写真OK。なんて大らかなのでしょう。
めちゃめちゃお綺麗なお顔でうっとりします。
向かって左斜め45度、少し見下げる位置からのお顔が一番美しいとオイラは思います。(その写メはない)
赤ちゃんのような幼い表情(おもにほっぺ)と伏せられた視線の一途な力強さがとっても美しいのです。神々しさの中に、まだ人としての生々しさも少し感じる気がします。(あ、思い込みっすか?そんなことあるまい)

化身仏の後ろにズラッと菩薩様たちが並んでおります。
ピッカピカのご尊顔からの力強さったら、圧巻ですよ~
こちらは10年ほど前に新調した二代目の面です。
御法話のあと、せっかくこの日にお参り頂いているからと、菩薩様・・・ひいては阿弥陀様とのご結縁を結べるようにと、面の一つをひとりひとりに被せてくださいます。

オイラが被せて頂いたのは、6番目の菩薩様の面。
お坊様の「南無阿弥陀仏」の後にオイラも手を合わせて「南無阿弥陀仏」と唱えます。
5月14日の一日だけですが、朝の9時から2時頃まで護念院さんの本堂でお参りできますので、是非早めに行ってご縁を結んでおきたいものです。(来年も行く気満々♪)
堂内中央のご本尊様を挟んで右側には中将姫様の御輿が祀られております。

白い帳の中に佇む中将姫様。
こちらもお写真OK。しかも近寄てもいいって!ほんと大らかですぅ~

ご胎内仏の化身仏に負けないくらい、こちらのお顔も美しいです。
あ、この中将姫様の中に化身仏が納められていたのだそうです。
オイラは一日當麻寺にいると決め込んでいたので、護念院さんの本堂の主か!っちゅーくらいダラダラと居らせていただいてました。
そこで見つけたのがこちら。

無造作に置かれた、この日使う錫杖。
でへへ。こっそり環の部分を触っちゃったよ。

更にその横に置いてある、普賢菩薩様の持ち物。
名前がわかりません^^;
龍頭がこの覆いを咥えた感じなります。覆いの内側に散華が描かれているのも素敵ですよね。
10時から護念院さんに居たので、一旦外に行き裏曼陀羅にお参りした後にお昼へ。
参道の喫茶で1杯500円のにゅうめんを食べ、境内でお団子を1串。

よもぎのみたらし団子どすぇ。珍しいよね。
香ばしくって美味しいでした♪
昼食後、2時過ぎまでまたもや護念院さんで過ごす。
2時半からは講の方が菩薩様に変身するので護念院さんはclauseします。
それに伴い、オイラは場所取りへ。お練開始まで2時間ありますが、すでに橋掛かりの近くは場所取りの人がいっぱい。
そして境内の露店に子供がいっぱい。。。當麻の街の保育園や小学校は、お練の日は半ドンなんだって。
まず初めにオイラが陣取ったのは・・・護念院さんから極楽浄土と化した曼陀羅堂への橋掛かり。
イワユルちょっと裏方的な位置。

待っている間に仲良くなった幼稚園のののかちゃんとそのおばあちゃんと一緒に、護念院さんからお浄土へと降り立つ菩薩様達をお迎えする。
こちらは・・・お地蔵様?龍樹菩薩様~?わからぬ。。

次々に手に楽器を携えた菩薩様が渡ってきます。

こちらは笙

ここが一番近くでお参りできる場所なんですが、けっこう煽りの菩薩様になっちゃいますねぇ。
ののかちゃんとおばあちゃんと途中で別れ、オイラは次のポイントへ移動。

お浄土から娑婆堂にいらっしゃる中将姫様の元へ来迎する菩薩様。
ここで着付けが崩れるアクシデント発生!それを見て笑う人たち。。。でもその笑う人を見て「こんな時に笑うなんて」と苦言を漏らすおばさまもいました。(写真を撮りまくる人もいました)
ちょっとは笑っても、やはり厳かな会場なんだから押さえないとね。
一番気になったのは介添えの方。横でニヤニヤしながら棒立ちしてんと、こんな時こそ、着付けまではできなくっても菩薩様をお守りしたまえ!って激を飛ばしたくなっちゃいました。
でもね、なんとか来迎が再開した時には拍手が自然と発生して、なんだかちょっといい感じだなとも思いました。
生だなぁ。ナマの空気だなぁって思った出来事。

