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新年の茶碗で一服

2009年12月31日 | 茶の話
新年の茶碗、焼成いたしました。

四睡図
豊干、寒山、拾得と虎

中国唐代の豊干禅師は天台宗の大本山、国清寺に住し、その高い境地に猛獣の虎さえもなついた、と言われています。

寒山詩で有名な寒山と拾得もこの豊干禅師が見込み、国清寺に住まわせました。

合わせて「三聖」と呼ばれており、豊干を釈迦、寒山を文殊、拾得を普賢の化身に見立てる者もいます。

このような逸話が残されています。

ある僧が豊干を尊崇し、他にも会うに足る人物がいるかと聞くと、豊干は「寒山と拾得」と答えます。

行ってみると、拾得は皿洗い、寒山はその皿についた残飯をもらって、ようやくしのいでいる者でしかなく、二人とも立派な衣どころかボロボロの着物を身にまとっている。。。

しかし、あの豊干が言うのだから、よほど偉いのだろうと思い、僧がうやうやしく一礼すると、

大笑いし、「豊干がしゃべったな」と言って、寺から去っていってしまったという。

正月釜はこちらで一服どうぞ。