最後の菩薩様が娑婆堂に着くといよいよお練一番の見せ場、観世音菩薩・大勢至菩薩・普賢菩薩のお出ましです。

トップは蓮座を手にされた観世音菩薩様。

このお練の動きができる方は数人(4人ほどらしい)しかおられないそうです。

続いて手を合わせて練り練りする大勢至菩薩様。
最初の二菩薩様は介添えなしです。
すっごい運動量だし、視界の悪さはお能並だし!橋掛かりの幅は120cmほどしかないし!!
いろんな意味で凄い菩薩様です。

最後に普賢菩薩様がお出ましになり、練り練りの後に続きます。
ここでまたもやポイント移動。
娑婆堂近くのポイントに滑り込み、練り練りをお迎えする。

三菩薩様が並んで見える感じがええざんしょ?

間違い探し的なショット。おんなじタイミングでシャッターを切ってるんだな、オイラってば。

ゆるゆると・・でも力強くお渡りになる菩薩様

蓮座はまだ空です。
菩薩様が娑婆堂につくと、中将姫様が化身仏となり蓮座に乗られます。
ここはね、全く見えません^^;
蓮座に乗られた中将姫様は菩薩様に囲まれてお浄土へと旅立たれるのです。

行きは空だった蓮座に姫様の化身仏がおられます。

練りっとする度に掲げられる姫様は、ひと練り(っちゅーの?)ごとに俗世を離れてゆきます。

それはなんだか、人から仏様へと転身していくようでもあり、何とも言えない美しい光景でした。

以前、護念院のお姉さんに説明いただいた「文字の読めない人たちにも、阿弥陀様のご加護をわかりやすく説いているのがお練なんですよ」と言われたのが、頭で理解しているのではなく、すっと心に入ってきました。腑に落ちるってこのことですね。

娑婆堂から曼陀羅堂まで、二十五菩薩様の光背が居並ぶ橋掛かりの壮観なこと。
これで夕日が見えればめっちゃ神々しさが増すんでしょうね。この日は薄曇りでした。

こちらは護念院さんのご住職様。
袈裟に注目!

ののかちゃんのおばあちゃんに教えていただいたお袈裟の柄は、正面に當麻寺の代表的な花、牡丹をあしらっております。(写メなしでごめん!)
そして肩から背面にかけて、中将姫様・蓮の花が描かれているんです。
ものっそ美しい。
で、頭に乗ってる船みたいなのはなんていう名前なんでしょう?浄土宗で、偉いお坊様だけが被れるモノなんだって。(My母談)

最後に中将姫様が乗っていらした御輿が橋掛かりを渡り護念院さんへ戻ります。
行きは帳が上げられその姿を拝することができたそうですが(オイラは見てない^^;)帰りは姫様は佛の世界へ往かれたので、御輿には乗っていないという意味で、帳が下りているんだそうです。
いやはや、ドラマチックかつ神々しいお練ですね。
めっちゃ興奮しました。
今年は写真撮りながらのお参りでしたので、来年はのんびり目でしっかりと見ながらのお参りをしたいなぁと思うのであります。

帰り道、すでに解体され始めている橋掛かり。
全部撤収するんですか?と尋ねると、半分位解体収納しちゃうとのこと。
ざぁっと潮が引いた境内で黙々と撤収作業をしてくださている方を眺めつつ、オイラも帰路に着いたのでした。

そーして帰りの電車から、大阪側から見た二上山をGET。
↑ 二十五菩薩は、観音菩薩、勢至菩薩、薬王菩薩、薬上菩薩、普賢菩薩、法自在王菩薩、獅子吼菩薩、陀羅尼菩薩、虚空蔵菩薩、徳蔵菩薩、宝蔵菩薩、金光蔵菩薩、金剛蔵菩薩、光明王菩薩、山海慧菩薩、華厳王菩薩、衆宝王菩薩、月光王菩薩、日照王菩薩、三昧王菩薩、定自在王菩薩、大自在王菩薩、白象王菩薩、大威徳王菩薩、無辺身菩薩なんだそうです。それに地蔵菩薩・龍樹菩薩・天童・天女がいらっしゃるって。まだお練体験していないあなたはポチっとな☆
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